2017年07月04日(火)
手足口病 [診療]
相変わらず手足口病が多い。
急な高熱がでて、翌日解熱してから手足に発疹が出るケース。
熱なしで、いきなり発疹が出るケース
手足、さらに肘、膝、おしりまでびっしり水泡が出るケース。まさに、手足口膝おしり病
様々なタイプがある。
特に、湿疹がひどくなるのはコクサッキ−A6。これは、1か月ぐらいして、爪がはがれてきて、びっくりされることもがるが、時期がきたらちゃんと治るので安心してね。
以下は、手足口病について、クリニックで説明している内容。
@原因は?
コクサッキーやエンテロウイルスなど、何種類かのウイルスでおこるので、何回もかかることがある。
A感染経路 飛沫感染
B潜伏期 3-5日
C登園はいつから?
症状があるときだけ感染力があるのではなく、元気になってものどや便から2-3週間ウイルスを排泄。罹っても症状がでない不顕性感染のお子さんもいる。したがって、お熱が下がって、咽の痛みもなく食欲が回復したら登園可能。
しかし、のどが痛くて、いつもどおり食べられない時は、熱がなくても、お休みしてね。
D何を食べさせたら?
噛まずに飲み込めるもの、ゼリー、プリン、アイス、とうふ、冷めたおじやなど。水分もごくごく飲むのは痛いので、スプーンで少しずつ。オレンジジュースはしみるよう。牛乳やカルピスウオーター麦茶などが飲めたというお子さんが多い。
E治療法
ウイルス感染なので、有効なお薬はなく、もちろん抗生剤も不要。
口が痛くて、水分も全く飲めないときは脱水になるので、点滴加療が必要。
漢方が飲める場合は、高熱の時は麻黄湯、のどが痛すぎるときは、黄連湯、桔梗湯や桔梗石膏などを処方。
Posted by さかざきひろみ at 18時54分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年07月01日(土)
7月 [クリニック情報]
すでに、真夏の暑さ。
ずっとクリニックにいるとわかりにくけど、外にでて真夏なみの暑さにびっくり。
そんな中、夏のお花は精一杯咲いている。
今週も手足口病が多い。
熱がでて、翌日解熱して手足にぽつぽつでるケースが多いが、お熱がでないお子さんもいる。
口内炎ができるので、ちゃんと食べることができるがどうかがポイントになる。
また、湿疹も手のひら、足の裏だけでなく、肘、膝、おしりにびっしり出る場合もある。
他に目立ったのは高熱が4-5日続き、途中から咳がひどくなるケース。ぜいぜいがひどくなっている場合もある。
さすがに熱が長いので、血液検査をするが炎症の指標である白血球(WBC)も炎症反応(CRP)も悪くない。
きっとまたパラインフルエンザか。
毎年、この時期に流行する。
熱も長く、お母さんも心配されるが、お子さんが比較的元気な場合は対症療法で乗り切れる。
さすがに保育園や幼稚園は1週間お休みしないといけない。
急に暑くなって体調を崩しやすくなっているよう。
週末はゆっくり休んで回復してね。
Posted by さかざきひろみ at 21時02分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年06月30日(金)
今日は
娘の誕生日。
もう27才。
リビングには恒例の百合の花。
その香りに包まれると彼女が生まれた日のことを思い出す。
もう、とっくに社会人。
そして、小児科医。
ひよこきわまりないので、周りの先生方、スタッフの方々にたくさんたくさん助けて頂いている。
ほんとにありがとうございます。
当直の日は全く眠れないと少し弱音をはいていた。
そういえば、私も当直大嫌いやった。
だけど、どんなに大変でも、今の努力はいつか絶対役に立つ。
ママはいつでも応援している。
いっぱい経験して、苦労して、素敵な小児科医になってね。
Posted by さかざきひろみ at 20時06分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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