2013年09月28日(土)
すっぱいお薬 [漢方薬]
というより、すっぱ苦い。
それは、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)ツムラ19番。
透明の鼻水がポタポタたくさんでて、鼻水のせいでぜろぜろ咳がでるときなどによく効く。
小青竜湯には
半夏(はんげ)、乾姜(かんきょう)、甘草(かんぞう)、桂皮(けいひ)、五味子(ごみし)、細辛(さいしん)、芍薬(しゃくやく)、麻黄(まおう)の8種類もの生薬が含まれている。
このお薬は、肺を暖めて鼻水を飛ばすイメージ。
抗ヒスタミン剤のように、鼻の分泌をとめて痰をかたまらせたりすることもないし、眠くもならない。
私は19番と出会ってからは鼻水で困ることはなくなった。
しかし、残念ながらすっぱ苦くてとってもまずい。
とてもお子さんが飲めると思えず、積極的に処方していなかった。
ところが、そんな味なのに最近フツ−に飲めるお子さんが多いのにびっくり。
「まずいけど、よく効くのよ。アイスでもなんでもいいから混ぜて飲んでみてね。」とお話して処方するのだが、後で聞いてみたら
「ふつーにそのまま飲めました。」
甘いのと混ぜるとかえって嫌がられたらしい。
すっぱくて美味しいという強者のお子さんもいてびっくり。
また、あるお子さんは「苦いけど、あの薬のむと鼻が楽になるねん。」
身体にあう薬は案外飲めるよう。
ちなみにスタッフとの味見大会では、リンゴジャムやアイスと混ぜると比較的飲みやすかった。
ただ、この19番、透明の鼻ずるずる(寒そうな鼻)にはよく効くのだけど、黄色のねばねば鼻や青いどろどろ鼻(熱をもった鼻)には効かない。
そんな場合は、暖めるのではなくて、熱をさます生薬がはいった辛夷清肺湯や葛根湯加川キュウ辛夷、越婢加朮湯がいい。
今週は、この19番が効きそうなお子さんが多い。
鼻ずるずる、お咳ぜろぜろ。
鼻があふれでている。
中でもRSウイルスが保育所でとても流行しているよう。今まで喘息の既往がないお子さんがぜいぜいひどい場合はたいていRSだった。
Posted by さかざきひろみ at 19時10分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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コメント
袋の色と難しい漢字、数字に興味を持つなんて、すごい。そんな楽しみ方もあるのですね。
私は、漢方薬を飲むときは水なしで粉をがりがり噛んで味わいながら飲んでます。好きな漢方薬はその味がとっても美味しく感じます。お子さんも一緒のようです。
漢方特集、これからも少しずつアップしますね。
漢方特集ありがとうございました。
たまごも今のところ鼻水なくなりました。
苦いと思いがちな漢方ですが・・
子供は色と数字、あと難しい漢字がカタカナで書いてあるのが楽しいようです。読めた〜満足感みたいです。毎回違う袋も楽しいようです。
昔はアンパンマンの薬とか好きだったのに、興味がかわりましたね〜
自分で漢方を飲んで、抜けた歯の間に詰まらせて
”詰まっちゃった〜〜〜”と大ウケ。
またいろんな漢方教えて下さい〜〜