2019年12月21日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今週もインフルエンザ。
週の途中、いったん少し減っていたが、後半にかけてまた増えた。
あちこちの小学校で学級閉鎖。
幼稚園は、流行する前に冬休みになった。
あと保育園では、流行しているところはあるが、あっちもこっちもというほどではない。

しかし、梅田にいった、イオンにいった、人ごみにいった小さいお子さんも罹っている。
先日、梅田に行ったが、すごい人ごみ。空気も悪い。
御堂筋線や環状線も夕方は人がいっぱい。
この中に、インフルエンザの人がいたら、あっという間にうつってしまいそう。
小さい赤ちゃんもベビーカー、抱っこひもでたくさんいた。
しかも、たくさんお洋服を着ていて、とっても暑そう。
年末にかけて外出する機会も増えるけど、混雑する時間を避ける、最小限にするなど注意が必要。

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感染性胃腸炎もまだ多い。
さらに、咳が長いお子さんの中では、マイコプラズマや百日咳もあった。
体調管理に気を付けて、楽しい年末を過ごすことができますように。

Posted by さかざきひろみ at 16時30分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2019年12月19日(木)

かさかさ [診療]

外来では、肌が乾燥してで痒みが強くかきむしっているお子さんが多い。冬になると必ず皮膚がかさかさになる。カサカサになるととっても痒い。
「お風呂上りに保湿してるのですが....」と言われるが、1日1回では足りない。保湿剤を塗っても皮膚に短時間しかのっていない。でも1時間おきに保湿するのは非現実的。
最低でも1日2回肌をきれいにして、しっかり保湿!

また、掻きむしって湿疹が悪化しているところは適切なステロイド剤を塗布して早く肌の状態を回復することも大切。兵庫医大皮膚科の夏秋教授は、従来お子さんの皮膚はつるつるなはず、その皮膚がカサカサということは、すでに皮膚の炎症があるということなので、ステロイド塗布したほうがよいとも話されていた。

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保湿剤ラインナップ。
ほんとに色々ある。
サラサラしているものからしっとりするもの。
どれが一番かは、お子さんそれぞれで違う。
お子さんの肌の状態に合わせて選ぶのがよいと思う。
あと、べたつくけど一番シンプルなプロぺトが良い場合も多い。

最近、評判がよかったのがこれ。
ポンプ式で使いやすい。
200mlあるし、しっとり。お子さんも喜んで使ってくれる。だけど、残念ながらしばらく製造中止になってしまった。あと10本ほどはあるそうなので、ご希望のかたはお早めに。

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ほかには、かさかさで痒みが強いときは、漢方入浴剤もおすすめ。

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当帰5g、地黄5g、インチンコウ15g、甘草5gの4つの生薬をこのお茶のパックにつめてお渡ししている。それを、そのままお鍋で煮出して煎じた液をお風呂に入れるだけ。
ヨモギの香りがして、ほっこり。
皮膚もしっとり。かゆみもとれるとのこと。

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生薬入りパック

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お鍋に入れて煮出す


とにかく、スキンケアはとっても大切。
特に小さな赤ちゃんは、スキンケアと適切な軟膏塗布でいつもつるつるを目指したい。

Posted by さかざきひろみ at 17時29分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2019年12月17日(火)

ステージ別 [漢方薬]

漢方薬は、風邪のステージ(時間経過)でお薬が変わっていく。これは西洋薬にない概念。

そうやって色々処方していたら、時々ママから質問される。
@「葛根湯と小柴胡湯桔梗石膏の使い分けがよくわからないのですが?」
A「麻黄湯と柴胡桂枝湯ってどうやって使い分けしたらよいですか?」

葛根湯と麻黄湯の共通点は、麻黄という生薬が入っていることで、かぜの急性期、かぜをひいてすぐ、熱がでてすぐに使う漢方薬。この時期はまだ汗をかいていない。
そして、ウイルスが体の表面にいる。
この時期にウイルスを排除できなかったら次のステージへ。

次のステージの主役は柴胡。
小柴胡湯桔梗石膏や柴胡桂枝湯は、その柴胡という生薬が入っていて、こじれた風邪、熱がでて汗をかいたけど、また上がり下がりする、熱がでてもう2−3日たっている、そんなときに使う。この時期は、ウイルスが身体の中に入ってしまっているので、食欲が低下したり、むかむかしたり、口が苦くなったりする。小柴胡湯桔梗石膏は、のどが痛くて、扁桃腺の炎症が強いときに有効。のどが弱い、しょっちゅう扁桃炎をおこすママ達のお気に入り。

ツムラさんがだしている、このかぜの表がわかりやすい。
でも、こうしないと絶対だめというわけでもない。
なんか風邪ひいてすぐだけど、すでにのどが凄く痛いときは小柴胡湯桔梗石膏でもいい。私なんかは、よくわからない時は、葛根湯と小柴胡湯桔梗石膏をいっぺんに飲む。

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そして、風邪の仕上げは補中益気湯。
お子さんでいえば、もう解熱して治っているはずなのに、いつまでも元気がない、食欲がない、そんな時に処方。

色々使えるので、漢方薬は面白い。

Posted by さかざきひろみ at 19時30分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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