2024年03月07日(木)
限定出荷 [漢方薬]
西洋薬も漢方薬も色々な薬が出荷制限されている。
今回は、五苓散。
理由は、PMDA(医薬品医療機器統合機構)の承認が遅れているとのこと。
まだ、薬局には在庫があるので、処方はできるが、長期間の処方はしばらく難しい。
五苓散は、私にとってもなくてはならない処方だし、これがないと困る方は多いはず。
現在のところ、限定出荷の漢方薬は、19品目。
@葛根湯: 体力のある人の風邪の初期
A葛根湯加川芎辛夷: 鼻づまり
R小青竜湯: 透明の鼻水があふれる
㉙麦門冬湯: 乾いた咳
55麻杏甘石湯: 湿性咳嗽
66参蘇飲: 胃腸が弱い人のかぜ(妊婦さんにも)
73柴陥湯: 咳がひどくて胸が痛い。咳喘息
85神秘湯: 気管支喘息
90清肺湯: 痰がとても多い咳
91竹筎温胆湯: 咳がひどくて夜眠れない インフルエンザ
92滋陰至宝湯:乾いた慢性の咳(加味逍遙散のデラックスバージョン)
93滋陰降火湯: 乾いた咳
95五虎湯: 湿性咳嗽
104辛夷清肺湯: 副鼻腔炎
109小柴胡湯加桔梗石膏: 扁桃炎(のどに痛みに有効)
119苓甘姜味辛夏仁湯: 小青竜湯から麻黄をぬいた処方
127麻黄附子細辛湯: 虚弱な人の風邪の初期。冷えが強い。
138桔梗湯: のどの痛みに
ほとんどが風邪、咳、鼻水、咽頭痛に処方する薬。
メンタルや体質改善に対するものは、大丈夫なよう。
漢方薬が飲めたら、かぜにとても有効なものが多い。
また、花粉症にも2番や19番をよく処方するので、早く限定出荷が解除されたらと思う。
Posted by さかざきひろみ at 19時02分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年01月30日(火)
韓国で! [漢方薬]
私のフローチヤートこども漢方薬が、海を越えて、韓国版が完成。
実は、昨年の東洋医学会総会で、韓国の小児科の教授の先生が、私の本を見つけて、とても気に入ってくださった。
そのときに、韓国版をぜひ出したいとおっしゃってくださって
新興医学出版社の方に相談されていた。
それで、ほんとにあっという間。
まさかの韓国で発売。
裏は、こちら
ちゃんとハンバーグレシピも。
さらに、ぴんくまちゃんも登場。
これは夜泣きのフローチャート。
果たして、ちゃんと韓医学を学ぶ先生方がこの本を買ってくださるのだろうか??
でも、本にして頂いただけでも、とっても光栄で嬉しい。
Posted by さかざきひろみ at 19時12分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年01月14日(日)
漢方薬も [漢方薬]
能登半島地震では、たくさんの方が被災され、多くの方が大変な避難生活をされている。
身体はもちろん心もつらい状況の方がたくさんいらっしゃるだろう。
心も身体も寒くて不安に違いない。
そんなとき、漢方薬が役に立つこともある。
今回、東洋医学会からそんな方たちへの漢方薬の活用についてメッセージがあった。
寒気、風邪のひきはじめ→@葛根湯
冷えと倦怠感→127麻黄附子細辛湯
体力低下→㊶補中益気湯または㊽十全大補湯
四肢末梢の強い冷感→㊳当帰四逆加呉茱萸生姜湯
冷えと食欲低下→㉛人参湯
鼻炎やのどのイガイガ(アレルギー症状)→R小青竜湯
イライラ→54抑肝散
不眠、不安→137加味帰脾湯
便秘→126麻子仁丸
下痢→P五苓散または㉚真武湯
私はお子さんむけに、甘麦大棗湯、小建中湯、抑肝散加陳皮半夏も加えたい。もちろん他にもたくさんある。
実際、東日本大震災で、避難所で漢方薬が活用され、体調管理に有用であったことが報告されている。
もちろん一刻も早い復旧が一番大切であるが、漢方薬も少しは活用できるということを知っていただければと思う。
Posted by さかざきひろみ at 16時52分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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