2018年11月03日(土)
足立区医師会小児科医会講演 [漢方薬]
今日は、東京足立区での講演。
足立区小児科医会会長の木村康子先生にご招待して頂いた。なんと、足立区小児科医会の30周年の記念講演とのこと。
康子先生と一緒に考えた題名は「こども漢方服薬指導〜心も体も元気いっぱい」
心も体も元気にしてくれる漢方薬の魅力を少しでもお伝えできればと精一杯お話させてもらった。
康子先生、素敵なお着物姿。つけさげというものらしい。
胸にも刺繍があってとっても可愛い。色も素敵。
いつもご自分で着付けをされている。
康子先生いわく「漢方も難しいと思って、なかなか処方しない先生も多いけど、やってみると簡単に処方できるでしょう。お着物も難しいと思ってらっしゃるけど、やってみると案外簡単なの。ただ、襟元を左前にできれば大丈夫よ。」
いや、私は娘に浴衣を着せたとき右前にしてしまったことがある。やっぱり無理かな。
今回、皆さんに色々試食してもらおうと用意したもの。
クッキー(柴胡桂枝湯・抑肝散加陳皮半夏)
補中益気湯チョコ 小建中湯ホットケーキ
抑肝散加陳皮半夏ハンバーグ
単シロップ割(27麻黄湯 95五虎湯)
単シロップカルピス入り(19小青竜湯)
麻黄湯りんごジュース 麻黄湯カルピス
辛夷清肺湯入りココア 小建中湯入りミロ
小青竜湯入りムコダインムコサール
柴胡桂枝湯入り味噌汁 抑肝散加陳皮半夏入りコーンスープ
五苓散ゼリーきなこ添え
当日、会場で混ぜてもらうものとして
マルツエキス 練乳 チョコクリーム あんこ マヨネーズはちみつ カレー たこ焼きソース 単シロップも準備
今回講演40分、実演20分。
康子先生が講演中にたくさんお写真を撮って下さった。ほとんどずっと笑ってる。
一方通行の講演より、皆さんとあーだこーだといいながら実演するのがやはり楽しい。
改めて、柴胡桂枝湯味噌汁の美味しさにびっくり。
とっても飲みにくい辛夷清肺湯はあんこと混ぜると良い感じ。
毒カレーになるかもしれない黄連解毒湯カレー。皆さん果敢にチャレンジして下さった。私もはじめて食べたのだが、荊芥連翹湯カレーよりましかも。香辛料を入れすぎたカレーという感じかなあ。
また、メーカーによっても味が全然違うということにも改めて認識した。講演すると、いつも私自身たくさん勉強になる。
遠いのに蘭子ちゃんも来てくれた。なんと鎌倉から。いつも忙しいのにほんとにありがとう。
最後に皆様と記念写真。
前小児科医会会長の千葉先生も私につられて両手ポーズをしてくださっている。
会の後は、とっても美味しい鴨鍋をご馳走になった。
足立区医師会の方々はみなさんとても仲良し。小児科医会と協力して色々なお仕事をされている。今は風疹のこと、そして小学校でがん教育を勧めるなど、たくさん。ほんとに素晴らしい。ご一緒させていただいてとても楽しかった。ありがとうございます。
ホテルにもどると、窓から素敵な東京タワー。
なんか、頑張ったねって言ってもらっているみたい。
Posted by さかざきひろみ at 22時54分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2018年10月27日(土)
秋の集会 [漢方薬]
恒例の千福ファミリーのつどい。
今回は、東洋医学会評議員当選のお祝い。
なんと、参加者16人中、4人もの先生が今回評議員に。
大阪では8人の方が評議員なのだが、そのうち4人もいらっしゃる。千福先生勢力?すごいかも。
場所は西天満のひとくち。
千福先生御用達のおでんやさん。
これがまたとっても美味しい。
そして、いろんな日本酒がいっぱい。
翌日診療なので、控えめに。
最初に乾杯。そして遅れてくる先生が到着するたびにまたまた乾杯。
千福先生がさかざき化?
それにしても、千福先生のお肌がピッカピカ。羨ましい。
おでんも、煮つけもメッチャ美味しい。
サバの燻製なるものも絶品やった。
千福ファミリーの会合は楽しくてパワフル。体育会系のクラブみたい。いつもいっぱい元気をもらう。皆様、ありがとうございます。
外来ではウイルス性胃腸炎が流行のきざし。
あとはやっぱり咳をする方が多い。インフルエンザワクチン接種される方も多い。
寒くなるからこれから感染症がふえるかも。皆様体調管理には気を付けてね。
Posted by さかざきひろみ at 21時56分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2018年10月16日(火)
じーじにも漢方 [漢方薬]
昨年、すこしボケはじめた父は、抑肝散とアリセプトで復活。
さすがに、87才で物忘れがあったり、思い出せないこともあるが、変なことを言わなくなったし幻覚もあまりみなくなった。また、長年悩んでいた便秘も麻子仁丸が著効した。
現役のころ漢方なんて信用してなかった父が、「漢方って効くんやな。」
そんなとき、今度は腰痛がひどい。
しかも足がしびれてとても辛そう。
総合病院の整形外科で色々精査したが、結局、「年だからしかたない。」と湿布と痛みどめが処方された。
痛いときは安静にしてください、痛みどめと湿布は整形外科の定番処方だ。
腰痛は悩ましいが、そんなもんで絶対治らない。
私は新見先生の講演で腰痛やしびれの漢方薬について教えてもらっていた。
腰痛+しびれは牛車腎気丸、腰痛+冷えは当帰四逆加呉茱萸生姜湯、運動しすぎての腰痛は疎経活血湯。もちろんこれが効かない場合もあるが、とにかく何とかしてあげたかった。
父は高齢でしびれもあるので牛車腎気丸+附子末にしてみた。
この附子というのは、実はトリカブト。
猛毒のイメージがあるのだが、きちんと加工されて減毒されているので用法用量を守れば問題ない。
附子末は、新陳代謝をよくして体を温めてくれる。強力な痛みどめ。
1日量1.5gだが、症状をみてすこしずつ増やすこともできる。新見先生は症状をゆっくりをみて6gぐらいまでは大丈夫と話されていたのだが、とりあえず父には最初1.5g分3。
もし痛みが残るなら3gまでのんでいいよと説明していた。すると不思議、附子末を飲むと痛みがましになると。1日4-5回飲むので良くなったらしい。
父曰く「これ(附子末)がよく効く!」
牛車腎気丸を飲み忘れていたようだが、一緒に飲んだほうが効果的だよと説明した。それで2週間ほどしたら、すっかり痛みはましになって、すたすた歩けるようになった。
あんなに辛そうだったのに。ほんまによかった。
父には抑肝散は頭をよくする薬、牛車腎気丸は足腰を丈夫にする薬、附子末は痛み止め、麻子仁丸は便を出す薬と話すと、「そうかそうか」ととても喜んでいる。
そして、ちょっと諦めていた百合の結婚式の出席をとても楽しみにしているよう。
ニコニコしている父の顔を見ると、ほんとに嬉しい。
漢方薬が父の役に立ってほんとによかった。
知っててよかった、勉強してよかった〜。
Posted by さかざきひろみ at 18時33分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 4 )
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