2025年12月23日(火)

冷えは万病のもと [漢方薬]

先日、Dr.‘s Prime Academiaの講演の録画。
1人で、パソコンにむかって話す。
途中で音が鳴ってはいけないので、
電話やドアホンの音がならないように設定。

今回のテーマは、
「冷えは万病のもと!漢方薬でぽっかぽか」

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とにかく冷えは万病のもと。
色々な不調に冷えが隠れていることが多い。
また、本人が冷えに気づいていないことも多い。

冷えがあると、様々なトラブルがおこる。
1)血流の悪化 → 頭痛・腰痛・肩こりなど
2)免疫力低下 → 風邪をひきやすい
3)消化機能低下 → 胃腸の不調
4)ホルモンバランス乱れ →月経トラブル
5)自律神経の乱れ→メンタルの不調

また、冷えがあると睡眠にも問題がでてきてしまう。
深部体温が下がったところで、良質な睡眠が得られるのだが、もともと低体温の人は、これ以上冷えてはいけないと
身体が防御反応をおこしてしまうため寝つきが悪くなってしまう。

冷え性を改善するには「漢方薬+養生」がポイント。
漢方薬には冷えを改善するものがたくさんありが、薬だけでは十分な効果は出ない。
まずは、毎日の生活(=養生)を整えることがとても大切。

1)食事:身体を温める食べ方を意識する
温かい料理や、身体を温める食材(しょうが、ねぎ、根菜など)を積極的にとる
生もの・冷たい飲み物・アイスなどは身体を冷やしやすい
脂っこい高カロリーの食べ物も、消化に負担がかかり冷えにつながる。「温かいものを、ゆっくり食べる」

2)服装:寒さを感じる前にしっかりガード
お腹・腰・足首は特に冷えやすいので、季節を問わず温める
靴下や腹巻き、レッグウォーマーなども効果的。
冷えやすい場所を守るだけで、全身が温まりやすくなる。

3)運動:筋肉をつけて熱をつくる
筋肉は身体の“発熱装置”
軽いウォーキングやストレッチでもOK
続けることで、冷えにくい身体に近づく。
 激しい運動より「毎日少しずつ」が大事。

漢方薬+養生でぽかぽか元気に
無理なくできることから始めて、ぽかぽかの身体を目指したい。

Posted by さかざきひろみ at 18時25分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年11月20日(木)

インフルエンザに対する漢方治療 [漢方薬]

西洋薬の抗インフルエンザ薬に併用して、または単独に漢方薬治療という方法もある。
どんなときに主に処方しているかというと、

1)熱がでてすぐで、まだインフルエンザの検査ができないとき
2)すでに48時間以上経過したケース。
3)抗インフルエンザ薬を投与しても、なかなか解熱せず高熱が続くケース。
4)漢方薬が飲める場合。
5)インフルエンザにかかって、すでに出席停止期間を過ぎているのに、いつまで食欲が回復せず元気がでないとき。

高熱がでて悪寒があるようなときは、㉗麻黄湯@葛根湯を3時間おきに内服。
他にも初期には、高熱でひどい症状のときは大青竜湯(麻黄湯∔越婢加朮湯)。
ご老人や体力ない人は麻黄湯は避けたほうがよい。

汗をかいたら、H小柴胡湯I柴胡桂枝湯などの柴胡剤に切り替える。

途中で切り替えるのがわかりにくいときは、最初から@葛根湯+109小柴胡湯加桔梗石膏(柴葛解肌湯さいかつげきとうの方位)

咳がひどくて、夜間眠れないときは、91竹茹温胆湯
これはとても飲みにくいので、まず95五虎湯を処方していることが多い。これにも麻黄と石膏が含まれるので、抗炎症作用がある。

なかなか粉薬が飲みにくいという場合は錠剤。
錠剤があるのは、@葛根湯、H小柴胡湯、I柴胡桂枝湯、95五虎湯
鼻閉がひどかったら、A葛根湯加川芎辛夷という方法もある。

そして、もう登校登園してもいいころなのに、いつまでも食欲がもどらない、だるさがとれないときは㊶補中益気湯
これも錠剤がある。

このように、漢方薬は個人の体質や病気の時期によってお薬が変わり、個人の免疫力をあげて、インフルエンザウイルスによって炎症を起こした体に対して抗炎症作用がある。

元気だったら、西洋薬だけで十分かもしれないけど、しんどいときやなかなか治りにくいときは漢方薬の併用がお勧め。

受験生で、インフルエンザに罹りたくないという場合には、㊶補中益気湯を内服するという方法もある。
体質によっては、H小柴胡湯I柴胡桂枝湯99小建中湯なども有効。

Posted by さかざきひろみ at 19時36分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年10月16日(木)

深堀エッセンシャル漢方 [漢方薬]

内科臨床誌『medicina』10月発行増大号、
「深堀エッセンシャル漢方1対1対応の一歩先へ」

こむら返り→芍薬甘草湯、かぜ→葛根湯などの1対1のイメージからさらに先のイメージに進むために企画されたとのこと。
対象は漢方初学者の先生。

内容は、
座談会「ジェネラリストのための漢方診療〜初学者の壁を超えるには〜」
初学者からよく受ける質問(12)
患者からよく受ける質問(4)
エッセンシャル処方(14処方)
注目すべき生薬(5)
シーン別頻用漢方薬(8)
さらに鍼灸のことも記載されている。
とても勉強になる内容で、ご興味があればぜひ読んでいただきたいと思う。

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私は企画の樫尾明彦先生に推薦して頂き、「小児科で使いたい漢方薬」を担当させて頂いた。

たしか、6月ごろ原稿を提出したように思う。
雑誌の原稿があると、書き上げるまで少し憂鬱になるけど、
書き始めたらあっという間。
しかも、改めて色々調べるので、とても勉強になる。

今回、小児科で使いたい漢方として、
小建中湯、甘麦大棗湯、抑肝散、五苓散、麻黄湯の5つをあげた。
葛根湯加川芎辛夷も入れようか迷ったのだけど、処方を増やすよりは、まずはこの5つを知っておくと役に立つ。

たくさんの著名な先生方と一緒に執筆させて頂きとても光栄なことだ。そして、少しでも多くの先生が漢方薬を日常診療に取り入れていただけたらなあと思う。

Posted by さかざきひろみ at 18時42分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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