2021年06月27日(日)

病気のステージ [漢方薬]

きのうの孫っぴの病気のステージで漢方薬を変更する考え。
実は、東洋医学では、病気のステージによって薬がかわる。

そのステージ分類を六病位といって6つのステージにわけている。
病気が時間とともに変化するということを1800年前の人が理解して、それに有効な漢方薬を作ったということがすごいと思う。
まず熱が出る時期は陽病期で、たいてい子どもはここで治る
そのあと、元気がなくなる時期を陰病期だが、子どもはこのステージになることは少ない。

熱が出る時期(陽病期)
1)太陽病期:熱がでてすぐの時期。
      いわゆる風邪のひきはじめ。 
      悪寒があって、まだ汗をかいていない。 
          @葛根湯㉗麻黄湯が有効
2)少陽病期:熱があがりさがりする。
       朝には解熱するが夜になると熱がでる。
       食欲がなくなったり、口が苦くなったり。
        柴胡を含む薬が有効
     H小柴胡湯 I柴胡桂枝湯 109小柴胡湯桔梗石膏
3)陽明病期:高熱が持続。便秘を伴うことが多い。
       ㉞白虎加人参湯 133大承気湯
    高熱が持続してフーフー言っているお子さんたちは、便秘になっていることが多い。
漢方を飲めなくても、浣腸すると楽になることが多い。
     

元気がなくなる時期(陰病期) 
 身体の奥まで病気が進んで冷えている状態
1)太陰病期 下痢してお腹が冷える。
2)少陰病期 全身倦怠感が強く、体中が冷える。 
       手足も冷たい。 
        ㉚真武湯 127麻黄附子細辛湯
3)厥陰病期 重篤な状態で、全身が冷えて意識レベル低下


ちょっと難しいけど、こういうことを知っておくと漢方のことを理解しやすいし、面白い。

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Posted by さかざきひろみ at 09時01分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年06月26日(土)

お休み [漢方薬]

孫っぴは、昨年6月から保育園に行ってるが、1年たって、はじめてお熱でお休みした。
いつもちょっと熱がでかけたり、怪しいときに㉗麻黄湯飲むとすっと解熱していた。

今回は、夕方からお熱、㉗麻黄湯を2回飲んだが解熱せず、翌日お休み。
いまはやりの高熱のかぜのよう。
熱が4-5日続き咳がひどくなるタイプの風邪(おそらくパラインフルエンザ)が流行しているので、それやったらしばらく保育園いは行けない。

㉗麻黄湯で汗をあんまりかかなかったので、㉗麻黄湯+㉘越婢加朮湯(大青竜湯のかわり)にしてみた。
これで、解熱。その後は109小柴胡湯桔梗石膏に切り替える。
まさに、漢方でいう太陽病期から少陽病期への切り替え治療。

その後は解熱していたが、少し食欲がなくて、いつもより大人しい。念のためもう1日の保育園はお休み。こんなとき無理すると、また熱でお呼び出しになることが多い。

彼がお休みしていた2日間は、私も娘も仕事なので、訪問型病児保育ノーベルさんのお世話に。
娘の自宅ではなく、クリニックの休憩室に来てもらった。

1日目は最初は「まま〜」「ばあ〜」と泣いていたが、すぐに諦めて大人しく保母さんと遊んでいた。
私が顔をだすと、きっと泣いてしまうので、ずっと任せきり。
2日目は、違う保母さんだけど、もう理解しているようで、大人しく折り紙で遊んでいた。
ノーベルの保母さんたちは、ほんまに素敵な人たち。まさにプロフェッショナル。

2日休んで、すっかり元気になって保育園にも登園。

治った〜と思って油断していたら、咳がでてきた。
そうやった、熱でたあとに、皆さん咳がひどくなるケースも多い。

それで、今日は、109小柴胡湯桔梗石膏+95五虎湯へ。
鼻水もたらたらしはじめたので、様子をみてR小青竜湯もいるかな。

R小青竜湯は苦くて飲みにくい。
でもリンゴジュースに入れたら平気。

孫っぴは、漢方のことを「かんぷー」という。
「かんぷー、かんぷー」と言いながら楽しく飲んでいる。

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かんぽーを飲む孫っぴ

元気になって、「げんこつやまのたぬきさん」をばあと全力で踊りまくる〜。

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「ねんねして〜」

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「またあした〜」


Posted by さかざきひろみ at 19時00分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年06月24日(木)

もうすぐ [漢方薬]

7月4日(日)は、第4回日本小児漢方懇話会フォーラム。

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昨年、大阪で開催予定だったが、コロナで中止になって、
今回は、グランヴィア大阪からのWEB配信。
抄録集もやっと完成。

今、少しずつ実現に向かって準備中。

プログラム

ミニシンポジウム 10:00 – 10:55
「小児医療と漢方薬がはたす役割〜ポストコロナ時代への展望〜」
T「小児心身症へのアプローチ〜身体症状に着目した漢方薬の使い方〜」
  森こどもクリニック院長 森 蘭子先生
U「顕在化したこころの脆弱性と漢方」
Kこどもクリニック・公立陶生病院・愛知医科大学病院漢方外来 山口英明先生

ミニレクチャー 11:00 - 11:55
T「COVID-19感染症と漢方治療」
広島大学病院総合内科・総合診療科 漢方診療センター特任教授 小川恵子先生
U「幼幼家則にみる小児の疾患」
   三重大学付属病院漢方外来助教 高村光幸先生

特別講演T 12:00 - 13:00
「Let’s 古典!〜そういうことやったんか 漢方古典〜」
センプククリニック院長 千福貞博先生
特別講演U 13:10 - 14:10
「漢方薬からみた粘膜バリア機能とマイクロバイオーム」
京都府立医科大学大学院医学研究科生体免疫栄養学講座教授 内藤裕二先生

シンポジウム「子どもの成長発達をサポートする漢方薬」 14:15 - 16:30
T「子どもの成長発達をサポートする漢方薬-概論-」
            みちとせクリニック院長 堀田広満先生
U「ODって何?」 長野松代総合病院小児科部長 池野一秀先生
V「AYA世代の漢方」 東海大学医学部専門診療学系漢方医学准教授 野上達也先生
W「ASD関連病態に対する抑肝散加減法による漢方治療の経験」 
鶴岡市立荘内病院小児外科 鶴岡市病院事業管理者 八木 実先生

また6/15には、漢方jpのyoutubeでライブ宣伝

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6/30まで参加登録受付中(お申し込みはこちらから

メインは小児の成長発達に関わる漢方薬だけど、
古典あり、コロナ渦で漢方薬の役割あり、子どもの心の役立つ漢方の話も。
また、腸内フローラのお話もある。
私は、内藤先生の特別講演の座長なのだが、果たして上手くいくかどうか心配。
内藤先生のご本をせっせと読んで準備中。

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あと少し。
7月4日の懇話会がうまくいきますように。

Posted by さかざきひろみ at 18時39分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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