2019年03月30日(土)

神 SEVEN [漢方薬]

土曜日は日本臨床漢方医会の漢方家庭医講習会。

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佐守先生の「はじめの一歩の漢方治療」
全く初心者むけではなく、きちんと日本漢方の証の説明もされていた。
日本漢方では腹診が大切。
「ぜったいおなか触らなあかんで〜」とのこと。
最初から、あれもこれも処方しようとしても難しい。7つぐらい覚えてそれを処方して、そこから広げていくといいですよとお話しされていた。

佐守先生の家庭医のもっておきたい神セブンは
@麻黄剤(葛根湯・小青竜湯・麻黄湯)
A咳に対して(麦門冬湯・小青竜湯)
B柴胡剤(柴朴湯・柴胡桂枝湯)
C胃腸に対して(安中散・半夏瀉心湯・黄連解毒湯)
D利水(五苓散)
E肝(加味逍遥散)
F補剤(補中益気湯)

私のお子さんへの神セブンはなんだろうと考えてみた
@小建中湯A五苓散B麻黄湯C葛根湯加川芎辛夷D甘麦大棗湯E抑肝散F柴胡桂枝湯

うーん、黄耆建中湯や越婢加朮湯や五虎湯、麦門冬湯も入れたい〜
そうか建中湯類とか麻黄剤としてひとくくりにすると 
@建中湯類(小建中湯・黄耆建中湯)
A麻黄剤(麻黄湯・葛根湯加川芎辛夷・五虎湯・小青竜湯)
B五苓散
C甘麦大棗湯
D抑肝散・抑肝散加陳皮半夏
E柴胡桂枝湯
F補中益気湯

あと、思春期の女子やママには、これに駆お血剤(桂枝茯苓丸・当帰芍薬散・加味逍遥散)が加わる。これで、心も身体も元気いっぱい〜

でも一番大切なのは、生活習慣の改善。
早寝早起き朝ごはんに朝うんち。
バランスのよいお食事(冷たいもの、甘いものはダメ)
適度な運動。
これはお医者さんにいかなくてもできる。
だけど、なかなか難しい。

Posted by さかざきひろみ at 21時31分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2019年03月10日(日)

奈良にて [漢方薬]

昨日は奈良で講演会。

お昼寝しているうちに、あっという間に到着。
会場の春日野国際フォーラムは、奈良公園の中にあってとっても素敵。
お天気がよく、講演まえに奈良の散策。ちょっと遠足気分。

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後ろに見えるのが正面玄関。

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応接室も広い。何といっても窓から見えるお庭が綺麗

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奈良公園から春日大社へ。さすがに大仏さんまでは時間なかった。

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奈良公園にはもちろん鹿さんがいっぱい。
一緒に写真をとろうとしたら、逃げられてるのが左の2枚。
必死に追いかけたけどあかんかった。
右のが別の鹿さんとツーショット。

今回も、こども漢方の代表的なお話しと、服薬指導。実演込。私が一方的に90分も話すなんで、聞いているほうがきっと疲れる。60分お話しして、30分味見実演させてもらった。

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福原先生のお話しは「春のトラブル」、花粉症と春ばてに効く漢方薬のお話し。
花粉症で顔がかゆすぎる、目がかゆすぎるときにはN黄連解毒湯がとってもすっきりするらしい。
春ばてという概念、寒暖差が大きくついていけない、だるさ、倦怠感、うつうつ、イライラ、眠れない、ふらつくなどの症状。
そういえば春って、私も何だかふわふわする。
水のバランスもくずれやすいのよね。エネルギーもぬけやすい。
内容も、わかりやすいし、スライドもきれい。
私は前もって福原先生のスライドをみて、ちょっと作りなおしたほど。
福原先生も私と一緒の千福チルドレン。
だけど、彼は一番の優等生。
透析クリニックの先生で、透析の方のちょっとしたいろんな症状(便秘、だるさ、不眠、腰痛などなど)は漢方薬で何とかなっていると言われていた。
ほんとにすごい。
今シーズン、福原先生とのコラボレーションも多い。

そして、4月から毎月のように講演会。
多くの先生に漢方薬の良さを知ってもらうためにいっぱい勉強しよう。

Posted by さかざきひろみ at 14時15分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2019年02月03日(日)

125年 [漢方薬]

昨日はツムラ創業125周年の記念講演会。

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125年って凄い伝統。
一番最初のおくすりが中将湯。
ツムラ創業者の方が、母親の実家に逃亡中の中将姫をかくまったお礼に製法を教わったという秘薬が伝わり、それが、後に中将湯になったそう。保険適応のお薬ではないが、今もちゃんと販売されている。

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講演会の内容は、主には高齢者医療と漢方。
小児科医の私にとっては、あまり関係ないかなあと思ったが、とても勉強になった。

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阪大の萩原圭祐先生のは、実際に老化促進マウスで、牛車腎気丸を飲ませていたほうが、筋肉の衰えが明らかに少なかった。
また、筋ジストロフィーモデルマウスの筋肉量や体重をふやすこともわかった。高齢者は筋肉が衰えて、寝た切りになったりして介護が必要になってくる。その対策として牛車腎気丸は中心的な役割になると話されていた。
筋肉量を減らさない様に、私も主人も飲むべきか。

京大の海道先生は、肝移植やがんの手術後の予後が悪い人は、ステージに関わらず、骨格筋量が関係している。
一番悪いのは筋肉量が少なくて太っている人(サルコペニア肥満)だそう。
栄養、リハビリ、漢方で予後が良くなる可能性がある。

システムバイオロジーの話はやっぱり難しい。
だけど、AIやスーパーコンピューターを使って漢方薬の機序が少しずつ解明されている。
たくさんの生薬の中のどれが有効というわけでなく、その組合わせが重要な意味がある。

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お勉強のあとは、美味しくて楽しい時間。
リッツカールトンのお料理は美味しい。
やはりスイーツが一番、ときめいてしまう。

最後に挨拶されていた大阪市大学長の荒川先生には学生のころポリクリでお世話になった。とても懐かしくてご挨拶させてもらったら、私のようなものにも気さくにお話しして下さった。
荻原先生は、小児科こそ絶対漢方薬が必要とお話しされていた。色々勉強になるお話しを伺うことができた。

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荒川先生と

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荻原先生と


もちろん千福ファミリーの皆さんも一緒。

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今回、講演会には500人、情報交換会には300人ぐらいの方が参加されたそう。漢方好きがいっぱいやわ。

Posted by さかざきひろみ at 16時31分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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