さかざKIDSブログ

2023年02月28日(火)

9番小柴胡湯 [漢方製剤]

9番は小柴胡湯。
柴胡剤の代表選手。
メンタルよりもこじれた感染症に処方することが多い。

風邪が長引くと、熱が上がり下がりして、口が苦くなったり、舌が白くなったりする。
またむかむかして食欲が低下してくる。
そんなときが小柴胡湯の出番。
身体を守りながら、感染症と戦う攻める薬でもある。

画像(320x197)・拡大画像(441x272)

柴胡と黄芩で熱を下げ、炎症をとって、半夏と生姜は吐き気をとめる。さらに人参大棗甘草は胃腸機能を守ってくれる。

保険適応病名がとても長くて、
体力中等度で上腹部が張って苦しく、舌苔を生じ、口中不快、食欲不振、時により微熱、悪心などのあるものの次の諸症 急性発熱疾患、肺炎、気管支炎、感冒、リンパ節炎、慢性胃腸障害、産後回復不全。

9番小柴胡湯よりも私は、109番小柴胡湯加桔梗石膏の方をよく処方する。
でも最近は品薄で処方できない…..。

あと、以前は肝炎によく使われていて、なんでもかんでも小柴胡湯を処方されていた時代があった。

その時に、この薬による間質性肺炎が問題になった。
ちゃんと体質をみて処方しないとよくないことが起こる。
今はインターフェロンと小柴胡湯の併用は禁忌とされている。
インターフェロンで免疫が落ちているような人には合わないということなのかもしれない。
漢方は、ちゃんと、その人個人を診て処方することが一番大切かと思う。

Posted by さかざきひろみ at 19時33分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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