2020年10月08日(木)
スゴ-イ! [クリニック情報]
コロナ下で欠かせなくなったのは、フェイスシールド。
ただ、曇ったり、歪んで見えることが多い。
ずっとつけていると、乗り物酔い状態。
仕方ないと思ってたけど、
「先生、めっちゃいいフェイスシールドありますよ」とのスタッフ情報。
そこで購入したのは
山本光学のフェイスシールドYF850L。
メーカーの製品特徴は、
@光のちらつきや乱反射、眩しさなどを軽減
A表情、口元などが確認できる高い視認性
(可視光線透過率99%)
B眼精疲労を感じやすい、視線を集中する作業に最適
Cキズがつきにくい
D曇りとめ効果
実際につけてみると、とにかく軽くて薄い!
視界も歪めへんし、見えやすい。
すごーい! 大げさやけど、ちょっと感動。
つけていることを忘れそう。
左が山本光学850L。透明感がいっぱい。
フェイスシールドをつけていると、小さな湿疹が見えにくかったけど、これはよくみえる。
血管も見えやすい。
医療従事者の方は、是非お勧め。
あとは、ワンタッチで着脱できる防護服があったらいいなあ。
Posted by さかざきひろみ at 17時45分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2020年10月06日(火)
サンシャインビタミン
偏食のお子さんに、鉄欠乏貧血がとても多いのだが、他にもビタミンD欠乏も結構見つかる。
一番ひどかったのは、O脚でみつかった1歳のお子さん。すでにくる病を発症。このお子さんは母乳ばかりで、離乳食をほとんど食べなかった。もちろん鉄欠乏も酷かった。
そこまでいかなくても、疑わしい方には鉄やフェリチンとともに、ビタミンDを調べると、低いことが多い。
母乳はメリットが多くとても素晴らしいのだけど、残念ながら鉄やビタミンDが不足しやすい。
ビタミンDが欠乏するとどうなるのか
@骨や歯が弱くなる。筋力も低下。
A免疫力が弱くなって、感染症にかかりやすい。
Bアレルギーになりやすい。
C糖尿病やリウマチ性疾患、認知症のリスクになるという報告もある。
さらに腸内環境とビタミンDの関係も注目されている。
ビタミンDは、多くは日光(紫外線)によって体内で作られる。だから別名サンシャインビタミンともいう。食品から摂取することもできるのだが、その量は少ない。ちなみに、ビタミンDを含む食品は、サケ、マグロ、サバなどのお魚、牛レバー、チーズ、卵黄、キノコ類など。
お子さんたちが外で遊ぶ時間が短くなった。
また赤ちゃんも抱っこひもやベビーカーの中でほとんど日光にあたらないので、さらにビタミンD不足が問題になる。
最近は大人の方も、UV対策で日焼け止めをぬったり、日傘、長そでなど紫外線を避ける傾向にある。
特に女性は紫外線対策を厳密にするのでビタミンD不足になっていることが多いとのこと。
その女子が妊娠すると、お腹の赤ちゃんもビタミンD不足、また生まれてからも母乳の中のビタミンDが足りなくなる。
ママ自身も骨がもろくなってしまうし色々なトラブルをおこす。鉄だけでなくビタミンDもとっても大切。
ビタミンD不足の予防には、赤ちゃんにはBabyDがお勧め。うちの孫っぴも母乳栄養だったので、新生児のときから毎日飲んでいた。今は、日光に当たって、真っ黒に日焼けし、いっさい偏食がないので、飲まなくなった。
私自身も、紫外線が怖くて、UV対策しているのでビタミンDサプリを飲んでいる。
他に私の飲んでるサプリは、高濃度ビタミンC(リポC)、ロイテリ菌、たまに還元型コエンザイムQ10。あとは、その時の体調に合わせての漢方薬。
Posted by さかざきひろみ at 17時03分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2020年10月04日(日)
ロタワクチン [クリニック情報]
10月から8/1生まれ以降のお子さんは公費でロタワクチンを接種できることができるようになった。
ロタウイルスって何??ってよくわからない方も多いかもしれない。。
ノロウイルスみたいな症状で、お子さんがもっともっと重症になりやすい胃腸炎の原因。
ワクチンがでるまでは、3月〜5月ぐらいまでは、小児科はロタばっかり。入院もロタのお子さんがたくさん。
ノロよりも症状がひどく、経過も長く脱水になりやすい。
しかも、脳炎や腎不全などの合併症もある。
入院して何度も痙攣するお子さんもいた。
ワクチンが承認されたのは、2011年11月。
任意接種で、全部で3万円近くかかるけど、どんどん接種率があがって、ロタウイルスの患者さんが激減した。
任意接種でも、当院では接種率は90%近かった。それが無料になるので、ママ達のお財布にも優しい。
ロタワクチンにはロタリックス(2回接種)ロタテック(3回接種)の2種類がある。
両方承認されているということは効果や副反応に違いはない。
ただ、ロタワクチンの唯一の問題点は10万接種で1-5人の腸重積の発生率があがるということだ。
特に初回内服してから1週間以内が要注意。
「腸重積」は、腸が重なりあって、血流が悪くなる状態。その結果、血便がでたりひどい腹痛になる。一般的に生後3か月以降で発症し、多くは1歳未満におこりやすい。
だから、ロタウイルスワクチンの1回目は14週6日までに、できれば2ヵ月になったらすぐにヒブ、プレベナー、B型肝炎ワクチンを一緒に接種したほうがよい。
とにかくロタワクチンを接種したあとは、
(1)15〜30分おきに不機嫌な様子を繰り返す
(2)何度も嘔吐を繰り返す
(3)血便が出る
このような症状がでたら早めに受診することが大切。
任意接種のときは、ロタリックスもロタテックもどちらも取り扱っていた。ロタテックの方が1回の費用が1万円以下でお財布に優しかったから。
これは全く私の意見だけど、3回腸重積のリスクを心配するよりは2回のほうがよい。また3回目は生後5カ月近くになるので、自然発症の腸重積の紛れ込み可能性も増える。
さらに、生後2.3ヵ月はロタワクチンを飲ませやすいが、生後5カ月近くになると、赤ちゃんも味がわかってきて、母乳やミルク以外を嫌がって飲ませにくいことも多い。
それで、当院ではロタリックスをメインにすることにした。
ただ、他院でロタテックを飲んで、途中からなど、ケースバイケースでロタテックも接種可能なので、前もって問い合わせくださいね。
Posted by さかざきひろみ at 15時34分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
【 過去の記事へ 】