2017年02月23日(木)
一生懸命 [漢方薬]
ある日のこと、2才のAくん、診察室に入るなり、
「ヨモギっ....くなない。」
「???」
よくよく聞くと「ヨモギっ、ください。」
そう、漢方の入浴剤のことだった。
乾燥肌で皮膚の痒みの強いお子さんたちに処方している。
中に入っているインチンコウという生薬がかわらよもぎの花蕾を乾燥させたものなので、ヨモギの香りがする。
2才になったばかりのお子さんが、一生懸命ヨモギヨモギって言っている姿はとっても微笑ましい。
ちなみに、入浴剤パックの中には、皮膚をしっとりさせる当帰、地黄、皮膚の炎症をおさえてかゆみをとるインチンコウ、それぞれの生薬の調和をとる甘草がはいっている。
この、ティーバックを煮詰めて上澄みをお風呂に入れるだけ。カサカサの肌と皮膚の痒みに有効。
もひとり、4才のBくんは、
「オウギとカッコン下さい!」
オウギは黄耆建中湯のこと。
カッコンは葛根湯加川キュウ辛夷のこと。
彼は、よく風邪をひいて、またお肌も湿疹ができやすくて弱いので黄耆建中湯を体質改善で飲んでいる。
また、鼻づまりがひどいときは、葛根湯加川キュウ辛夷がとっても良く効く。
小さくても皆一生懸命お薬の名前覚えててくれるのね。
しかも、漢方は漢字で名前も難しいのに。
こどもってすごい!
Posted by さかざきひろみ at 19時29分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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