さかざKIDSブログ

2015年12月12日(土)

ホームケア [クリニック情報]

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今週は、ウイルス性胃腸炎と溶連菌感染症が多い。インフルエンザBも1例だけ。毎年1例がでてから、1か月ぐらいして流行するので、本格的流行は来年かな。
 新型ノロが話題になっているが、症状は従来のノロウイルスとは変わらない。新型でも、従来のノロでも、他のウイルス性胃腸炎でも全部お腹の風邪で治療方針は同じ。また新型ノロは従来のキットでは陽性にはなりにくい。

ノロがでたら休園して、そうでなければ登園できるというわけでない。嘔吐や下痢がひどければ、お休みが必要だし、症状が軽快しても元気になって食欲がもどるまではお休みしたほうがよい。

症状は、突然嘔吐。
しばらくして下痢になったり、またお熱がでたりする。
でも、嘔吐だけで下痢のないお子さんや下痢だけのお子さん、熱のでない方もいる。潜伏期は1−3日と短い。ウイルス自身に効く薬はなく、いかに上手に水分摂取をするか、またその後の食事療法がとても大切になる。
お兄ちゃんが胃腸炎にかかり、外来受診されて、その時にホームケアの仕方(下記)をお話した。その後、下のお子さんがうつったが、どうしたらよいかを教えてもらっていたので救急にいかずに家で様子をみることができたとお母さんに感謝された。

@吐いているときは何も飲ませないのが大切。
 吐いてすぐに、ごくごく飲むと大抵全部吐いてしまう。お子さんが、欲しがってもすぐにはあげないほうがよい。
ウイルス性胃腸炎での嘔吐は、悪いものを出してしまって胃を休めるという生体の防御反応なので、胃が空っぽになったらたいてい嘔吐はおさまってくる。だいだい嘔吐して2-3時間ぐらい。
A吐き気がおさまってきたら、OS1などのイオン飲料をスプーンでひとさじずつ、しばらくしてまたひとさじを少しずつ飲ませる。
このとき、お茶や水ではなく、塩分や糖分も補えるイオン水が一番。普通のポカリは薄すぎる。吐いたあとに牛乳の欲しがるお子さんもいるが、もちろん牛乳は嘔吐してしまう。
B嘔吐したその日は、無理して食べなくてもいい。
何とかイオン飲料を飲むことができれば、欲しがれば、おかゆやうどんなどの消化の良いものを少しずつ食べるのがよい。

ただ、少量ずつOS1を飲んでいるのに、何時間たっても嘔吐がおさまらないときは、脱水で点滴が必要になったり、また胃腸炎でなく他の病気である可能性もあるので注意が必要。

Posted by さかざきひろみ at 20時32分   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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