2018年12月08日(土)

講師育成セミナー [漢方薬]

土曜日夜は講師育成セミナー、2nd stage。

千福先生をリーダーに、私もサブ講師として参加させて頂いた。今回は12名の先生方が参加。少数精鋭やわ。

画像(169x240)・拡大画像(453x640)
画像(240x179)・拡大画像(640x478)

各チームに分かれて皆さんの発表をお聞きする。
なんと、それにコメントをいうという恐れ多い役割。
偉い先生ばっかりなのに、つい色々アドバイスしてしまった。生意気でほんとにすみません。つい思ったことを色々言ってしまった。しかし、皆さんの内容はほんとに面白く、とても勉強になった。ありがとうございます。

ラストは千福先生のご講演。
「聴衆が眠くなってきたら」がテーマ。
@脈の練習(浮沈を試す)
Aツボを触ってもらう 
  後頚部の風池、天井は葛根湯。肩の肩井は柴胡桂枝湯
  肩甲骨の間に圧痛点があるのは柴胡桂枝乾姜湯
  剣状突起をつまんで痛いのも柴胡桂枝乾姜湯
  中院の圧痛は半夏瀉心湯
B資料に線を引いたり、書き込んでもらう
C隣の人と舌診
Dクイズ

BとDは上級者コースかなあ。舌は私もやったことがある。
あとツボも面白いかもと思ってしまった。
千福先生、ほんまに何でも知ってはる。

画像(240x183)・拡大画像(640x491)

終了後は、楽しい情報交換会。
とっても美味しい中華料理。
おなかいっぱい食べてしまった。
千福先生に勧めて貰った桂花陳酒のソーダ割り。
メッチャ美味しい。

画像(180x135)・拡大画像(640x480)

今回、ちょっとシックなワンピース。
いつもより地味??
実はコートはピンク、靴もピンクやった。
行きのタクシーの方に「その恰好は何かお仕事関係ですか?」と聞かれた。ピンクを着ないといけないお仕事って何と思いつつ「いいえ、ピンクが大好きなの」と堂々とお答えしといた。

Posted by さかざきひろみ at 21時28分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2018年11月13日(火)

麻黄湯 [漢方薬]

ウイルス性疾患で
@熱がでてすぐ
Aまだ汗をかいていない
B水分はとれて比較的元気、こんなときは㉗麻黄湯の出番。

健康なお子さんの場合はこの3つがそろえば、インフルエンザでも、夏風邪でも有効。
自宅においておけば、すぐに飲むこともできる。熱さましは対症療法でただ熱をさげるだけだが、麻黄湯は自分が持っている免疫力をアップし、またウイルスによって産生されたサイトカインを抑制し、早く病気を治してくれる。

熱のときの麻黄湯は飲み方にもコツがある。
汗をかくまで、また解熱するまで3時間おきが効果的。もちろん寝ている間は飲まなくてもよい。睡眠もとても大切だ。

実は麻黄湯もメーカーによって色々違う。
ツムラさんのは、飲みやすいのだけど、顆粒が大きく溶けにくい。成人量は7.5g
ジュンコウさんのは、細粒で水にすぐ溶けるのだけど、そのまま飲むと苦みが強い。成人量は4.5gで量が少なめ。

画像(240x180)・拡大画像(640x480)

ツムラサン(左)ジュンコウさん(右)

そのまま飲む場合、さゆで練って飲んだり、ヨーグルトやアイスに溶かす方は、ツムラさん。
りんごジュース、カルピスなどに溶かして飲む場合はジュンコウさんのと分けて処方するようにしている。

元気なお子さんの場合は麻黄湯がいいのだが、麻黄(エフェドリンが主成分)がたくさん入っているので、体力のない人には使いにくい。特に高齢者は注意が必要
私は大人の方は、がっちりタイプで脈がしっかりしているときは葛根湯、脈が弱くて冷え性タイプの方は麻黄附子細辛湯、胃腸が弱くてさらに虚弱な方は香蘇散にしている。また妊婦さんの風邪には桂枝湯がよい。

画像(320x225)・拡大画像(640x451)

麻黄湯で熱が下がってすっきりされる場合も多いが、また夜になると熱がでるときもある。そんなときはもう麻黄湯は無効。I柴胡桂枝湯と言うお薬に切り替える。

病気のステージでお薬が変わっていくのも漢方薬の魅力のひとつ。
漢方薬を上手に使って、冬を元気に乗り切りたい。

Posted by さかざきひろみ at 20時07分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2018年11月10日(土)

AMR&めまい [漢方薬]

ダンスリハのあと、大急ぎでコンラッド大阪へ。
今日は、漢方セミナー。

画像(189x240)・拡大画像(506x640)

最初は、薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰で厚生労働大臣賞を受賞されたまえだ耳鼻咽喉科クリニックの前田先生のご講演。
抗生剤の濫用で薬剤耐性(AMR)がとても問題になっている。このままいけば2050年には耐性菌によって、1000万人(3秒に1人)の死亡が想定されるそう。
前田先生は、診療にグラム染色を取り入れ、抗生剤の適正使用をされている。そして、漢方薬は患者さんの免疫力をあげて抗炎症作用を発揮する。上気道の細菌感染は、漢方薬で十分戦えると話されていた。

私も普段からできるだけ抗生剤を使用しないように心がけている。必要のない抗生剤は、耐性菌を増やすばかりか腸内細菌叢も乱してしまう。お子さんに関しても、ほとんどがウイルスが原因なので、抗生剤は不要。本当に必要なときに効かなくなるのは本当に大変。

これは厚労省のAMR対策ポスター

画像(320x224)・拡大画像(640x448)

もうひとつは、横浜みなと赤十字病院の新井基洋先生。

画像(240x180)・拡大画像(640x480)

新井先生と

なんと難治性のめまい患者さん20万人も治していらっしゃるとのこと。めまいにはリハビリがとても有効で、色々な体操や運動の仕方を教えて頂いた。
もちろん漢方薬の有効性もビッグデータを示してお話しされていた。新井先生お勧めは、胃もたれや食欲がない人のめまいは、37半夏白朮天麻湯、高齢者のめまいは108人参養栄湯。めまい患者さんの不眠には83抑肝散加陳皮半夏。

画像(128x180)・拡大画像(356x499)

とても勉強になったが、とにかく講演がとっても面白い。
綾小路きみまろ氏みたいな感じ。新井先生のショータイム。
めっちゃ笑って、楽しく元気になる講演だった。
こんな講演方法もあるのかと、それも勉強にもなった。
本もたくさん執筆されていて、アマゾンベストセラー「めまいは寝てては治らない 」をすぐにポチしてしまった。


画像(180x135)・拡大画像(640x480)

さらに、講演中の私のリアクション?がよかったと横浜の華正樓の美味しいお菓子まで頂いた。
(これがまた美味しい〜)

ありがとうございます!

そして、今回の会場のコンラッド大阪。
ここはキラキラしていてやっぱり素敵。

画像(180x135)・拡大画像(640x480)
画像(180x135)・拡大画像(640x480)

Posted by さかざきひろみ at 20時53分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

過去の記事へ

ページのトップへ ページのトップへ

12

2018


            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

検索


上記の検索結果のRSS情報です RSS1.0

カテゴリーリスト

最近の記事

最近のコメント

RSS1.0

[Login]


powered by a-blog
Copyright (C) 2006 さかざKIDSブログ All right reserved.2006 Sakazaki Kodomo Clinic.