2018年02月17日(土)

モダンカンポウセミナー [漢方薬]

今週も漢方セミナー。

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新見先生の3部作。
神戸主催で80名の定員なのに、大阪から80名、神戸から70名の参加予定。
さすが新見先生、大人気。
新見先生がいつも必ずお話しされること
「西洋医学で治せないものがメインターゲット」
「直球の西洋薬が効かないときに、漢方と言う変化球があると臨床はとても楽しい」
「漢方は道具。とにかく300例処方すると漢方が何かがわかってくる」

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2部では、3秒ルール。
実際は3秒では無理なのだけど、私はこの本が大好きだ。
生薬レベルから漢方薬を分類し、そしてそのエキス剤の方向性の理解の仕方が書いてある。
本を読むよりも、実際に先生のお話しを聞くとさらに理解が深まる。
今回は漢方診療の実際の進め方(患者さんへの話し方、治療方法)のお話しもあった。

最後は領域別の解説。
呼吸器、消化器、循環器、泌尿器、精神、運動器、婦人科、小児科、耳鼻科、皮膚科、眼科、口腔外科。
あっという間に簡単にわかりやすく説明されていた。

いつもながらの質問コーナーが圧巻。
実にスピーディ、どんな質問もウエルカム。わからなことははっきりわからない。西洋薬の方がよい場合はそちらを使ったほうがと断言される。

講演に参加された先生たちは、皆さん「明日から使ってみよう」と思われたに違いない。
新見先生は、そのまま東京に戻られて、明日朝はなんとまた姫路でご講演されるそう。
講演もそうだけど、行動もエネルギッシュ。

昨年12月に、東京でご一緒させて頂いたのだが、今度は大阪でのコラボレーションも決まった。
ランチしながら打ち合わせ。
日程は8月4日(土)。色々楽しい企画がいっぱい。
新見先生が提案されることは、ほんとに面白い。
詳しいことが決まれば、またお知らせしますね。

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その前に5月19日(土)に岐阜の中ちゃん先生とのコラボもあある。
偉い先生方とご一緒させて頂いて身に余る光栄。
多くの先生方に漢方薬の良さを知っていただけるように、私はもっともっと勉強しよう。

Posted by さかざきひろみ at 20時35分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2018年02月11日(日)

講師たるもの?? [漢方薬]

昨日は千福先生の講師育成セミナー。

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私は、光栄にもサポート医師としてお手伝い。
漢方の知識は薄っぺらいけど、きっとキャラの濃さ、元気さで選ばれたよう。それも講師として大切なポイント。
さらに、講演を聞いていて惹き込まれる先生たちは、皆さん花があって独特のオーラがある。もちろん千福先生のは凄い!

会場には大阪だけでなく、京都、兵庫、和歌山、滋賀などあちこちから先生方が参加されていた。

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千福先生の講義は何回聴いても勉強になる。嫌いな古典を読みたくなるから不思議や。歴史や古典を盛り込んだ先生の講義を聞いたら、きっと皆漢方が好きになる。
後半は、症例をグループで考えてスライドを作るというもの。わずかの時間の中でディスカッションして、あっという間にスライドが出来上がった。皆さん、すごーい。

勉強のあとは、楽しい懇親会。
バレンタインデーがもうすぐということもあって、漢方入り生チョコレートを持参。何が入っているか当てた方に、千福先生と私のサイン入り外来ナンパ術の本をプレゼント。
正解は補中益気湯。

女子会テーブルやら、漢方談義テーブル。あちこち回ってどんどん広がる漢方のわっ!

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たくさんの先生方とお友達?になれて、めっちゃ楽しい時間。診療科の垣根を超えるっってすごい。

こんな素敵な会に参加させてもらってほんとに幸せ。
皆様いっぱいありがとうございました。

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Posted by さかざきひろみ at 10時23分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2018年01月28日(日)

生き返った〜 [漢方薬]

82才の母が風邪をひいた。
最初は、乾燥咳が頻繁で、とりあえず、自宅にあった麦門冬湯を飲んでもらった。
もしかしてインフルエンザかと心配したのだが、いつものかかりつけの内科の先生のところに行くと、風邪やからゆっくり寝なさい。抗生剤も解熱鎮痛剤も不要とのことで処方なし。

なかなか実家に19時までにいけないので、(父母とも19時に就寝している)電話で病状を効いたところ、枯れた声で
「咳はよくなった。しんどくないから大丈夫。熱もないし。」

しかし、老人の風邪がこじれたら大変。
父にうつったらもっと大変。
金曜日に自宅にいってみると、母はソファーで寝ころんでいた。
いつもシャキッとしているのに、気だるそう。
顔色も悪く、浮腫んでぼーっとしている。

脈は沈んで、舌は白く腫れぼったい。

暖房の部屋いるので、手足は暖かかったが、風邪によって身体の芯が冷えているようだった。

これは、東洋医学でいう少陰病期。
桂姜棗草黄辛附湯(けいきょうそうそうおうしんぶとう)が効くに違いない。
エキス剤にはないので、麻黄附子細辛湯と桂枝湯をあつあつのお湯にといて、母に飲んでもらった。

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本当の桂姜棗草黄辛附湯は麻黄附子細辛湯+桂枝湯-芍薬。
含まれている生薬はすべて身体を温めるが、芍薬だけ冷やすので邪魔らしい。だけど、煎じ薬がないので、仕方ない。

翌日、実家に行くと、母がぴんぴんしていた。
お顔もすっきり、お肌もつやつやで生き生きしていた。
母曰く、
「昨日、あの薬を飲んだとき、生きかえった〜。生きてる。
命もらった。と思った。ほんとに美味しくて美味しくて。
だけど、朝楽しみにして飲んだけど、それほど美味しくなくて普通やった。何でやろう?」

これは、きっと昨日の母の状態にまさに桂姜棗草黄辛附湯がドンピシャだったのだ。たった1回の内服で症状が軽快したので、翌日はそれほど美味しく感じなかったのだろう。
漢方薬にはほんとにそんなことがよくある。

いつも辛口の母が、こんなに喜んでくれて、ほんまによかった。何より元気になったのが嬉しい。さっそく、コーラスにお出かけできたそう。

このような状態に、鎮痛剤など飲むとよけいに身体が冷えて悪化する。不必要な抗生剤は、耐性菌を作り、腸内細菌叢を乱す。かかりつけの先生が、抗生剤や鎮痛剤を濫用しない先生でほんとによかった。

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老人には、身体に足りないものが多い。
老人、フレイルこそ漢方薬が役に立つと思う。
すこし、ぼけかけていた父も今は普通になって、元気。
新見先生のこの本が、今とても参考になる。

小児科医でありながら、両親の役にたててよかったとつくづく思う。両親の笑顔が何よりうれしい。

Posted by さかざきひろみ at 14時01分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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