9月の最初は、例年、新学期が始まってすぐで、比較的落ち着いているのに、今年はなんかバタバタしている。

ＲＳウイルスが流行している保育園が多い。
ただ、今週は生後1-2ヵ月のお子さんがかかって大変ということはなかった。
どちらかというと1−2才ぐらいのお子さん。ほんとにＲＳ？と思うぐらい元気な方もいた。
例外はあるが、やはりＲＳは1歳未満の赤ちゃんや、先天性心疾患などの基礎疾患があるお子さんがかかると大変。

実は1才以上はＲＳウイルスの検査は保険適応ではない。
しかし、病気が何か診断をつけてあげたら、今後の見通しがつけやすい。ほとんどの小児科がクリニック負担で1才以上のお子さんも検査しているのが現実。
だから、どうみてもＲＳではないのに、園から「検査してもらってきてください、検査しないと登園できない」などと言われると、大変困ってしまう。

他に、ＲＳのような喘鳴や高熱が続くが検査は陰性。ＲＳウイルスに似た症状をおこすウイルスも流行っている。ライノウイルスかな？

アデノウイルス、ウイルス性胃腸炎、溶連菌感染もある。
高熱がでる夏風邪もまだ流行しているよう。

小学生や中学生、比較的大きなお子さんが高熱になったり、下痢になったり体調を崩す場合もある。８月４週目から学校がはじまり、とっても暑く体調を崩してしまいやすいのかもしれない。大阪府内でインフルエンザがでているところがあって、検査したケースもあるが、今のところはすべて陰性。最近運動会は５月にするところが多いが、秋に開催されるところは、この暑さのなか運動会の練習、ほんとうに大変そう。

体調崩すと大変だが、お子さんもママも一生懸命頑張って、乗り切っている。あれだけしんどかったのに、元気に回復しているお子さんに、わたしも元気をもらっている。

今週もRSウイルスが多い。
保育園の乳児クラスで1人でると、みんながかかってしまう。
それは集団生活をするうえで仕方ない。
RSウイルスは風邪のウイルスで、予防接種も有効なお薬もない。
お熱よりも、なんといっても喘鳴がひどく呼吸がしんどくなることがあるので大変。特に生後6ヵ月未満の赤ちゃんはうまく痰をだせずに、低酸素血症になってしまうこともある。
呼吸が苦しくなると、夜抱っこしないと眠れず、ミルクも飲めない。水分やミルクなどが飲めて、夜眠れていたら大丈夫だけど、急に悪化することもあるので注意が必要。

他に目立ったのはウイルス性胃腸炎が増えた。

8月下旬のこの時期はいつも1年で一番暇なはずなのに、何だか感染症が多い。
変な天候のせいか。
九州のほうでは、大雨で本当に大変そう。
早く復旧されることを切に願う。

ちなみに、もひとつ最近のヒット。
ひめトレ。
朝のメイクのとき、ドライヤーの時、パソコンでお仕事するとき、いろんなときに使えるので、毎日できる。
時間がないので、こうやって、何かしながらというのは、とっても便利。
うちのスタッフも購入してたけど、ちゃんと毎日やってる？

週末は日本外来小児科学会で、博多へ。
大雨も少しましになりそうかな。

お知らせ
学会参加のため、明日金曜日午後から土曜日は休診です。
ご迷惑をおかけしますが、宜しくお願い致します。

先日、遠くにお住まいの方からお手紙を頂いた。
育児に一生懸命頑張っているママで、私のブログをみて元気がでたと。
私が好き勝手に書いているのに、そんな風に言って下さってとても嬉しかった。
ありがとうございます。
これからも頑張って更新しますね。

外来では、今週RSウイルスが増えたのが気になる。
そういえば、昨年もこの時期多かった。
ほんとは、冬のウイルスのはずなのに、検査できるからたくさん見つかるのかもしれない。

RSウイルスが重症化するリスクが高い赤ちゃんにはシナジスという予防の注射がある。
たいてい9月からと決められているので、8月に流行したら間に合わない。
しかし、先天性心疾患のお子さんをたくさん診ている主人のところでは7月から投与しているらしい。普通は7月や8月に接種すると保険で切られる可能性が高いので、すべての病院で可能というわけではない。

今週はRSウイルスで3名のお子さんが入院に。
重症化するリスクがないお子さんもしんどくなることが多いので注意が必要。

来週月曜日から2学期が始まる学校も多い。
あと1日、元気にいっぱい遊んでね。