2022年10月06日(木)
整形外科でも [漢方薬]
毎週火曜と金曜の漢方jp。
21時からなので、すでに寝てしまっているので、ライブでは全く参加できていない。
翌日以降録画で拝聴しているのだが、最近はまったのは東京蒲田病院 冨澤英明先生のお話。
整形外科の先生だが、他の先生とはちょっと違った切り口で、とってもわかりやすい。
毎月第4週金曜日に講演されている。
@急性期の筋肉痛 動かすと痛い→78麻杏薏甘湯
筋トレ後の痛みにとっても有効
麻黄が痛みをとって、ヨクイニンは筋肉の浮腫をとる
A慢性期の関節痛や腱の痛み・冷えもある→52薏苡仁湯
いつも決まったところが痛い
筋肉を修復して痛みを止めるイメージ
麻黄が痛みをとるのは78番と同じ。
これは、当帰がふくまれて、血管の新生の役割をする。
芍薬と甘草も含まれる。
B骨挫傷、骨折などの痛み→89治打撲一方
@からBにむかってだんだん病変は身体の奥に。
どれも炎症が強いときは、桂枝茯苓丸や桂枝茯苓丸加ヨクイニンをあわせると効果倍増。
私はお子さんたちのひどい打撲に89治打撲一方を処方していた。痛みや内出血は早く回復する。
また主人が鎖骨骨折の手術をしたとき。内出血して痛みと腫脹がひどかったので、89治打撲一方と㉕桂枝茯苓丸を併用してよく効いた。
富澤先生は、整形外科の痛みに、鎮痛剤や湿布を使うと治りが遅くなるため、ほとんど使用されていないそう。一瞬楽になっても、局所を冷やすため修復がかなり遅れるらしい。
富澤先生の漢方jpでの講演は以下のとおり。
なぜか5月27日の1回目の講演の動画は非公開になっていた。手術所見など一般の人が見ると少し驚く映像はyoutubeでバンされるらしい。それで非公開にされてるのかな。
「続・運動器に効かせる漢方」
「イメージで選ぶ運動器漢方@骨に治打撲一方!どう使う?」
「運動器に効かせる漢方〜筋・関節〜@肩の痛み」
治打撲一方のすばらしさは、骨に治打撲一方の講演をぜひ。
お子さんの骨端症にも効果があるとのこと。
孫っぴの今日のおやつは「いんげん」。
Posted by さかざきひろみ at 19時22分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2022年10月04日(火)
今度の [漢方薬]
新刊は、「フローチャートコロナ後遺症漢方薬」。
フローチャートシリーズの16冊目!
ほんとに新見先生はすごい。
あっという間に執筆されたそう。
しかも、多くの先生が知りたい内容でもある。
アマゾンでもベストセラー1位。
サブタイトルは「あなたも今日から診療できる」。
コロナ後遺症外来は、どこも予約がいっぱいでとても大変らしい。実際、コロナ後遺症については、よくわかっていないし、標準治療や治療薬もわかっていない。
専門外来に受診することが必要というわけでなく、せめてかかりつけの先生が漢方薬を処方してくれたら、喜ばれる患者さんも多いと思う。
実際、漢方薬が有効なケースも多いらしい。
この本では、症状別に色々な漢方薬を選択できるようになっている。
新見先生の一押しは、加味帰脾湯かな。
他にもコラムも勉強になる内容がたくさん。
コロナ後遺症に注目されている「Bスポット療法」についても簡単に説明されている。
この本は国立精神・神経医療研究センターのコロナ後遺症外来を担当されている高尾昌樹先生が監修されている。また、フローチャート慢性腎臓病漢方薬を執筆された日本鋼管福山病院の透析センター長の和田健太郎先生との共著でもある。
お子さんは後遺症は少ないけど、大人の方は多い。
内科の先生にはぜひお勧めの1冊。
Posted by さかざきひろみ at 19時32分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2022年10月02日(日)
暑いけど...
10月なのに、今日は夏日。
お庭で作業していたら、クラクラ。
公園で孫っぴも汗だく。
こんな暑い中、インフルエンザワクチンのお話し。
9/28から予約開始したのだが、今年は出足が遅いよう。
いつもなら、夕方の遅い時間や土曜日の枠はあっという間に埋まるのに、まだまだ余裕がある。
コロナ禍で2年間、全くインフルエンザが流行しなかったので、もうあまり関心がなくなってしまったのかもしれない。
また、今年は厚労省とメーカーがワクチンを増産してくれたので、足りなくなるっていうことがないからかもしれない。
マスコミでもまだインフルエンザワクチンについてはほとんど報道はされていない。
いつも流行してから、ワクチンについて報道されることが多いのだけど....。
インフルエンザは、先にオーストラリアなどの南半球で流行し、その後に日本で流行する。今年は、オーストラリアで、過去5年平均を上回っており、この冬に日本で流行する可能性が高い。
また、実際に夏に日本でも、ちらほらインフルエンザの患者さんがいた。この2年間、インフルエンザが流行しなかったことによって、免疫がある人が減少しているので、大流行する可能性が高い。
小さいお子さんは新型コロナよりもインフルエンザで重症化する可能性がある。この夏に、RSウイルスと新型コロナが一緒に流行して、どこの病院も満床になり、すぐになかなか入院できなかった。発熱外来もパンクしているところが多く、当院でも熱のあるお子さんを全員受け入れることが難しかった。
この冬がそうならないことを祈りつつ、少しでも予防できるようにワクチン接種をお勧めしたい。
Posted by さかざきひろみ at 19時20分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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