2022年05月21日(土)

帯状疱疹予防に [診療]

帯状疱疹は、子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが神経節にひそんで、過労やストレスなどで免疫力が低下すると、発症する。
赤い水ぶくれのある発疹が、身体の片側だけにおこり、とっても痛い。
また、やっかいなのは治ったあとも神経痛が残る。
 (帯状疱疹について詳しくはこちら

できたら罹りたくない病気のひとつ。
これに、予防のワクチンが2つある。

どちらも対象年齢は50歳以上。

@水痘ワクチン
 子どもに接種する水痘ワクチンと同じで、2016年から帯状疱疹予防として認可された。
生ワクチンで皮下注射。
接種回数は1回だが、予防の持続期間は5年程度なので、5-7年ごとに追加接種が必要となる。
発症予防効果は約60%で料金は当院では6000円。
生ワクチンなので、妊婦さんや免疫不全の方には接種できない。

Aシングリックス
2020年に認可された不活化ワクチン。
2ヵ月あけて2回接種が必要。
発症予防効果は90%と高く、持続期間も9年以上と長い。
ただ、1回2万円以上で、2回接種が必要となるので、費用が高い。
また、筋肉注射なので、接種時の痛みがある。
不活化ワクチンなので、免疫不全の人も接種可能。

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どちらのワクチンがよいかは、いちがいには言えないが、とにかく帯状疱疹にはかからないほうが絶対よい。
50歳以上の方は、ぜひ接種をお勧めしたい。
ちなみに、私も主人もシングリックス発売前だったので、水痘ワクチンを接種。
5年以上したら、また追加で接種をする予定。

Posted by さかざきひろみ at 20時07分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年05月19日(木)

スマホと学力

小児科学会の教育講演「スマホと学力」。

国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)に
ギャンブルや薬物と同様の依存症として「Gaming disorder(ゲーム依存症、ゲーム障害)」が追加された。

ゲームは途中でやめられないように、作られているので、大人も子どもも夢中になってしまう。
外来でも、診察室にゲームしながら入ってきたり、診察がはじまっても、ゲームをやめられないお子さんも多い。

依存になってしまったら、確定した治療法もなく、とても難しい。そうならないようにするのが大切かと思う。

ゲームだけでなく、スマホも同じ。
長時間すればするほど成績が落ちるというデータを提示された。
通常は理性を保つために、前頭前野(思考や理性)が優位で大脳辺縁系(感情や本能)が抑えられている。ところが、ゲームをしているときは、大脳辺縁系が優位になっていて、前頭前野がおされられる。それで、欲求や行動が抑えられなくなってしまう。これは、ギャンブルやアルコール依存症と同じような状態。

また、辞書で調べるときは、前頭前野の血流がふえるが、スマホで調べたときは前頭前野の血流が低下し、動かない状態になる。スマホで調べたものは記憶に残らずにすぐに忘れてしまうし、結果、他の記憶も消してしまうらしい。

これからは、ゲームやスマホを全くさせないというのは無理になってくる。
ある程度の年齢がくれば、必要になってくるし、今後はスマホをうまく使いこなせるようにする必要もある。
しかし中学生3年生の3割がネット依存になっているとのこと。
講演の中で、あるアメリカで、スマホを13歳の子どもにわたすときの18か条というのを紹介された。
その契約書の中で、いくつかピックアップすると、

『*これは私のアイフォンであなたに貸してあげている
*学校があるときは午後7時30分まで休日は午後5時になったらママかパパにアイフォンを渡しなさい。
*人に面と向かっていえないことを、アイフォンを使ってメールで言わないでください
*スマホなしでも生活することを覚えてください。スマホを失うことをこわがるようなソーシャル依存症になってはいけません、
*言葉ゲームや難しいパズルを用いて脳を鍛えなさい
*問題があるときはアイフォンを没収します。そしてそのことについて一緒に話し合いましょう。』

これはすごいけど、
私も最初が肝心だと思う。
ゲーム三昧で外来受診された方に、「家族みんなで話し合って、ルールを決めて、目立つところにはっておいたら」と助言することもある。
本当は、最初にスマホやゲームをわたすときに、しっかりルールを決めて、それを守って使用する。
そんなふうに上手に使いこなしていくことがとても重要だと思う。

小さい子たちは大人がスマホを楽しそうに使っているのを見て自分も使いたくなる。
私も娘も孫っぴにスマホを見せていないが、なぜか指で動かすのを知っている。孫っぴの前では、できるだけスマホをしまって、彼との会話を楽しみたい。

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Posted by さかざきひろみ at 19時34分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年05月17日(火)

面白い

「集中」
孫っぴと食事中、テレビでニュース番組がついていた。
彼は「しゅうちゅう、しゅうちゅう」と言って、テレビのリモコンを指さし、電源をオフにするようにせがむ。食事中、コマーシャルを見ていた孫っぴに対して、娘が「ごばん食べるのに集中」と言ってたら、そう言うようになったらしい。孫っぴとご飯を食べるときは、テレビはオフ。

「じっか」
私が保育園にお迎えにいったとき、保母さんが、
「今日は、朝からじっかに行く、婆がむかえにくるってずっと喜んでました。」
彼は、私の家のことをじっかと呼ぶ

「いかります」
最初、何をいっているかわからなった。
彼は「いただきます」のことを、「いかります」と言う。
おままごとをして、キティちゃん達がご飯を食べるとき、変わりにずっと「いかります」と言っていた。

「おねえちゃん、かわいい」
孫っぴと京都に行ったとき、お着物を着ている女子が多かった。着物姿の女子に会うたびに大きな声で、「おねえちゃん、かわいい」または「おねえちゃん、きれい」という。
かわいいときれいの使い分けはよくわからないが、彼の基準があるよう。ただ、カップルで男子と一緒にいる女子には声をかけない。

「ばあんちにあるからね」
Xmasの時期に綺麗なイルミネーションを見たときに、こう言ったらしい。またキラキラしたものを見たときも、「ばあんちにあるからね」と言うらしい。

「あと一枚だけ、あと一個」
焼き海苔が大好きだが、なかなかもらえない。
海苔の缶を見ると、「一枚だけ」と必死にせがむ。
しかし、焼きのりの半分だけしかもらえない。

「いたいのいたいの〜」
私が、絆創膏を貼っているのをみると、
手のひらで触って、とばしてくれる。
これも、娘が彼にしているので、覚えたらしい。

娘が2歳のころは、あまり話さなかったが、孫っぴはよくしゃべる。何だか、とっても面白い。

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Posted by さかざきひろみ at 19時56分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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