2017年09月09日(土)
何でもあり? [クリニック情報]
相変わらず、RSウイルスが多い。
先日は、なんと同じ日に、
RSウイルス、インフルエンザA、アデノウイルス、溶連菌、手足口病。
こんな時期にインフルエンザもびっくりだが、もう季節感なく何でもありだ。
インフルエンザは同じ日に3例あったのだが、おそらく単発例で流行はまだまだ先のはず。
すごいのはRSウイルス。
ほとんどの保育園で流行中。
こうなってくると園のほうもぴりぴり。
咳をしただけで、お母さんが呼び出されて「検査してもらってください。」
さすがに、少しの咳と鼻水で喘鳴もなくニコニコしているお子さんは検査する必要があるのだろうか?
これだけ流行しているので、もし今日が陰性でも明日、または明後日に本格的に罹患するかもしれない。
小児科医は検査屋さんではない。
ただ、このままだと、ママが園との板挟みになって困ってしまう。それで、臨床的に今はちがう、ただ、流行しているので、いずれ罹患する可能性もあり、その際に必要性があれば検査しますというむねを診断書にかいて渡した。
もし、RSウイルスだとわかって、治療法があれば検査をする意味も増えてくるのだが、有効な治療法がない。
さらに、実はRSウイルスの検査は1才未満しか保険がきかない。多くの小児科医は必要性のある場合は自分たちの持ち出しで検査している。
何でも検査することができて、便利になった反面、それに振り回されていることもあり色々悩ましい。
Posted by さかざきひろみ at 21時52分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://www.sakazakidsblog.com/tb.php?ID=1896