2026年10月08日(木)
104番 辛夷清肺湯 [漢方製剤]
しんいせいはいとう。
慢性副鼻腔炎によく効く漢方薬。
ただ味がとっても苦い。
こもった熱を発散させて、鼻の炎症を鎮める。
鼻の膿を抑えることで鼻通りをよくする。
黄芩、山梔子、石膏、知母と抗炎症作用の生薬がたくさん。
麦門冬と百合は乾いた気道を潤す作用がある。
辛夷は、鼻づまりに有効。
枇杷葉は、咳や痰に使う。
鼻閉がある場合は、�A葛根湯加川芎辛夷の錠剤を処方することが多い。
�A葛根湯加川芎辛夷との違いは
�@麻黄が入ってない
�A主に慢性
�Bより炎症が強い(より膿性鼻汁)
実際には�A葛根湯加川芎辛夷でよくならない副鼻腔炎に処方することが多い。
パンどろぼうの新作
パンどろぼうとさすらいのラーメン」
その後ろで、お茶を一気飲みするまごっぴ2。
Posted by さかざきひろみ at 18時25分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年10月06日(火)
RSウイルスの予防
ますます、朝夕の気温が少し下がってきた。
外来では、インフルエンザよりもRSウイルス感染症のお子さんが目立っている。
RSウイルスは、特に新生児や乳児にとって注意が必要な感染症。重症化すると、酸素投与が必要になったり、人工呼吸器による治療が必要になったりすることもある。
現在は、RSウイルスによる重症化を防ぐための方法がある。
まず、妊娠28〜36週の妊婦さんは、妊婦用RSウイルスワクチン「アブリスボ®」を接種することができる。
妊娠中にワクチンを接種することで、お母さんの体内で作られた抗体が胎盤を通して赤ちゃんに移行する。そのため、新生児から生後6か月ごろまでの赤ちゃんのRSウイルス感染による重症化を防ぐ効果が期待されている。今年、4月からは公費で接種できるようになったため、接種する妊婦さんも増えているのではないかと思う。
特に、1人目のお子さんがRSウイルス感染症にかかり、大変な思いをされたお母さんは、その怖さをよくご存じなので、そのため、2人目を妊娠されたときには、予防接種を選択されることが多い。
一方、赤ちゃん自身が予防できる方法もある。
これまでは、早産児、先天性心疾患、慢性肺疾患など、RSウイルス感染症が重症化するリスクの高い赤ちゃんを対象に、長時間作用型の抗体製剤「ニルセビマブ(ベイフォータス®)」を使用することができた、
(そのおかげで、ハイリスクのお子さんがRSウイルス感染症で重症化するケースが減った。)
さらに今年6月には、新しいRSウイルス抗体製剤「クレスロビマブ(エヌフロンシア®)」も承認され、8月から発売されている。
クレスロビマブも長時間作用型の抗体製剤で、1回の投与で長期間、RSウイルスによる重症化を防ぐことが期待される。
ただし、現時点では保険適用がなく、費用は約6万円とかなり高額なのが問題点となる。
RSウイルス感染症は、健康な赤ちゃんでも重症化することが多い。
そのため、
妊娠後期にお母さんがRSウイルスワクチンを接種する。
↓
生まれた赤ちゃんには、お母さんから受け取った抗体によって、生後6か月ごろまでの重症化を防ぐ。
↓
その後は、赤ちゃん自身に長時間作用型のRSウイルス抗体製剤を投与する。
このように、妊娠中から乳児期まで、切れ目なくRSウイルスから赤ちゃんを守る可能性がある。
そして、いつかは健康な赤ちゃんに投与する抗体製剤も保険適応になればもっと多くのお子さんたちをRSウイルスから守ることができて、1歳未満のRSウイルス感染症を診ることがなくなるかもしれない。
Posted by さかざきひろみ at 18時32分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2026年10月04日(日)
外来状況 [クリニック情報]
朝夕すっかり涼しくなった。
インフルエンザは、シルバーウィーク前よりは減っている。
学校がいったん休みになると、流行はいったんましになるけれど、これからまた増えるかもしれない。
今のうちにインフルエンザワクチンを接種するのがよいかもしれない。
実際、昨年の今頃に比べて、今ワクチンを接種する方がとても多い。また、今年は鼻のフルミストを選択されるお子さんがとても増えた。
一番気になったのはRSウイルス。
保育園の小さいクラスで流行すると、ほぼ全員罹ってしまう。
RSウイルスは、かぜのウイルスの一つ。
ほとんどは2歳ぐらいにまでに罹る。
ただし、生後6ヵ月未満でかかると肺炎や呼吸不全など重症化することがあるので、要注意。
潜伏期2−7日
感染経路 飛沫感染
症状:鼻水、鼻づまり、とにかく咳がひどい(湿性咳嗽)
発熱:4.5日ぐらい続くことが多い。
(生後6ヵ月未満では、熱がでないことも多い。)
ゼーゼー、ヒューヒューする呼吸
治療:RSウイルスに有効な薬はなく対症療法のみ
咳や熱があっても、食べる、眠る、機嫌がよければ様子をみれる。
しかし、息苦しそうにしていて、呼吸が速い、胸やみぞおちがペコペコへこむときはすぐに受診したほうがよい。
特に生後3カ月未満では呼吸困難や哺乳不良で入院するケースがとても多い。
勤務医時代、人工呼吸器が必要だった生後2カ月の赤ちゃん、病棟で呼吸停止した3カ月の赤ちゃんを経験したのを思い出す。
ただ、今RSウイルスの予防の妊婦さんのワクチンやRS抗体製剤などがあるため、今後RSウイルスで重症化するお子さんがきっと減っていくに違いない。
運動会の開会式で眠りだす孫っぴ2。
ママはRSワクチン接種したが、とうにその免疫が切れている。
RSウイルスに罹るのも時間の問題....。
Posted by さかざきひろみ at 18時22分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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