2022年08月30日(火)

またまた [漢方薬]

漢方薬の出荷制限のお知らせ。

新型コロナ感染症に関連した製品について、想定を大幅にこえる需要があったため、安定供給が十分にできないとのこと。

今回は、前回の109小柴胡湯加桔梗石膏に加えて、

@葛根湯:体力のある人の発熱初期に
H小柴胡湯:発熱の亜急性期に
I柴胡桂枝湯:発熱の亜急性期に メンタルにも有効
㉗麻黄湯:お子さんの発熱初期に
㉙麦門冬湯:乾いた咳に
㊺桂枝湯:体力のない人の発熱初期に
55麻杏甘石湯:湿性咳嗽に 喘息の咳に
66参蘇飲:体力がなく、胃腸の弱い方がかぜが長引くときに
73柴陥湯:咳がとってもひどくて胸痛がある場合に
95五虎湯:湿性咳嗽に 喘息の咳に
127麻黄附子細辛湯:体力のない人のかぜの初期に・冷え性の人に
138桔梗湯:のどが痛いときに

以上の12点。
全く出荷されないわけではなく、少しずつなら処方できるとのこと。

どれも、発熱や咳が長引いたりしたときに、重宝していたお薬ばかり。
感染症予防に柴胡桂枝湯をずっと飲んでいるお子さんもいるのだけど、もうたくさん処方できない。

新型コロナに、有効な薬が少ないので、漢方薬がとても注目されている。
だけど、どれもなくなったら、とっても困る。
大切に必要最小限で、処方していきたい。

新型コロナ予防で、たくさん出荷されているはずの㊶補中益気湯は、大丈夫。
何となく、これが一番消費されているように思うのだけど、きっと供給量もめっちゃ多いのかな。

Posted by さかざきひろみ at 18時59分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年08月28日(日)

ハイブリッドで [漢方薬]

今年の外来小児科学会のワークショップ。
テーマは、「プライマリケアに役立つ漢方薬の使い方 〜思春期の問題について〜」
当日はめっちゃ良いお天気。

画像(240x188)・拡大画像(640x502)
画像(135x180)・拡大画像(480x640)

今回は、久しぶりに私がリーダーを務めることになった。
サブリーダーには、蘭子ちゃんと山田先生。
残念ながらいずみーるは当日は予定があわず、準備段階でたくさんアドバイスしてもらった。

最初は、現地参加のみだったが、まだまだおさまらない第7波。
何人かキャンセルの連絡を頂いて、直前1週間前にハイブリッドでできないか、相談してみた。
私は、全く不案内でよくわからなかったが、蘭子ちゃん、山田先生がちゃちゃっと準備してくれた。
ほんまに心強い。

全員のご意見が聞きやすいように、テーブルをコの字型に設定。プロジェクターも2台設置。
ひとつはスライド用。もうひとつはWEB参加の先生用。
現地参加で発言している先生の姿が、WEBの先生にも見えるように、アイフォンも活用。

画像(240x162)・拡大画像(640x434)
画像(180x240)・拡大画像(480x640)

漢方薬の簡単な理論や、思春期に良く処方する漢方薬について、あらかじめ参加者にメール。
当日は、おもに症例検討しながら、処方選択についてみなでディスカッション。
たくさんのご意見を頂き、私自身もめっちゃ勉強になった。

2時間30分で、時間もちょうど。
WEB参加の先生も満足して頂けただろうか。

画像(179x240)・拡大画像(479x640)
画像(180x240)・拡大画像(480x640)

思えばWSもなんと10年目。
コロナ禍で、2020年は中止、昨年はWEBのみ。
そして、今年はハイブリッド。
ほんまに当日まで、ドキドキものだったが、うまくいってほんとによかった。蘭子ちゃん、山田先生、そしてご参加の先生方、ありがとうございます!

Posted by さかざきひろみ at 19時26分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2022年08月23日(火)

ガラガラゴックン [漢方薬]

のどの痛みの原因は、
 ウイルス感染
 溶連菌感染症
 乾燥によるもの
 口内炎など、原因は様々にある。
抗生剤が有効なのは、溶連菌感染症だけで、これはのどが物凄く真っ赤になるので、診察でわかる。

鼻閉がひどくて、口をあけて眠っていると、朝はのどがとても痛い。この場合は、水分をとったり、ご飯をたべるとだんだんましになっていく。
あとオミクロンものどの痛みが強い。

ただ、原因がどれでも有効なのは漢方薬。

熱が高くこじれているときは109小柴胡湯加桔梗石膏だが、漢方を飲んだことがないお子さんにとっては、なかなか飲みにくい。

そんなときにおすすめなのが、桔梗湯または桔梗石膏。

桔梗湯は桔梗+甘草
桔梗石膏は桔梗+石膏

画像(93x145)
画像(180x118)・拡大画像(270x177)

どちらも構成生薬が2つなので、即効性がある。

桔梗の作用は、排膿、鎮咳、去痰。

甘草と石膏はどちらも抗炎症作用があるが、石膏のほうがやや強いかな。
しかも桔梗石膏は水にも溶ける。桔梗湯のほうは、水に溶けないので、少しの水を加えて電子レンジで20秒、その後お水で量を調節する。

どちらも、1包を水50-100mlぐらいに溶かしてから、冷蔵庫で冷やす。

それをのどの痛いところにあてるように飲むと効果的。
また、うがいしながら、がらがらゴックン。
どうしても無理なら吐き出してもOK(ガラガラぺー)。

味は桔梗湯のほうが甘いかな。

あとOTCには桔梗トローチなるものもあるよ。

Posted by さかざきひろみ at 19時30分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

過去の記事へ

ページのトップへ ページのトップへ

9

2022


        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

検索


上記の検索結果のRSS情報です RSS1.0

カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2006 さかざKIDSブログ All right reserved.2006 Sakazaki Kodomo Clinic.