2025年03月20日(木)

総動員で

先週木曜日から急にスギ花粉症の方が増えた。
皆さま、同じように13日からひどくなったという訴え。

花粉症の治療は
抗アレルギー薬+点眼薬+点鼻薬。
さらに、これでも辛い人に漢方薬(私のいちおし)。

抗アレルギー薬にはたくさんの種類があって、年齢によって違う。

生後6か月から
 レボセチリジン(ザイザル)1歳未満1回 1歳以上2回
 フェキソフェナジン(アレグラ)1日2回
2歳から
 セチリジン(ジルテック)1日2回
 オロパタジン(アレロック)1日2回
3歳以上
 ロラタジン(クラリチン) 1日1回
 エピナスチン(アレジオン)1日1回
7歳以上
 ベポタスチンベシル酸塩(タリオン)1日2回
12歳以上
 デスロラタジン(デザレックス) 1日1回
 フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤(ディレグラ)1日2回
 ルパタジンフマル酸塩(ルパフィン)1日1回
15歳以上
 ビラスチン錠(ビラノア)1日1回空腹時
 エメダスチン(アレサガ)テープ

個人差があるので、どれがよいというのは言えない。
ただ、眠気が少ないのは、アレグラ、クラリチン、デザレックス、ディレグラ、ビラノア。

上記抗アレルギー薬の他に、「抗ロイコトリエン薬」という別系統の抗アレルギー薬を併用することもある。
 プランルカスト(オノン)
 モンテルカスト(キプレス、シングレア)
これらは鼻閉に有効ということで、耳鼻科の先生がよく処方されているが、鼻閉には漢方薬のほうが即効性もあってよく効くように思う。

局所療法は点眼と点鼻
 点眼薬は即効性あり。
 点鼻薬は効果が出るまでに約1週間ぐらいかかる。

よく処方するのは、
点眼薬
 エピナスチン(アレジオン)点眼
 アレジオン眼瞼クリーム など
 オロパタジン(パタノール)点眼 など
 今年は塗るタイプのものが一番人気
点鼻薬
 フルチカゾンフランカルボン酸エステル(アラミスト)点鼻薬
 モメタゾン(ナゾネックス)点鼻薬 など

眼がパンパンに腫れあがり、鼻づまりがひどく呼吸もしにくそう。
花粉症はほんとに大変。
総動員して、早く症状を軽減したい。

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Posted by さかざきひろみ at 15時56分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年03月18日(火)

73番 柴陥湯 [漢方製剤]

さいかんとう

咳がひどいときの漢方薬。
私も咳がでてひどくなりそうなときは必ず飲んでいる。

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こじれた感染症に有効な抗炎症作用のある小柴胡湯(しょうさいことう)に小陥胸湯(しょうかんきょうとう)を加えたもの。
小陥胸湯はエキス剤にないけれど、胸がつかえている時の薬。
黄連が入っているので、これも抗炎症作用がある。
また、括楼仁(かろうにん)は、咳止め効果。

イメージは、経過の長い咳で、胸痛もあるタイプ。
以前、咳をしすぎて肋骨骨折もある方に処方して、著効したことがある。
千福先生は、咳喘息にとても有効と話されていた。
もちろん西洋薬との併用だけど、西洋薬でいまいちのときに併用する。

ただ、黄連が含まれるので、とっても苦いのが欠点。

柴陥湯+麦門冬湯、
柴陥湯+五虎湯など、色々組み合わせもOK。

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Posted by さかざきひろみ at 19時10分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年03月16日(日)

31年、お疲れ様でした!

昨日は、主人の定年記念祝賀会。
尼崎総合医療センター小児循環器科でなんと31年。
最後まで、お疲れ様!

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主人と一緒にお仕事をしたOBの先生方、小児循環器科、循環器外科、循環器内科、小児科、小児外科、看護師さん、生理検査室のメンバー、約70名の方が参加してくださった。
こんなに多くの方が来てくださって、皆様のスピーチを聞いて、主人は皆さまに慕われていたのだとつくづく思った。

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私からも彼に花束贈呈と少しだけスピーチさせていただいた。
スタッフが3人の時代は、何と1年間で休みは1日だけ。
それ以外は、毎日病院に行っていた。
帰宅は0時をすぎて、朝は私と一緒に5時に起きる。
また、夏休みも全くとれない期間が続いたことも思い出す。

Evans腫瘍、心房細動、またメンタルの不調など色々辛いこともたくさんあった。
でもそんな状態でも仕事に打ち込む彼を私はとても尊敬していた。

だけど、さすがにメンタルがやられたときは、私も辞めるべきと思っていた。とても悩んでいたが、小児科部長に引きとめられて思いとどまった。

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最後の彼のスピーチで、
そのとき、辞めずに今日まで続けることができて、ほんとによかったと話していた。
そして、皆さまに感謝の言葉をたくさん述べていた。

彼は、小児循環器の仕事がとても好きだったんだなあ。

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各部署から記念品もたくさんいただいた。
激務だった彼に、ゆっくり休んでほしいとのことで、
リライブシャツ。これは、他の所でももらっていた。
さらに安眠できる枕。
好きな絵を描いてくださいと素敵な色鉛筆、電子聴診器などなど。
主人はとっても嬉しそう。
ほんとに皆さまありがとうございました。

31年間いっぱい病気したけど、最後は元気に退職まで続けることができてほんとによかった。
長い間お疲れ様!
これからは、ちゃんと睡眠がとれるはず。
一緒に楽しく余生を送ろうね。

Posted by さかざきひろみ at 17時45分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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