2026年08月09日(日)
猛暑 [漢方薬]
大阪では、まだまだ暑い日が続く。
関東の方はすこし涼しくなったらしい。
熱中症予防はとても大切。
もちろん標準予防が一番大切。
そのうえで漢方薬もぜひ。
実際に暑くなってから
「いつもの熱中症の漢方ください」と来院される方も多い。
熱中症、夏バテ予防に有効な漢方薬は以下の3つ
*水のバランスをよくする�P五苓散。
*身体を冷やし潤す㉞白虎加人参湯。
*夏の疲れの予防に136清夏益気湯。
まずは、外出前に五苓散。
運動前にも運動中も五苓散。
屋外で激しい運動をする場合は、五苓散+白虎加人参湯。
夏バテで、食欲低下、倦怠感、下痢があるときに清暑益気湯。
しかし大阪の夏は暑すぎて、清暑益気湯では間に合わないらしい。
40℃越えの日は運動部でなくても、外にでるときは、白虎加人参湯が必要。
五苓散は、身体の中の水の分布の調整をして、それを全身にめぐらせる。台風が近づいて気圧変化による頭痛や体調不良があるときにも有効。
白虎加人参湯は、身体の水分を増やして潤し、そして冷やす作用。朝鮮人参も含まれている。
どっちも錠剤があるし、粉薬も比較的飲みやすい。
清暑益気湯は、身体の水分を増やして潤し、胃腸機能も改善する。やはり朝鮮人参も入っている。しかも下痢に有効な黄柏(おうばく)が入っている。黄柏は実は正露丸や陀羅尼助にも含まれる。
補中益気湯と、6つの構成生薬が同じ。
違いは、麦門冬、五味子、黄柏の3つ。
アウトドア派で外で働くことが多い人の夏バテには清暑益気湯。
インドア派で外にはあまりでないけれど、体調不良で疲れている人には補中益気湯かな。
ただ、清暑益気湯の方が味がまずい。
補中益気湯は錠剤もある。
Posted by さかざきひろみ at 17時04分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年08月04日(火)
声が嗄れたら [漢方薬]
響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
保険収載の漢方薬ではなく、番号もない。
めっちゃまずいけど、とても良い薬。
「響声」は声を響かせること、「破笛」は笛よりも大きい音。
すなわち声を響かせて、笛よりも大きい音をだす薬。
「声を使いすぎて喉が熱を持ち、乾いて、声がかすれる」
そんな状態を整えて、声をもう一度響かせるための漢方薬。
原典は万病回春で明の時代の薬。
この時代も大声だして、声が嗄れて困った人がいたのね。
実際には、単純なカゼなどの炎症ではなく、慢性的な声枯れによい。
清熱・抗炎症作用のある薄荷が4gと大量に配合している。
加味逍遙散の1g)と比べても、薄荷の比重が非常に高い。
今回、風邪をひいて咳が長引き、その後も声がかれたままになってしまった。外来に来てくださった皆さまには、逆に「先生、声大丈夫ですか?」とたくさん心配していただいた。
聞き取りにくい声での診察で、ほんとにすみません。
ちなみに、以下が私が飲んだ漢方薬たち。
今だにたくさん話すと声がかれる。
㉙麦門冬湯と響声破笛丸がかかせない。
Posted by さかざきひろみ at 18時57分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年07月30日(木)
五臓(ごぞう) [漢方薬]
東洋医学の五臓(ごぞう)の概念。
ちょっと難しいかもだけど、知ると面白い。
東洋医学では,人体の機能を5つにわけ五臓とする考えがある。
西洋医学の臓器を同じ名前であっても それとは少し違う。
機能と異常時のサイン,その際の漢方薬は上記の表のとおり
*肝は、感情のコントロールや精神の安定、自律神経の調節に関わっている。その働きが低下すると、怒りっぽくなったり、イライラしやすくなったりする。
*心は、意識や思考、精神活動の中心。その働きが乱れると、不安感が強くなったり、不眠や動悸などの症状が現れる。
*脾は、消化・吸収を担い、西洋医学では主に胃腸の働きに相当すると考えられている。その働きが低下すると、食欲不振、胃もたれ、下痢、疲れやすさなどがでる。
*肺は、呼吸器の働きと皮膚の健康に関わる。その働きが低下すると、咳、鼻水、息切れなどの呼吸器症状や、皮膚の乾燥、アレルギー症状が現れやすくなる。
*腎は、生命力や成長・発育、生殖、老化に関わる重要な臓器と考えられている。その働きが低下すると、老化現象が進みやすくなったり、腰痛、足腰のだるさ、頻尿などの症状が現れたりする。
そして、この五臓はお互いアクセルとブレーキをかけあって、身体の機能を調節している。
肝は心に促進的 脾に抑制的。
怒り(肝)は精神活動(心)を活発にするが,食欲低下し消化活動(脾)を低下させる。
簡単にいうと,イライラしてストレスがあると,胃腸が弱るということになる。
皮膚や鼻は、東洋医学では「肺」と深く関係していると考えられいる。胃腸機能を整えて脾の働きを高めることで、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息などのアレルギー疾患が改善する傾向があると考えられている。
この考え方は、小建中湯や黄耆建中湯がアレルギー体質の改善に有効とされる根拠の一つとなる。
近年では、アレルギー疾患と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関係も注目されていて、胃腸の状態を整えることがアレルギーの改善につながるという点で、東洋医学の考え方と共通する部分があるといえる。
Posted by さかざきひろみ at 18時52分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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