2018年10月16日(火)
じーじにも漢方 [漢方薬]
昨年、すこしボケはじめた父は、抑肝散とアリセプトで復活。
さすがに、87才で物忘れがあったり、思い出せないこともあるが、変なことを言わなくなったし幻覚もあまりみなくなった。また、長年悩んでいた便秘も麻子仁丸が著効した。
現役のころ漢方なんて信用してなかった父が、「漢方って効くんやな。」
そんなとき、今度は腰痛がひどい。
しかも足がしびれてとても辛そう。
総合病院の整形外科で色々精査したが、結局、「年だからしかたない。」と湿布と痛みどめが処方された。
痛いときは安静にしてください、痛みどめと湿布は整形外科の定番処方だ。
腰痛は悩ましいが、そんなもんで絶対治らない。
私は新見先生の講演で腰痛やしびれの漢方薬について教えてもらっていた。
腰痛+しびれは牛車腎気丸、腰痛+冷えは当帰四逆加呉茱萸生姜湯、運動しすぎての腰痛は疎経活血湯。もちろんこれが効かない場合もあるが、とにかく何とかしてあげたかった。
父は高齢でしびれもあるので牛車腎気丸+附子末にしてみた。
この附子というのは、実はトリカブト。
猛毒のイメージがあるのだが、きちんと加工されて減毒されているので用法用量を守れば問題ない。
附子末は、新陳代謝をよくして体を温めてくれる。強力な痛みどめ。
1日量1.5gだが、症状をみてすこしずつ増やすこともできる。新見先生は症状をゆっくりをみて6gぐらいまでは大丈夫と話されていたのだが、とりあえず父には最初1.5g分3。
もし痛みが残るなら3gまでのんでいいよと説明していた。すると不思議、附子末を飲むと痛みがましになると。1日4-5回飲むので良くなったらしい。
父曰く「これ(附子末)がよく効く!」
牛車腎気丸を飲み忘れていたようだが、一緒に飲んだほうが効果的だよと説明した。それで2週間ほどしたら、すっかり痛みはましになって、すたすた歩けるようになった。
あんなに辛そうだったのに。ほんまによかった。
父には抑肝散は頭をよくする薬、牛車腎気丸は足腰を丈夫にする薬、附子末は痛み止め、麻子仁丸は便を出す薬と話すと、「そうかそうか」ととても喜んでいる。
そして、ちょっと諦めていた百合の結婚式の出席をとても楽しみにしているよう。
ニコニコしている父の顔を見ると、ほんとに嬉しい。
漢方薬が父の役に立ってほんとによかった。
知っててよかった、勉強してよかった〜。
Posted by さかざきひろみ at 18時33分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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コメント
膝の痛みに対しては、防己黄耆湯や麻杏ヨク甘湯や越婢加朮湯など色々あります。しかし、漢方薬はその人の体質や背景、その他の症状によって、個人によって有効な薬は変わります。実際にきちんと診察して処方したほうがよいかと思います。私自身は、年配の方と男性に対する漢方はまだまだ勉強不足なのです。漢方ナビのサイトで、痛みの漢方に詳しい先生に診て貰うことをお勧めします。
子供がいつもお世話になっております。
主人が毎年、健康診断でリウマチが要観察、そして関係あるか分かりませんが膝が痛いと。。
何かいい漢方はありますか?
先生のところは小児科だから見ていただけないですよね。。?
おはようございます。
漢方ナビというサイトがあって、漢方薬を処方している病院を検索できます。
http://kamponavi.com/hospital/index.html
子供がお世話になっておりました。もう中学生になります!
主人のことで相談です。
頚椎ヘルニアで頭痛がひどいようです。(受診して鎮痛剤処方されています)先生のブログを拝見し、ぜひ漢方を処方してもらいたいなと思いました。大阪市内で漢方を処方していただける病院を教えてもらえたら嬉しく思います。よろしくお願いします!