2021年03月14日(日)
柴葛解肌湯(さいかつげきとう) [漢方薬]
お天気がよく大阪城ラン。
早咲き桜と遅咲き梅。
どちらもとってもきれい。
桃も咲き始めていた。
ランしながら、今日もWEB講演会。
福原慎也先生の「こんな時代だからこそ漢方を」〜コロナ禍の日常診療で有益な漢方処方〜
新型コロナウイルス肺炎で、漢方薬を処方されてうまくいった症例の説明がとてもわかりやすかった。
高熱時には、@葛根湯+109小柴胡湯桔梗石膏。
その後、微熱の時期にはI柴胡桂枝湯
解熱して回復期に㊶補中益気湯。
最終的に元気に回復された。そういえば、先日の井齋先生も急性期に@葛根湯+109小柴胡湯桔梗石膏で治療されていた。
これは、柴葛解肌湯(さいかつげきとう)と言う処方になる。エキス剤にはないので、@葛根湯と109小柴胡湯桔梗石膏を一緒に内服する。
昔、スペイン風邪が大流行したときに、浅田宗伯先生のお弟子さんの木村博昭先生が最初から高熱を出している患者さんに処方して、多くの人が助かったという話がある。葛根湯はかぜの初期の薬、小柴胡湯桔梗石膏は亜急性期の薬、これらを組み合わせることによって、初期から一気に身体の中まで炎症をおこすような強いウイルスに有効。急な高熱、グッタリして元気がなく辛い状態に使える漢方薬。
熱の原因のウイルスがインフルエンザでも新型コロナウイルス、夏風邪など何でも使える。
先日も朝から高熱で39℃の12歳の男の子。
頭痛もあって、節々が痛く、吐き気もある。
高熱ですでに汗もかいている。とてもしんどそうなので、この@葛根湯+109小柴胡湯桔梗石膏を処方。翌日には解熱し元気になった。
他にもオンライン診療をした、16歳の男の子、23歳の女子もこの処方で軽快。
漢方薬は組合わせても色々使える。
今日の新作。
Posted by さかざきひろみ at 17時39分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2021年03月13日(土)
WEB講演がふたつ
外来では、鼻水、鼻閉などが多い。
「かぜですか?花粉症ですか?」と聞かれる。
くしゃみと目の症状が強いと花粉症であることが多いけど、小さいお子さんでは、明確に区別できないこともある。
他には、ウイルス性胃腸炎、またRSウイルスが流行している園もある。
もうすぐ、卒園、卒業式。
元気に参加できますように。
今日は、WEB講演が2つ
最初は、京都大学 西浦 博先生の「新型コロナウイルス感染症の伝播の特徴:数理モデルと子どもの感染リスク」
流行のファクターは密度効果、気温、移動率、コンプライアンスと話されてた。
実際、スマホのGPSを使って、夜間の人の滞留人口を調査されている。大阪では、梅田、難波、堺東、伊丹空港。
あと、子どもの感染は、不顕性感染が多く、症状がでてもとてもマイルドとのこと。ただ、変異株では子どもの感染性が増えるらしい。
さらに、ワクチンの遅れで、今年は流行は続く。
西浦先生は、高齢者のワクチンが終わるのが夏ごろ。そのころに、また感染が増加するのではと予想されていた。
もうひとつは、井齋偉矢先生のサイエンス漢方「アレルギーと漢方」
アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症。
葛根湯+柴胡清肝湯が食物アレルギーに有効との話をされていたが、さすがに食物アレルギーは漢方薬は難しいと思う。
アトピー性皮膚炎も適切なスキンケアと軟膏塗布が一番。漢方薬は補助的かな。しかも湿疹に対する漢方薬はどれも苦くて飲みにくい。
花粉症は、漢方薬はとても有効だと思う。
鼻閉や目の腫れに即効性のあるものが多い。
今日は、ずっと孫っぴがいたので、真剣に講演を聴けなかったけど、色々勉強になった。
孫っぴと遊びながら、勉強もできる、WEB講演はやっぱり素敵。
お庭のヒアシンス達。
これから、どんどんお花が満開になっていく〜。
Posted by さかざきひろみ at 20時47分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2021年03月11日(木)
眼がかゆ-い [クリニック情報]
スギ花粉のピークは過ぎているらしい。
でも相変わらずアレルギー症状がひどくなって来院される方が多い。
昨年のこの時期は、緊急事態宣言で、外出しなかったからほとんど症状がなかったよう。
それで、ちょっと油断してしまったのかな。
特に眼の症状がきつい。
かゆくてたまらないらしい。
みんなマスクをしているので、鼻は少しましになるのかな。
でも中には、眼も鼻も真っ赤で辛そうなお子さんもいる。
皮膚がかゆくてかゆくてという場合も。
それに対して、舌下免疫をしているお子さんたちは、とっても元気。
「ほんとに楽、舌下免疫をしていてよかった〜」と言われる。
今年辛かった方々も、5月になったら治療を開始したいと希望されることが多い。でも、時間が過ぎたら忘れてしまうのよね。5月でなくても夏休みには是非。
うちでは、2018年11月ごろから舌下免疫治療をするようになった。
今まで、シダキュア(スギに対して)が71名、ミティキュア(ダニに対して)が65名。
中には、両方されているお子さんもいる。
5年ほど続ける必要があるので、実はリタイアしてしまう場合もある。
それでも、やっぱりもう一度したいと言われて、初めから再開されることもある
毎日飲まないといけない。
5年続けないといけない。
でも、舌下免疫療法はぜひ子どものうちにお勧めしたい。
今日は暖かい。
春〜が増えてきた。
暖かいと、お庭にいる時間が長くなる。
Posted by さかざきひろみ at 18時10分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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