2021年11月30日(火)

外来では [クリニック情報]

ウイルス性胃腸炎がとても増えている。
昨年、新型コロナの影響で、あまり流行しなかった。
そうなると、免疫をもっている方が減っている。
RSウイルスのときもそうだった。
ほんとは、毎年この時期に大流行する。
これから増えていく可能性がある。

ウイルス性胃腸炎は、ホームケアが大切。

以前にブログにアップしたので、参考にしてみてね。
ウイルス性胃腸炎のホームケア

嘔吐したものや便にウイルスがたくさんいるので、家族が皆さんうつってしまうことが多い。
しっかり手洗いすることが大切。
ウイルス性胃腸炎にはアルコール消毒は無効。

塩素系の消毒が必要になる。
消毒液の作り方はこちらを参考にしてね。
これによると、嘔吐物とか便がついたものを消毒する場合は、水500mlに、ハイターをペットボトルのふた2杯分となる。
だけど、刺激が強いので塩素系の消毒剤をさわるときは必ず手袋を。以前ハイターで手を洗って手がひどいことになったママがいた。
手洗いは流水、できたら石鹸でしっかり洗うのがよい。
特に食事の前にしっかり洗ってね。

あと
よく保育園とかで便を調べてもらってくださいと言われるのだけど、調べることができるのは、ノロ、ロタ、アデノぐらい。
これらが陰性だったら安心で登園できるということでもない。他のウイルスもたくさんある。
結局、どのウイルスが原因でも治療方法に変わり無く、しっかり感染対策をしたほうがよい。
嘔吐、下痢がひどいときはもちろん、食欲がないときも園をお休みする必要がある。

また、症状が軽快して元気になっても、唾液や便にはウイルスが2-3週間排出される。しかし、2-3週間も園を休むことは非現実的。回復後も便のとりあつかいに注意。やはり手洗いはとっても大切。

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これは、アマゾンでついポチしてしまった新作。
自宅に郵送したつもりだったけど、なぜかクリニックに到着。
配達場所を、また間違えてしまった。

Posted by さかざきひろみ at 18時31分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年11月28日(日)

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血の方は結構多い。
お子さんだけでなく、ママ達も。

鉄剤を処方して、3ヵ月も飲むと貯蔵鉄も増えてくる。
だけど、鉄剤を中止後、元の食生活に戻るとまた貧血になる。
鉄剤を飲んでいる間に食生活の改善が必要。

鉄の必要量は、年齢や男女によってもちがう。
成人男性で1日7〜7.5mg
成人女性で月経のある方は、10.5mg ない人は6-6.5mg。
妊娠中はさらに+2.5mg〜9.5mgの増量。
授乳期は+2.5mg。

お子さんは  6M-2歳 4.5mg
       3-7歳  5.5mg
       8-10歳 7.5mg
       10-11歳 8.5mg  月経アリで10mg
       12-17歳の思春期には10mg

だけど、スポーツしている方はもっとたくさん必要。

鉄には、ヘム鉄と非ヘム鉄がある。
赤身肉、魚、レバーなどの動物性の食品はヘム鉄。
豆やほうれん草、小松菜、卵黄などは非ヘム鉄で、実はヘム鉄の方が吸収がよい。ヘム鉄は約20%、非ヘム鉄は約5%ぐらいの吸収になるので、ヘム鉄の方が効率がよい。
だけど、病院で処方している鉄剤はすべて非ヘム鉄。
ヘム鉄は処方できない。

以下の表は食品100g中に含まれる鉄分のおおよその目安。

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乾燥ひじきにめっちゃ多いと思うのだが、これは100gあたり。
実際は乾燥ひじき5gが1食分なので、2.7mgぐらい。
卵黄も卵1個の卵黄は18gぐらいなので、卵1個で鉄1mgぐらい。
鶏肉や牛肉、豚肉の鉄分って思ったほど多くない。
レバーが一番手っ取り早いけど、食べれない方が多いね。
小さいときから食べてると食べれるようになるかな。
思春期の時期は、鶏レバー50g(4.5mg)、卵1個(1mg)
納豆30g(1mg)、牛肉150g(4mg)ぐらい食べて、あとはお野菜をしっかり食べたら何とか10mgになるかな。

色々組合わせて、しっかり鉄分をとる工夫をしてね。

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Posted by さかざきひろみ at 18時12分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2021年11月27日(土)

外来状況 [クリニック情報]

寒くなって、
ウイルス性胃腸炎がふえてきた。

典型的なのは、突然嘔吐、その後、下痢や発熱。
嘔吐だけや、下痢だけのお子さんもいる。
2-3日で軽快することがほとんどだが、小さいお子さんは下痢が長引くことも多い。

他にも、手足口病、溶連菌感染症、アデノウイルスなども少しまだあるけど、今週は発熱疾患は少ないように思う。

鼻水、鼻つまり、喉が痛いという軽い風邪症状が一番多い。
ただ小さいお子さんは、普通の風邪でも、喘鳴がひどくなったり、クループになる場合もあるので、要注意。
食欲があって機嫌がよく、夜間しっかり眠れているかどうかが大切。

高校1年生の女子のHPVワクチンの期限が来年3月までだったけれど、新型コロナウイルス感染症の影響で受診できなかったという名目で、大阪市では、さらに定期接種期限がのびた。

正式には、現在、高校1年生及び高校2年生相当の女子(平成16年4月2日から平成18年4月1日生まれ)は、令和4年3月31日まで定期接種期限だったが、令和5年3月31日まで延長。

11月からギリギリであわてて接種していた方も、もう少し余裕があるね。

今週は、スタッフのお誕生会も。
楽しく食べるケーキは美味しい。
なぜか皆の希望するプレゼントは黒ばっかり。

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Posted by さかざきひろみ at 19時16分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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