さかざＫＩＤＳブログ

今日は、スタッフとワクチンセミナーへ参加。

特別講演は、昭和大学産婦人科の小貫先生の子宮頸がんのお話し。私達、小児科医は子宮頸がんのことを実はよく知らない。実際のところを詳しく教えて頂いた。先進国の中で、日本だけ患者さんが増えている。年間１万人発症し、毎年3000
人もの方が亡くなっている。検診で、早期に発見されると５年生存率が90％以上なので、決して予後の悪いがんではない。しかし、ステージ�Tでも子宮全摘が必要な場合もある。さらに円錐切除であっても、妊孕性を失うなど他にもたくさんの弊害がある。
何よりも、小貫先生が、「胎児を残したまま子宮全摘するようなことは、後輩には絶対させたくない。ワクチンで防ぐことができる病気なのに」と訴えられていたのが心に響いた。
私たち小児科医が、麻疹はもう絶対みたくないという思いと一緒だ。

ディスカッションアワーでは、当院からはルーキーAkiちゃんの発表デビュー。
スライドが完成してから、彼女は一生懸命原稿を考えて、毎日毎日発表の練習をしていた。最初は原稿を読むのが必死で、下ばかり向いていたが、「もっと前をむいて聴衆の方も見たほうがよい」というアドバイスに、その練習も頑張っていた。

当日は堂々として、はきはきしてとても素敵な発表だった。
なんて素直で真面目なんだろう。発表を聞いていて親心でうるうる。ほんまによくやった！

後で、急性期医療センターの高野先生が私に、「クリニックで皆さんあんなにピンク着てるのね」と目をまん丸くされて言って下さった。

終わった後は、皆でピース。ほんとによく頑張ったね。
母？は嬉しい。

最後に高野先生、小貫先生とＨＰＶ、Ｂ型肝炎ワクチンのディスカッション。色々たくさん勉強になった。時間があまりなかったのが残念。もっとお話ししたかったなあ。
ＨＰＶワクチンもＢ型肝炎ワクチンもがん予防ワクチン。目の前のお子さんたちのために、私達は正しい情報を伝える義務があるとあらためて実感した。