熱がでて、すぐで汗をまだかいていないとき、お子さんには麻黄湯が良く効く。
「寝ている時間を除いて、2-3時間おきに飲んでね、だけど、
汗をかく、37.5℃以下になったら内服は中止してね」とお話しする。
うまく飲めたら、翌日すっきり解熱していることが多い。

ただ、翌日熱がさがって、また夜にお熱がでたときや、すっきり解熱しないときは、もう病気は次のステージに。麻黄湯でなく、今度は小柴胡湯や柴胡桂枝湯などの柴胡剤の出番。

それと、お子さんは麻黄湯がいいけれど、大人の方は葛根湯か、か弱いママには麻黄附子細辛湯、または香蘇散がいい。

漢方には風邪ひとつでもいっぱいお薬がある。

麻黄湯は、赤ちゃんの鼻づまりにも有効。
機嫌がいいけれど、おっぱいやミルクを飲むときにお鼻が詰まって苦しそう、そんな時に良く効く。

麻黄湯は、単シロップを混ぜると飲みやすい。シナモンの味がするので、リンゴとも相性がいい。
小さい赤ちゃんの場合、お白湯でねってペースト状にして、頬や上あごになすりつけ、すぐおっぱいやミルクを飲ませると飲んでくれる。
ムコダインDSなんかと混ぜても飲みやすい。

先日購入したLEDキャンドル。本物の明かりのようにゆらゆら。

暗くすると、とっても綺麗。しかもLEDなので火事にならなくて安心。

4歳の女の子
幼稚園に行き始めてから、しょっちゅうお腹が痛くなる。
偏食であまり食べたがらない。
ちょっと便秘がちで、風邪をひくと嘔吐しやすい。
とっても緊張しやすくて行事の前にとくにお腹が痛くなる。
お腹を診察すると、肋骨角の角度が狭くて、腹直筋が2本ピーンとはっている。

こんなお子さんには小建中湯がとても良く効く。
この子も、小建中湯を飲んでから、腹痛を訴えることが少なくなった、風邪もひきにくくなり、なんとおねしょも治ってしまった。とても美味しいらしくて、ママ曰く、この薬をすごく飲みたがるらしい。

こんなふうにお腹が痛くなるお子さんはとっても多い。
西洋薬だったら整腸剤ぐらいしかないが、漢方では小建中湯をはじめいろんなお薬がある、

先日もお腹が痛くなるけど、外来ではニコニコしてるお子さんが来院した。
お腹の所見も小建中湯がピッタリ。
「漢方飲める？」
「妖怪ウォッチのふかーい漢方やったら飲めるみたいです。」とママ。
私「？？？」

なんと、妖怪ウォッチのDSの中に漢方がでてくるとのこと。活動が停止した妖怪ウォッチの回復アイテムにふかーい漢方、まずーい漢方、にがーい漢方というのがあるらしい。
何でもふかーい漢方が一番有効。
小建中湯は、美味しいのでたいていのお子さんが飲めるけど
「ふかーい漢方だしとくから、めっちゃ強くなるで。飲んでね。」とお話しして処方した。

妖怪ウォッチが人気なので、これは使えそう。お子さんたちのなかで漢方のイメージがよくなるといいなあ。

本日午前中は、漢方のお勉強。
佐賀の栗山先生のお話。
女性と漢方。
なんで小児科なのに、と思われるが、これはママたちのため。ママが元気にならないとお子さんたちは元気になれない。私でよければ、少しでもお役に立ちたい。

今週は、相変わらず喘息発作や咳のひどいお子さんが多い。
今日は大阪の小児科の先生方とお話しする機会があったのだが、どこでもそうらしい。
咳をしているお子さんはみなぜーぜー。
マイコプラズマやRSもとても流行しているとのこと。
当院では、マイコプラズマはすこし下火になったようで、RSはまだそんなに流行していない。
今週は溶連菌感染症とアデノウイルスのほうが目立っていた。

夕方からは、ワクチンセミナー。
導入された細菌性髄膜炎ワクチンの効果、今後定期接種化が検討されているワクチンについてのお話を伺った。
こうやってお話をお聞きすると、日々せっせとワクチン接種することで、多くのお子さんが病気に罹るのを防いでいるだと実感した。まだ定期化になっていないワクチンも半分以上は任意で接種されている。今後も保護者の方に正しい情報提供をして、お子さんたちをVPDから守っていきたい。

最後に演者の先生方と記念写真。
とても気さくに色々お話させて頂いた。
ご講演ありがとうございました。とても勉強になりました。
いつも思うのだが、御高名で偉い先生ほど、皆さんとてもgentleman。お話していてとても心地よい。

そして、久々にめぐちゃんともガールズ？トーク。
彼女と話していると、同じテンションでいっぱい笑える。今日はそれに会長と副会長も付き合って下さった。おなかがよじれるほど笑って頂いたので私まで嬉しくなったが、普段からお忙しいので、お疲れにならなかったかと今になって少し反省。