2019年12月12日(木)
ぞくっとしたら [漢方薬]
1才のAくん、熱が出たらすぐに㉗麻黄湯
2-3回のむとお熱がさがって翌日から登園。
ママも、これはいいととってもお気に入り。
なによりもAくんは漢方をそのまま飲めるとのこと。しかも美味しそうに飲むらしい。他のことで来院されたときに、麻黄湯を処方し常にお家に常備されている。
寒くなってきたので風邪をひいてしまう人が多い。子どもはもちろん大人のかたも。
風邪ひいて熱がでて、解熱剤を飲んでしのく。そんな人も多い。
だけど、自分に合った漢方があればもっと便利。
漢方薬は個人の免疫力をあげてくれる。
風邪ひいたな、ぞくっとしたら、すぐに飲むと効果的。
的原因はインフルエンザでも他のウイルスでもいい。
条件は
@熱がでてすぐ
A汗をまだかいていない
B水分はとれる
できるだけ早いほうがよいので、普段から常備しておくとよい。
ただ、体質によって、お薬は変わる。
元気なお子さんは㉗麻黄湯
元気な大人は@葛根湯
虚弱な大人は127麻黄附子細辛湯
もっともっと虚弱な方や高齢者、妊婦さんは ㊺桂枝湯や70香蘇散
体力のない高齢者や、心臓が悪い人、胃腸が弱い人、高血圧、緑内障、前立腺肥大のある人は@も㉗も要注意、飲まないほうがよい。
また風邪を引いて2-3日たってしまっていたら、これらの薬の出番でない。柴胡という生薬が入った処方となる。柴胡はこじれた状態に有効で、抗炎症作用、抗アレルギー作用、精神安定作用もある。まさに心にも身体にも有効。これは、またいずれ。
私はぞくっとしたら、すぐに@葛根湯。
そのまま飲むより熱いお湯で溶いて飲む方が効果的。
(よく溶けないときは、電子レンジで20秒)
私はいつも湯のみ茶碗の1/2ぐらいのお湯に溶く。
さらに、生姜をすりおろして好みの量を加えるとさらに効果アップ。漢方の味が苦手なら蜂蜜(1才以上)をいれるのもいいかも。
こうして、ずずっとすするように飲むと身体がぽかぽか。
2-3時間たってもまだぞくぞくしていたら、さらにもう1包
あとは、温かい消化のよいものを食べて早めにねる。
じとーっと汗をかいて、翌日すっきり。
ただ、私でもとても身体が冷えていて、自分が弱っている時、寝不足のとき、脈が弱いときは127麻黄附子細辛湯のこともある。
あとお子さんは、やっぱり漢方が飲みにくい。最初は色々な工夫が大切。体質にあった漢方薬で上手にこの冬を乗り切りたいね。
Posted by さかざきひろみ at 18時06分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2019年08月20日(火)
勉強 [漢方薬]
漢方jpでの松田邦夫先生の講演。
医師限定だが、登録したら定期的にメールで送られてくる。
1回につき2時間講演。
最初は、電車の中とか走っているとき、歩いているときに聴いていたが、めちゃくちゃ勉強になる。ノートに書き留めなくてはと、繰り返して聴いている。
現在で6回シリーズが終了。
まだの先生方はぜひ登録して聴いてほしい。
あまり、難しい漢方概念の話をせずに、わかりやすく説明して下さる。松田邦夫先生はほんとにすごい。
1回 総論
2回 呼吸器疾患
3回 消化器疾患
4回 循環器・泌尿器疾患
5回 精神神経疾患
6回 運動器疾患
そのなかで、実証(がっちりタイプ)の方は苦い漢方薬が、虚証(華奢なタイプ)は甘い漢方薬が合うことが多いとお話しされていた。
例えば、胃もたれの漢方、一般的には
実証用はM半夏瀉心湯でとっても苦い。
虚証用は㊸六君子湯ですこし甘い。
ちなみに、私は半夏瀉心湯は美味しく感じて飲みやすいが、六君子湯はそうでもなかったりする。主人は、虚証の代表のようなタイプだが、胃もたれ胃痛があるときは、半夏瀉心湯のほうが効くらしい。その人によって色々違うから漢方は面白い。
また、登録しなくてもyoutubeに新見先生のお話しがたくさん。最近アップされたこの3つは、今年6月に実際に高崎で講演された3部作。色々忙しくて実際に講演に聴きにいかなくてもこれでめっちゃ勉強できる。ぜひお勧め!
打率をあげるための漢方理論
明日から使える漢方ルール〜生薬から漢方薬を考えよう
漢方処方お話の仕方と頻用10処方
明日(水)明後日(木)の2日間、夏休みでクリニックはお休みです。
ご迷惑をおかけしますが宜しくお願い致します。
Posted by さかざきひろみ at 16時47分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2018年12月06日(木)
薬膳と原稿完成! [漢方薬]
御幸の漢方の岩井先生主催の薬膳パーティ。
今回は胃腸によい六君子湯がテーマ。
パパは骨折で欠席。
胃の調子が悪いパパにぜひとも食べてもらいたかったなあ。
今回のメインは子豚ちゃんの丸焼きに伊勢海老。
そして、鯛の六君子湯蒸し。だけど、いつもながらのフカフレの姿煮込みも美味しすぎる
中田先生のご講演と、さらに同志社生命医科学部、アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一教授のお話もあった。医師として、「歳だから仕方ないですね」と言う言葉を患者さんに対して口にしたくなかったから抗加齢医学(アンチエイジング)の研究を始められたそうだ。ほんとに素晴らしい。テーブルもすぐ近くで色々なお話を直接伺うことができた。
米井先生曰く、
アンチエイジングに一番は「眠り」とのこと。
それには、スマホはだめ。夜18時以降のコーヒーもだめとのこと。ハーブティがおすすめ。
良質の睡眠のためにメラトニンが大切。ちゃんと眠れてないと、朝ごはんが食べれない。朝食の大切さも話されていた。
2番目は「腸内細菌」
これらは、お子さんにとっても大切。
最近、ちゃんと眠れなかったり、腸内細菌が乱れているお子さんが多い。結果朝起きれなかったり、便秘がひどかったり。やはり、眠ること食べること運動だなあ。
それにしても米田先生は、実年令よりめちゃくちゃ若くみえる。ほんとに素敵なジェントルマン。ヨットやスキーが御趣味のスポーツマン。ご講演でモスクワ、モナコ、パリなど世界各国へ行かれている。話も面白いしパワーをもらえる。周子先生は、米田先生のところの研究員でもあるそう。彼女もアンチエイジングや糖化のことを研究しているらしい。こういう方たちとお話するのはほんとに面白い。お料理も美味しいし、ほんとに楽しい時間だった。
最後に周子先生と。
彼女には今回娘のブライダルエステでとてもお世話になった。そして、私もいつも彼女に綺麗?にしてもらっている。
花嫁の母のドレスのお店も彼女に教えてもらった。いつもありがとう。
そして、とうとう本の原稿が2つとも完成!
12月15日締め切りだったのだけど、早く仕上げることができた。新見先生に「面白いですよ。楽しい本になりそうですね」って褒めてもらえてほんとに嬉し〜。乾杯したい気分。
ほんまによく頑張った自分を褒めてあげよう。これで、あとはダンサーさかざき。
Posted by さかざきひろみ at 19時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )