2013年06月04日(火)
水いぼ [診療]
毎年、この時期になると水いぼについてよく相談をうける。
水いぼについては以前にもブログでアップした。
そして、今年5月に、皮膚の学校感染症について、日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会の統一見解が発表された。
お子さんとその保護者さん、ならびに保育園・幼稚園・学校の先生方へ
皮膚の学校感染症について プールに入ってもいいの?
その中の水いぼについて
伝染性軟属腫(水いぼ)
プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。
以前から日本医師会や学校保健法でも、水いぼでプールを禁止する必要はないといわれていた。なのに、水いぼでプールを禁止している園が結構ある。
それで、仕方なく皮膚科にお子さんを連れて行って水いぼをとってももらっているお母さん方も多い。
以前、勤務医だったころは、私も水いぼをとっていたこともあるが、全部とっても、また広がるし、とにかく泣き叫ぶお子さんが可哀想。それに自然にしていても治るので、今は水いぼは、ヨクイニンを処方するぐらいで、そのまま経過をみている。
ただ、水いぼを搔きこわして、そのまわりの湿疹がひどくなったり、とびひになってしまうと治療が必要になる。
水いぼは、乾燥肌などの弱った皮膚だと広がりやすいのでスキンケアはとても重要だ。
とにかく、今回皮膚科の専門学会がこのような見解をだしてくれたのは画期的で、幼稚園や保育所の先生達も正しい認識を持って下さることを期待する。
関係ないけど、今日は園医をしている保育園の定期健診に行ってきた。
可愛いお目々に見つめられて、元気な心臓の鼓動をたくさん聴いた。
何よりも、お子さん達に「女の子の先生や」と言われたのがちょっと嬉しかったなあ。
Posted by さかざきひろみ at 20時44分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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