私は、風邪を引いたら、いや風邪かなって思ったらすぐ漢方薬を飲む。
先日も、ぞくぞくとして倦怠感。
これほっといたら絶対に熱がでそう。
そんな時、私はいつも葛根湯を２時間おきに内服。
先日も、２時間おきに３回ほど飲むと、すこし汗をかいてすっきり。
ただ咽もも痛くなったので、最後の３回目は葛根湯∔小柴胡湯桔梗石膏。これはちょっと応用編。
翌朝もう１回葛根湯∔小柴胡湯桔梗石膏。
これですっきり。

漢方を知る前は、咳がひどくなったり、胃腸にきてしまうといつも長引いていた。
そうなる前に、風邪のウイルスが身体の表面にいる間にさっさと漢方を飲むと早く治る。

ただ、皆が葛根湯というわけでもない。
体質によって、飲む薬が違う。

元気な子ども→麻黄湯
体力のある大人→葛根湯
体力のない大人→麻黄附子細辛湯
もっと体力のない場合→香蘇散

体力のない体の弱った高齢者の方、心臓が悪い人が、麻黄湯や葛根湯をのむとむかむかしたりドキドキして逆に体調が悪くなるから注意が必要。

私は葛根湯を一度に２包飲んでも大丈夫。
２時間おきだと深夜になってしまうときは、葛根湯２包を一気に飲んでいる。
インフルエンザぽいときは、麻黄湯のほうがよかったりする。
疲れていて冷えがひどいときは麻黄附子細辛湯。その時の状態で漢方薬を使うことができる。

また、麻黄湯や葛根湯で汗をかいたけど、再び熱が上がりさがりするときは、風邪のウイルスが体の中にまで入ったとき。症状としては、熱の他に食欲不振や口が苦くなったりする。そのときは柴胡という生薬が含まれている柴胡剤の出番。
これも、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯など色々な種類がある。

かぜのステージによっても薬が変わるから面白い。

とにかく風邪の初期にすぐ体に合った漢方薬を飲むことが一番。前もって処方することもできるので、またご相談くださいね。
お子さんにはやっぱり麻黄湯が一番。
(以前の麻黄湯の記事はこちら）
どんなウイルスでも、インフルエンザでも診断がつかない初期に、高熱でまだ汗をかいていない時期なら有効。
今の時期、お子さんには麻黄湯を常備しておくと便利かも。

後は飲めるかどうか....。

土日と２日間連続公演いや講演会。
しかも光栄にも新見先生とコラボレーションさせて頂いた。

１日目は新宿、２日目は押上でスカイツリーのすぐ前。

新見先生のご講演はいつも圧巻。
楽しくてとても勉強になる。漢方薬の本当のところを詳しくお話しして下さった。

私のは「モダンカンポウ服薬指導」で味見実演つき。
東京の先生方が食べて下さるかちょっと心配していたのだが、とても興味を持って頂いた。

これは、準備した漢方食品。クリニックの冷蔵庫は満杯。そして大荷物。
行きの新幹線では気合をいれて出陣弁当。

クリニックの冷蔵庫

大荷物

無事に東京まで持参

皆さんにお配りするプレートと単シロップ割り。
Ｅちゃんが先導して盛り付け。なんて可愛い❤

漢方プレート

漢方味見実演中。可愛い５歳の女の子も最前列で一生懸命聞いてくれた。彼女は講演中３時間、大人しく、じっとお絵かきをしていた。なんて賢い！癒された。

２日とも、たくさんの先生方に来て頂いた。
ほんとにありがとうございます。

１日目

２日目

蘭子ちゃんと康子先生も来てくれた。とっても忙しいのにありがとう。小児科の先生も少なく知らない先生ばっかりだったので、心強くて嬉しかった。

新見先生がご講演の中で、本の紹介もして下さった。

なんと、この外来ナンパ術、松田邦夫先生が推薦の言葉を書いて下さっているのだが、松田先生の外来の机の上の一番目立つところに置いて下さっているらしい。素晴らしい本だと褒めて下さったそうで、嬉しい限りだ。

質問中

最後の質問コーナー。
ほとんど新見先生がお答えして下さっているのだが、私も一緒にお答えさせて頂くという貴重な経験もさせてもらった。

ほんとに、素敵な２日間❤

皆様ありがとうございました！
これからも私なりに楽しい漢方診療頑張ります。

ちなみに１日目は、大きなクリスマスツリー。２日目はスカイツリーと記念写真。

１日目の夜更かしでどうなることかと思ったけど、２日目の朝、ホテルの窓から富士山。朝ごはんで美味しいケーキも食べてパワーアップ。

２日間テンション高く100％以上のパワーでお話しすることができた。
改めて自分のエネルギーに驚いてしまった。

昨夜は千福ファミリーの忘年会。
皆で美味しいもの食べて、飲んでワイワイ大騒ぎ！

しかし、まじめに漢方談義も。

千福先生との著書を配ってサイン会も

さかざき、サイン中。

いつも楽しい時間。
千福先生の「任せとき。大丈夫や！」という言葉は皆を元気にする。ほんとに凄い先生や。

新年会の予定も決まった。
来年の東洋医学会の楽しい企画もお聞きした。
また楽しみがいっぱい。

ただ、私にはありえへん夜更かし。