2017年07月25日(火)
鼻出血 [漢方薬]
しょっちゅう鼻血がでるといって来院されるお子さんがいる。
何か悪い病気ではと、心配されるのだが、しっかり圧迫して15分以内の止血すればまず大丈夫。
また、血液の病気などがある場合は、他の部位にも点状出血や青あざができる。
念のために、血液検査をする場合もあるが、問題ないことが多い。西洋医学的には有効な方法がないので、様子を見ましょうということになる。
それでも、毎日鼻血がでて、衣服や寝具が汚れるので、本人もママも大変。
漢方薬には、黄連解毒湯、三黄瀉心湯などの有効な薬があるが、とっても苦い。
そんなときの出番が少商の刺絡という方法。
少商は、親指の爪の外側にあるツボ。
ここを針で刺して血を数滴だす。
ただ、針で刺して血をだすというと、お子さんが嫌がることが多いので、私は、微量採血用穿刺針を使っている。
これは、針が見えないので、実際にお子さんに見せて「鼻血のでない魔法のスタンプよ」と説明している。
これは、本当にびっくりするぐらいよく効く。
翌日から鼻血がでなくなったというケースが多い。
少商は肺経の経絡の一番末梢になる。
ここからの刺絡は肺の熱をさます効果がある。
東洋医学では肺と鼻は密接に関係しているので、それでよくなっているのだろうと勝手に推測している。
どちらにしろ、とってもよく効くので、ママもびっくり。
実は最初は私もびっくり。
だけど、今はとってもよく効くと知ってるので、自信をもってお勧めしている。
ちなみに今日は、土用の丑。
うなぎ食べて元気いっぱい!
Posted by さかざきひろみ at 18時28分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2017年07月23日(日)
週末は
昨夜は大阪小児科医会の納涼会。
理事会で、私が唯一できるお仕事が宴会係。皆さん、楽しんでくださっただろうか?
新しい宴会係の八木先生のいきつけのワインバーで2次会。
この赤ワイン、とっても美味でつい飲みすぎてしまったような。ピノノアールと言う名前らしい。
お店の前で、酔っぱらいの小児科医。でもなんか楽しそう。
今日は、久しぶりにお家でゆっくり。
こんな日は、朝からガーデニング。たくさんのお花を購入して、あちこち植え替え。
そして、ジムでのランニングにヨガ。
食材の買い出し。夜は娘が帰ってくる。
あっという間に時間が過ぎたけど、こんな日もいいなあ。
先週も、感染症が多かった。
一番は手足口病、
あと、アデノウイルス、溶連菌感染症、高熱が続く夏風邪など。
インフルエンザは限られた学校だけで、周りにはひろがってない。
しかし、何とノロウイルスやRSウイルスもでている。
インフルエンザ、ノロウイルス、RSといえば冬の感染症なのにね。手足口病などの夏風邪と共存中。
こうなると、近くの病院も満床。
夏休みになったら、もうすこし感染症は減るかなあ。
Posted by さかざきひろみ at 16時21分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2017年07月17日(月)
第1回日本小児漢方懇話会フォーラム [漢方薬]
7月16日、東京にて新生懇話会デビュー。
蘭子ちゃんの代表幹事講演は、現代の子ども達への漢方薬の可能性のお話し。彼女の講演を聞くと、いつも小児科医としての姿勢、自分が向かう方向性を確認させてくれる。そして、私もファイトがわいてくる。
新見先生の特別講演「モダンカンポウ〜愛と奇蹟〜」では、僭越ながらも座長をさせて頂いた。
「些細なことの積み重ねで奇蹟はおこる」と言う言葉は、ほんとに感慨深い。愛がいっぱい溢れる講演やった。
シンポジウムは小児漢方のオールスター勢ぞろい。
フロアからの質問も活発。
一方通行の講演もいいが、会場との一体感を感じるこの形式は素晴らしい。
そして、懇親会はわきあいあい。楽しい時間。
懇話会のat homeなこの感じが大好き!
中野こどもクリニックの中野康伸先生と。
中野先生の講演を聞いて、漢方の良さを知った。
中野先生がいなかったら、私はここにはいなかったはず。
その先生が、私の本を活用して下さっていると聞いてほんとに嬉しかった。
耳鼻科医の立場から小児漢方の講演をして頂いた今中先生。
いつもながらの、勉強になってしかも笑いがいっぱいのご講演。時間が足りなくてほんとにもったいない。
ちゃんと全部聴きたい。
ブルーのシャツに黄色のネクタイがとってもお洒落。
木村耳鼻咽喉科小児科医院の木村康子先生はフラダンスがご趣味。
来年、懇親会で皆で踊ろうと。
わーい、私もフラ踊ってみたい。
今度、習いに行ってみよう。
久留米大学病院の院長先生の八木実先生。
小児漢方における小児外科のお話しをしてくださった。
私達がプレゼントしたピンクのネクタイ、とってもお似合い。さらに久留米の美味しいお菓子をたくさん頂いた。
長野松代総合病院の池野一秀先生。
思春期の診療と漢方薬について講演して頂いた。
実はイラストがプロなみというかプロ。
このスライドの女の子も先生が書かれた。
今度私のイラストを描いて下さるそう。嬉しい。
今回4人でいっぱい会議した。主にはラインだけど、名古屋や熱海やいろんなとこで、話し合った。私はあまりお役にたてなかったけど、ほんとに楽しかった。そして、たくさんの人に来て頂いて、会場が満杯になったのをみて涙がでそうになった。素敵な1日をほんとにありがとう。
そして広瀬先生。
7月16日が御命日。
きっと会場のどこかで私達を見守ってくださっていたに違いない。いずみちゃんはほんとに凄い。
広瀬先生のやりたかったことを、そのままきちんと引き継いで頑張っている。
これからも、1人でも多くのお子さんが漢方薬の恩恵をうけることができるように、皆で頑張りますので、見守ってください。
Posted by さかざきひろみ at 11時46分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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