2024年09月19日(木)
フルミスト [クリニック情報]
今年のインフルエンザワクチンは、従来の注射型インフルエンザワクチンに加えて、経鼻生ワクチンのフルミストの2種類のワクチンが接種可能になる。
フルミストは、弱体化したインフルエンザウイルスを鼻の中にスプレーする生ワクチン。アメリカでは2003年から、ヨーロッパでは2011年から使用されており、当院では、2014年から2015年に個人輸入して接種していただけど、このたび日本でも承認され接種できるようになった。
当院で接種していたときの感想は、よく効いたイメージ。
鼻に投与したあとのお子さんの感想は「あまーい」とのこと。
ただ、鼻水ずるずるのお子さんとか、診察室に入るだけで大泣きするお子さんは、とっても難しく接種を断念することもあった。
今のお子さんたちは、新型コロナやインフルエンザの検査なので、鼻を極端に嫌がる場合があるので、その時は接種できないかも。
従来のインフルエンザワクチンとの違い
@ 鼻から投与
鼻からスプレー形式で投与なので、痛くない!
A 0.1mlという少量のワクチン液を両方の鼻に噴射。
B 生きたウイルスを弱毒化した生ワクチン。(従来のものは不活化ワクチンです。)
C 効果は1シーズンだけど、従来の注射型のインフルエンザワクチンよりも効果が長く持続。
接種対象者:2−18歳
投与回数:1回 接種料金8500円(税込み)
フルミストを接種できない人は、
1.明らかな熱(37.5度以上)がある
2.妊娠中、授乳中
3.卵白、ゼラチンに対して重度のアレルギーがあり、アナフィラキシーの既往がある
4.免疫不全、または日常的に免疫不全の方と接触する
5.アスピリン服用中
6.鼻づまりの強い方
7.極端に鼻への噴霧を拒否する場合
8.喘息のコントロールが不良の人
フルミストの副反応について
生ワクチンのため、軽くインフルエンザに罹ったような感じになる。そのため、接種後に鼻水・鼻づまり・頭痛・発熱などの症状がでることも。その他のアレルギー反応など、通常のインフルエンザワクチンと同様の副反応が起こる可能性がある。ただし頻度は非常に少ない。また、接種後1−2週間は重度の免疫不全の方との密接な接触はさけることが必要。
きっと、皆さんの疑問はどっちがいいですか?かな。
どちらもメリットデメリットもあるし、また、個人の免疫力によって、それぞれ効果が変わってくる。どちらがよいとはなかなか断定できない。
でも、うちの孫っぴはフルミストかな。
Posted by さかざきひろみ at 18時25分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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