2026年08月04日(火)
声が嗄れたら [漢方薬]
響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
保険収載の漢方薬ではなく、番号もない。
めっちゃまずいけど、とても良い薬。
「響声」は声を響かせること、「破笛」は笛よりも大きい音。
すなわち声を響かせて、笛よりも大きい音をだす薬。
「声を使いすぎて喉が熱を持ち、乾いて、声がかすれる」
そんな状態を整えて、声をもう一度響かせるための漢方薬。
原典は万病回春で明の時代の薬。
この時代も大声だして、声が嗄れて困った人がいたのね。
実際には、単純なカゼなどの炎症ではなく、慢性的な声枯れによい。
清熱・抗炎症作用のある薄荷が4gと大量に配合している。
加味逍遙散の1g)と比べても、薄荷の比重が非常に高い。
今回、風邪をひいて咳が長引き、その後も声がかれたままになってしまった。外来に来てくださった皆さまには、逆に「先生、声大丈夫ですか?」とたくさん心配していただいた。
聞き取りにくい声での診察で、ほんとにすみません。
ちなみに、以下が私が飲んだ漢方薬たち。
今だにたくさん話すと声がかれる。
㉙麦門冬湯と響声破笛丸がかかせない。
Posted by さかざきひろみ at 18時57分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年08月02日(日)
外来状況 [クリニック情報]
8月になって、さらに毎日暑い。
外来に来てくださるママもお子さんも汗だく。
今も夏風邪が多い。
ヘルパンギーナ
手足口病
熱だけで他に症状がないケース。
熱が4.5日続き、咳がひどいケース。
これは、血液検査も問題なく呼吸器系のウイルス。
RSでもヒトメタでもない。
パラインフルエンザかライノウイルスあたりか。
クループになったり、喘鳴がひどくなるケースもあるので、要注意。
新型コロナウイルスが少しだけ
先週インフルエンザAが2例でて、びっくりしたけれどその後はゼロ。
後は、あせも、虫刺され、とびひなどの皮膚の症状の悪化。
ひざしがきつく、日焼けにも要注意。
もちろん、熱中症対策もとっても大切。
夏休みで、生活習慣も乱れてしまうことが多い。
できれば、いつもどおりの時間に起きて寝るのが大切。
時間がずれても1時間以内に。
さらに、ゲームなどのメディアは2時間以内が理想かな。

Posted by さかざきひろみ at 15時18分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年07月30日(木)
五臓(ごぞう) [漢方薬]
東洋医学の五臓(ごぞう)の概念。
ちょっと難しいかもだけど、知ると面白い。
東洋医学では,人体の機能を5つにわけ五臓とする考えがある。
西洋医学の臓器を同じ名前であっても それとは少し違う。
機能と異常時のサイン,その際の漢方薬は上記の表のとおり
*肝は、感情のコントロールや精神の安定、自律神経の調節に関わっている。その働きが低下すると、怒りっぽくなったり、イライラしやすくなったりする。
*心は、意識や思考、精神活動の中心。その働きが乱れると、不安感が強くなったり、不眠や動悸などの症状が現れる。
*脾は、消化・吸収を担い、西洋医学では主に胃腸の働きに相当すると考えられている。その働きが低下すると、食欲不振、胃もたれ、下痢、疲れやすさなどがでる。
*肺は、呼吸器の働きと皮膚の健康に関わる。その働きが低下すると、咳、鼻水、息切れなどの呼吸器症状や、皮膚の乾燥、アレルギー症状が現れやすくなる。
*腎は、生命力や成長・発育、生殖、老化に関わる重要な臓器と考えられている。その働きが低下すると、老化現象が進みやすくなったり、腰痛、足腰のだるさ、頻尿などの症状が現れたりする。
そして、この五臓はお互いアクセルとブレーキをかけあって、身体の機能を調節している。
肝は心に促進的 脾に抑制的。
怒り(肝)は精神活動(心)を活発にするが,食欲低下し消化活動(脾)を低下させる。
簡単にいうと,イライラしてストレスがあると,胃腸が弱るということになる。
皮膚や鼻は、東洋医学では「肺」と深く関係していると考えられいる。胃腸機能を整えて脾の働きを高めることで、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息などのアレルギー疾患が改善する傾向があると考えられている。
この考え方は、小建中湯や黄耆建中湯がアレルギー体質の改善に有効とされる根拠の一つとなる。
近年では、アレルギー疾患と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関係も注目されていて、胃腸の状態を整えることがアレルギーの改善につながるという点で、東洋医学の考え方と共通する部分があるといえる。
Posted by さかざきひろみ at 18時52分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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