2026年04月29日(水)
96番 柴朴湯 [漢方製剤]
さいぼくとう。
炎症をおさえる小柴胡湯と抗不安作用のある半夏厚朴湯をあわせたもの。
出展は本朝経験方で、江戸時代に日本でつくられた薬。
キーワードは、長引く咳とストレス。
咳をしては、いけないと思ってがまんしないといけないと思えば思うほど咳がでてしまうようなとき。
小児科領域では、咳チック、心因性咳嗽などに有効。
しかし、飲みにくいので、代わりに半夏厚朴湯の錠剤を処方することもある。
90番から96番までは咳に関する処方。
95番五虎湯は小児科領域でもよく使うが、あとはかなり飲みにくい。
お花が咲き乱れる良い季節になった。
Posted by さかざきひろみ at 18時08分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年04月26日(日)
外来状況
外来では、黄砂の影響かアレルギー症状を訴えるお子さんが多い。
鼻つまり、目がかゆい、さらに顔の湿疹の悪化など。
熱がでるお子さんも増えた。
しかし、インフルエンザでも新型コロナでも、アデノでもない。
RSウイルスやヒトメタ、溶連菌などもあるが、それほど多くはない。
いわゆる風邪のお子さんが多い。
ウイルスが様々なので、熱が1日で下がる人もいれば、
風邪のウイルスだけど5−6日続く場合もある。
そして、麻しんの話題。
新宿の小学校の麻疹の集団感染は、児童24人、教職員5人の計29人の感染が新たに確認されて、感染者は47人となった。
成人が6人、児童の4人は1回、3人は未接種。
1回接種の方がこんなに多い、ましてや未接種が3人もいるとは。
学校や園の中で、未接種の方や1回しか接種しない人が多いと、そのなかで、麻しんは流行してしまう。
麻しんが発生すると、その周りの接触者に対して、PCR検査等を実施する。
新宿区のケースでも、患者さんの周りのPCR検査を実施したことにより検査陽性が多数でた。
ワクチンを2回接種している人は、症状はないかあってもごく軽くて、検査をしなければ麻しんと診断できないレベル。
2回のワクチン歴があれば軽症で済む、他の人へうつすほどのウイルス排出がないことは、感染症研究所の研究でも明らかにされている。
学校や園の集団の中で、2回の麻しんワクチン接種率が高いことが流行を広めない手段となる。
大阪ではまだそれほどでもないが、きっとゴールデンウイークで今後大阪でも増える可能性は高い。
麻しんワクチンの2回接種が自分のため、周りの人のために一番大切。お子さんはもちろんだが、学校の先生や幼稚園、保育園の先生方はワクチンの2回接種を徹底してほしい。
Posted by さかざきひろみ at 17時17分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年04月23日(木)
麻しんが
相変わらず増えている。
そして、とうとう新宿区の小学校で学年閉鎖。
10代・40代の児童と教職員、合計18名が感染。
うち、16名は2回のワクチン接種を受けているらしい。
また、感染者に海外渡航歴はないとのこと
ワクチン2回しているのに、と思われるがワクチンは非常に意味があってとても大切。
麻しんは空気感染で感染力が非常に強い。
1人の麻しんの患者さんが12−18人にうつす(ちなみにインフルエンザは2−3人)
手洗いやマスクなどでは予防できない。
また、治療法がなく、脳炎、肺炎などの重症の合併症をおこしやすい。また、かかってしまって、5−10年後に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)をいう非常に予後の悪い難病をひきおこすころもある。
私は、この3つすべてを経験した。
2歳まで健康で元気だったお子さんが麻疹脳炎で寝たきりになった。1歳の肺炎のお子さんは肺が両方敗れた。
SSPEのお子さんは、様々な症状をとって最後は寝たきりになって
痙攣重積だった。
ワクチンはこれらの重症化を予防できる。
また、発症予防効果も高い。
合併症をおこさなくても通常の経過の麻しんのお子さんたちも、とてもしんどそうでインフルエンザの比ではない。
麻しんワクチン接種率が95%を超えると流行を防ぐことができるが、今接種率が落ちていて95%を切っている。
ワクチンがまだ接種できない1歳未満の赤ちゃんを守るためにぜひ周りがしっかりワクチンを接種することが大切。
このゴールデンウイークでさらに感染が増える可能性が高い。
1歳のお子さん、年長さんのお子さんはできるだけ早く、できればGW前にMRワクチンの接種をお勧めしたい。
また、以下の年齢の人はワクチン未接種か1回接種しかしていないかもしれない。まだの方はぜひ接種を。
Posted by さかざきひろみ at 18時09分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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