2024年02月08日(木)
水が飲めない
水道水やミネラルウォーターなどの味のない水が飲めない、
冷たくない水が飲めないという子どもたちが増えている。
小さいときに、ジュースのような甘い味を覚えると、水やお茶を拒絶するような子も出てくる。さらに、常にジュースやスポーツドリンクを飲んでいると味のない水やお茶が飲めなくなる。
学校に持っていく水筒にも水やお茶がのめないので、スポーツドリンクを入れてもっていく場合もあるそう。
もちろん熱中症対策とか、胃腸炎で脱水傾向があるときは、経口補水液が必要である。
ただ、普段からスポーツドリンクを常用するのはあまりよくない。
たとえばポカリスエットは、100mlに6.2gの糖分が含まれる。500mlだと31gで、角砂糖6個
アクエリアスだと100mlに、4.7gの糖分なので、500mlで23.5g、角砂糖5個。
WHOが肥満防止のために定めた子どもの場合の1日の糖分摂取量の16gなので、これだけで超えてしまい、2型糖尿病のリスクが増えてしまう。さらに虫歯のリスクも。
実際に、肥満のお子さんたちはジュースが大好きで、これをやめるだけで、ダイエットできる場合もある。
しなし何よりも、万が一、地震などの災害時には、「味のない水」や「冷えていない水」を飲まなくてはならない。災害時に、一番身近にある水道水が飲めないと命に関わることになる。
お子さんが、全く水が飲めない場合は何らかの対策が必要かもしれない。なんと、「水苦手」を克服する訓練までしている小学校や幼稚園があるそう。
さらにご家庭でもみんなでお水を飲むということも必要かも。そして冷蔵庫には、ジュースなどは常備しないことも大切。
ジュースは特別なときだけね。
Posted by さかざきひろみ at 18時45分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年02月06日(火)
40番猪苓湯 [漢方製剤]
ちょれいとう。
尿トラブル、膀胱炎などの炎症に使用する漢方薬。
五苓散とよく似ているが、五苓散は上半身の水毒に、猪苓湯はどちらかというと下半身の水毒に有効。
阿膠(あきょう)は、ロバの皮からとった動物性生薬。
潤す作用や止血作用があり、膀胱の炎症も抑える。
本物の阿膠は大変高価なため、現在エキス剤の多くは、ブタやウシ由来のコラーゲンで代用されている。
滑石は、ケイ酸マグネシウムで鉱物性生薬。
抗炎症作用、冷やす作用がある。
膀胱や尿道の軽度の炎症に対して効果があり、炎症の熱を、尿とともに体外に排出する作用がある。
膀胱炎には、抗生剤も必要だが、繰り返す場合とか無菌性膀胱炎とか、抗生剤のアレルギーで飲む薬がないときなどに出番がある。
小児科では、めったに活躍しないかな。
Posted by さかざきひろみ at 18時00分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年02月04日(日)
お鼻ぐりぐり [クリニック情報]
診察室に入るなり、
「お鼻しない?」とお鼻をおさえて入ってくるお子さん。
「のどしない?」とお口をおさえて入ってくるお子さん。
今のご時世、熱がでるとインフルエンザや新型コロナの検査、溶連菌やアデノウイルスなど、迅速検査はお鼻やのどの検査。
そんなにぐりぐりしないのだけど、
お子さんにとっては、とっても辛い。
中には、10歳以上のお子さんでさえ嫌がって暴れることもある。
先日、保育園の健診での話。
3歳の○○くん。
いつも当院に来てくれている。
私の顔をみて、思わず「お鼻しない?」
私のことを覚えてくれていたのは嬉しいけれど....。
私はお鼻ぐりぐりする人なのよね。
しかも、熱がでてすぐに検査をしても陰性になることが多い。
結局、翌日2回目の鼻ぐりぐり。
おおむね12時間以上、できたら24時間あれば確実なのだけど。
その人によって、タイミングもなかなか難しい。
実はインフルエンザの迅速キットは、昔はなかった。
2001年(平成13年)ごろに普及して、そのころタミフルも処方できるようになった。
それまでは、症状(高熱、ぐったり感)からインフルエンザと診断して、治療薬もなく1週間は休みましょうと説明していた。お鼻ぐりぐりされることもなかった。
子どものころも、医師になってからも、何度か多分インフルエンザに罹ったが、そのころ鼻の検査はなく、おかげで、私自身、鼻ぐりぐりは一度もない。
ただ、平成の時代は、インフルエンザだろうが何だろうが高熱がでていても、皆、休まず仕事していた。内科の先生は、40度あるのに、解熱剤のんで当直とかしてはった。
今では考えられないブラックな時代。
ダッフィーちゃんたちと、坊主めくり。
彼は、お人形さんたちと一緒に遊ぶことも多い。
そういえば、娘もお人形さんたちとよく遊んでいた。
Posted by さかざきひろみ at 19時00分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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