2019年09月03日(火)
外来小児科学会〜WS編〜 [漢方薬]
そして翌日は、ワークショップ!
今回かおりんが来れないため、急遽二宮先生に助っ人をお願いした。しかも私たちへのお土産と桂枝湯の煎じまで持ってきてくださった。ほんとにありがとうございます。
蘭子ちゃんのミニレクチャーのあとは、各グループでの症例検討とディスカッションタイム。
これが、あーだこーだとたくさんお話できるので、とても楽しい。二宮先生からRSウイルスには麻黄湯+桔梗石膏がとても効くよと教えてもらった。これは、浅田宗伯先生の処方らしい。江戸時代にRSウイルスがあったかどうかわからないが、RSのような高熱で咳がひどいタイプに効くと勿誤薬室方函口訣(ふつごやくしつほうかんくけつ)と言う本に書いてあるらしい。
二宮先生持参の桂枝湯の煎じ薬。
ことことコトコト。いい匂い。とっても美味しくて身体がぽかぽか。そして、なぜか利尿が促進。桂枝湯は虚証のお薬。私はやっぱり虚証?なのね。でも、ほんとにいい匂い。
この煎じ器、買おうかなあ。
そして打ち上げはお肉!
いつも色々反省点もあるけど、こうやってディスカッションして、勉強して、美味しもの食べて?どんどんパワーアップしたいね。
Posted by さかざきひろみ at 19時03分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2019年08月10日(土)
YouTube [漢方薬]
先日、撮影した動画が漢方.jpのYouTubeにアップ。
なんと10本もあった。
@漢方ホットケーキ
A漢方服薬アイディア集
B小児科での漢方処方
C処方ベスト5
D処方ベスト6-10
E小児への漢方処方量
F五苓散座薬
G処方の際の保険病名
H勉強法
I漢方薬の副作用
ほんとに台本なしのぶっつけ本番。
よくこんなにしゃべってる自分にびっくり。
しかも、私って喋るときにこんなに動くんやと。
言い間違いもいっぱいあるけど、ほんまに楽しかった。
新見先生がしっかりリードして下さるから話しやすかった。「漢方って楽しい!」ということが、少しでも皆さんに伝わればと思う。
Posted by さかざきひろみ at 06時00分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2019年08月06日(火)
いつから? [漢方薬]
ある日の外来、熱中症予防に五苓散を処方したときのママとの会話。
私:「五苓散って、他にも色々効くねん。
急性胃腸炎にもいいし、雨降り前の頭痛、乗り物酔い、飛行機の離着陸時の耳痛なんかも効くの。実は二日酔い予防にも...」
ママ:「えーすごい、知らんかった。そんな薬、いつからあったんですか?」
私:「1800年前から」
ママ「………….」
私が冗談をいっているようにみえるけど、これは本当のこと。
漢方薬のバイブルである、傷寒論、金匱要略は、1800年前に中国の後漢の時代に作られた。
日本はこのころ弥生時代。
この時代にできた薬は他には、葛根湯、麻黄湯、小建中湯、甘麦大棗湯など色々たくさん。
1800年前の人の知恵で、作られた薬が今でも飲まれているのはほんとにすごい。
ちなみに、補中益気湯は宋の時代、西暦1200年ごろ、800年前。
抑肝散は明の時代、西暦1500年ごろ、500年前ぐらい。
あと、小柴胡湯は1800年前だけど、小柴胡湯加桔梗石膏は、江戸時代に日本で作られた。
江戸時代に、日本人の知恵で、日本人向けに色々作られているのも多い。
古典は苦手なのだけど、こうやって漢方薬の歴史を考えると色々知りたくなってくる。
ちゃんと勉強しなくては。
Posted by さかざきひろみ at 18時40分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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