2026年01月27日(火)
91番 竹筎温胆湯 [漢方製剤]
ちくじょうんたんとう。
基本的には、インフルエンザやかぜが長引いて、咳がつづいて、夜眠れないときに処方する薬。
肝を温めるので、不眠や不安、神経過敏にも使える。
風邪にも精神症状にも有効な漢方ならではの薬。
竹筎(ちくじょ)は、咳止めで抗炎症作用もある。
柴胡と黄連も抗炎症作用。
咳に対する生薬もたくさん含まれる。
温胆湯の語源は「胆を温める」。
温胆湯は、精神症状や消化器症状を改善して、胆を強めて胆力(決断力)をつける。
「胆(キモ)が据わる」という言葉があるくらい、胆は決断力に関連するところである。
胆の機能が低下する(きもを冷やす)と物事にビクビクして、不安を感じるようになる。
日常生活の中で一番決断力を有するのは、就寝する時という。
よって、胆の機能低下は不眠につながる。
いい薬だけど、とっても苦いのが難点。
Posted by さかざきひろみ at 01時41分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年12月28日(日)
90番 清肺湯 [漢方製剤]
今年最後の漢方薬は「せいはいとう」
3年がかりで、やっと90番まできた。
90番〜96番は、咳に関する漢方薬がラインナップ。
このあたりをうまく使いこなすのは、結構難しい。
この中で、小児科で出番があるのは、
95番五虎湯ぐらいか。
清肺湯の保険適応病名は痰の多く出る咳。
清肺は、肺の熱を冷ますという意味。
生薬数は16と多い。
肺や気管支の炎症を抑えて、痰を除去し、咳を鎮める効果がある。
具体的には、気道液の分泌を促して気道を潤し、気管支の線毛運動を活性化することで、痰や異物を排出しやすくしている。
味がとてもまずい。
痰が多くてごろごろしている、COPDの方に適応があるらしい。
ただ、黄芩が含まれるので肝機能障害や間質性肺炎に注意が必要。
小児科ではあまり出番がない漢方薬。
そして、明日がお仕事納め。
Posted by さかざきひろみ at 16時38分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年12月18日(木)
89番 治打撲一方 [漢方製剤]
89番じだぼくいっぽう。
名前どおり、その名の通り、「打撲を治すための一番手」
このお薬は、本朝経験方で、made in japan。
血行を促進し、内出血や腫れを早く引かせる。
さらに、打撲や捻挫に伴う痛みを和らげる効果もある。
うちみがひどいときはこれを飲むと早く軽快。
お子さんでも、ひどい打撲に治打撲一方を処方すると、
痛みや内出血は早く回復する。
以前、鼻骨骨折で顔が腫れあがって紫色になっていたお子さんが、この薬で早く回復した。
また主人が鎖骨骨折の手術をしたとき。内出血して痛みと腫脹がひどかったので、89治打撲一方と㉕桂枝茯苓丸を併用してよく効いた。
腹証で、治打撲一方の圧痛点というのがある。
臍右横1〜2横指附近に放散する圧痛と抵抗のことで、これがあるとさらにこの処方がよく効くと言われている。
打撲、捻挫、骨折があるときには、西洋医学的治療とぜひ治打撲一方を併用したい。
私が、常に持ち歩いている常備薬漢方のひとつ。
Posted by さかざきひろみ at 18時45分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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