2017年11月02日(木)
守れる命
今日は、有名な村中璃子先生の講演会。
彼女は、医師でもありフリージャーナリストでもある。
様々な情報発信をされていて、2015年からは、子宮頸がん予防ワクチンの問題を鋭く取材されている。
今回、初めてご講演を聴いた。
とてもとても勉強になり、また心に響いた講演会だった。
そして、璃子先生は、どこにそんなエネルギーがあるのかと思うほど可愛くて、そして物凄く聡明な強い女性だった。
今、ほとんどの保護者の方は子宮頸がんワクチンのことを副作用が強くて中止になったワクチンと間違った認識をされている。さらに接種すべき中高生は、そのワクチンの存在すら知らない。
世界的に安全だと証明されている子宮頸がん予防ワクチンだが、日本だけ、取り残され子宮頸がんの女性が増える一方で、毎年3000人もの方が死亡されている。
しかも、発症のピークは30-40才の若い女性に多い。
私は、麻疹などは実際に悲惨さを診ているので、熱く強くワクチンの接種勧奨をしてきたが、実際に子宮頸がんの患者さんを診ないのでそれほど熱くすすめてこなかった。
しかし、もし、クリニックに来てくれた目の前の女の子達が将来子宮頸がんになって、お子さんを生むことができなくなったら、それよりも、もし命を落とすことになったら。
あとで後悔したくない。
知らなったではすまされない。
積極的勧奨が中止になっているだけで、現在も小学6年生〜高校1年生の女子は定期接種で無料で接種できる。
守れる命が目の前にある。
彼女たちが、悲しい思いをしないように、保護者だけでなく、本人にも正しい情報を伝えたい。
Posted by さかざきひろみ at 20時08分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
藤岡先生!
昨日は、素敵な講演会ありがとうございました。
本当に、小児科医が日々の診療の中でHPVワクチンの大切さを正しく伝えていくことが、今できる一番のことだと思います。
日々の診療の場面でHPVワクチンの大切さをしっかり訴えていきましょう!!!
「かわいいお孫さんの顔を見たいですよね!そのためにもHPVワクチンを忘れずに受けておきましょう!」