2023年12月16日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今週は暖かい日が多かった。
外来では、インフルエンザAは横ばい。
しかし、全国的には上昇傾向。

溶連菌感染症も相変わらず多い。
一時キットが品薄。どきどきしてたけど、なんとか入荷があってほっとした。
アデノウイルスは、それほど多くないけど、キットの入荷がずっとない。

新型コロナが少しずつ増えてきたよう。
あと季節外れの手足口病。
また、マイコプラズマも少しだけ。
これは、これから増えるかも。

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大阪市感染症週報(12/4-10)

感染症が流行しているのに、色んなお薬も品薄。
溶連菌に処方するサワシリンやワイドシリンの粉の入荷が少ないらしい。というよりも溶連菌が流行しすぎて需要が供給をこえている。
錠剤はたくさんある。
小学生以上で錠剤が飲める場合はもちろん錠剤で。
粉薬しか飲めない場合は、錠剤をつぶしてもらって処方。

タミフルの粉は大丈夫。関東の方では、品薄らしく、カプセルをあけて中の粉をとりだして処方されているとのこと。
そういえば、昔、タミフルの粉が発売されていなかったときは、カプセルから粉を取り出して処方していたことを思い出した。

喘息のインタール吸入液がかなり品薄。
たくさん処方したらすぐになくなってしまうので、最小限で処方している。来年4月には再出荷されるそう。
それまで、いろんな工夫が必要になる。
生食を代用すしたり、Naclの粉を処方するとか。

何とかしたいけど、出荷制限とか出荷調整は、ほんとに困る。

学校や園が冬休みになれば、いろんな流行は少しましになるかな。
あと少し、楽しいクリスマスをむかえることができますように。

Posted by さかざきひろみ at 19時09分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年12月09日(土)

久しぶりに [クリニック情報]

今シーズン初めてのインフルエンザB。
とうとうというか、やっぱり。

ちょっと減ったかなと思っていたインフルエンザAも、またまた増加傾向。
小学校だけでなく、幼稚園や保育園でも流行してきている。

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夏風邪のヘルパンギーナや手足口病もパラパラ。
大阪市の感染症情報では、溶連菌と感染性胃腸炎が増加傾向でこれは同じ。

インフルエンザBは、コロナ禍前に少し流行っていたけど、ここ3年流行がなかった。
今からとても増える可能性はある。

罹らないようにするにはどうしたらともよく聞かれる。
予防は、十分な睡眠とバランスのよい食事が一番大切で、さらにワクチン。
さらに、「かかったらどうしよう」と不安な気持ちよりも、「私はかからない」という強い気持ちもよいかも。

そして、今日は久しぶりにダンスレッスン。

しかもマンツーマンという贅沢な時間。
加圧やトレーニング、ランとはまた違う。
くるくる回るのはしてなかったなあ。
音楽に合わせて踊る、くるくる回る。
どれも楽しい。

Posted by さかざきひろみ at 19時11分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2023年11月18日(土)

品薄 [クリニック情報]

今週も溶連菌感染症がとっても多い。
あとは、ウイルス性胃腸炎が増えてきた。
インフルエンザは横ばいかやや下火。
久しぶりに新型コロナはゼロ。

そんな中、溶連菌感染症に有効なペニシリン系の抗生剤が品薄。粉薬が厳しいらしく、錠剤はたくさんあるとのこと。

20kg以上で錠剤がのめる場合は錠剤で。
無理な場合は、薬局にお願いして錠剤をつぶしてもらって処方している。
第3世代セフェム系(メイアクト、セフゾン、フロモックスなど)は、在庫は十分らしいが、溶連菌で10日間も飲むので、できれば使用したくない。
これは、消化管での吸収が20%前後と極めて悪く、ほとんど効かない。しかも、耐性菌を生み出しやすく、抗生剤としての効果はほとんど疑問視されている。
また、メイアクトやフロモックスは低血糖を誘発することもあるので、要注意。

私が抗生剤を使うのは、溶連菌ととびひ。
他には、血液検査をして、白血球と炎症反応が高いとき。

とびひには、第1世代のセフェム系(ケフラールなど)。
これも一時品薄で、どうしようかと思ったが、回復したのでほんとによかった。

関東の方は、ペニシリン系の抗生剤がもっと厳しいらしい。
ほかにも、タミフルドライシロップもないとのこと。
インフルエンザのキットも手に入らない。
やはり、人も多いし、クリニックも多いからあっという間になくなるのかな。

さらに、喘息のお子さんが吸入に使うインタールが出荷停止。
自宅で吸入しているお子さん達もいるので、在庫がゼロになったらどうしようかと思案中。

風邪の漢方薬も品薄。
ただ、当院の門前薬局はもともとたくさん処方していたので、何とか入荷はある。
一時、鼻つまりに有効な葛根湯加川芎辛夷の錠剤が品薄でとても困った。これを愛用しているお子さんが多い。
今は、1週間ぐらいずつなら何とか処方できている。

以前は、ワクチンが品薄になったこともある。
必要なものがないというのは、ほんとに悩ましい。

Posted by さかざきひろみ at 20時00分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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