2018年04月03日(火)
睡眠
小学生高学年から中学生ぐらいのお子さんで、
朝起きられない、午前中ふらふらする、しんどい、頭痛、腹痛などの症状をよく相談される。
夕方ぐらいになってくると、元気になってくるそうだが、特に午前中の症状が強く、学校に行けなかったり、行けても保健室にいったり。
もちろん、何か器質的な病気がないか調べることも必要だが、来院されているときはとても元気そう。
そんなとき、ゲーム、スマホ、タブレットなど持ってる?とお聞きすると、たいていどれか持っていて、寝る前までやっている。
あるお子さんは、電気を消しても暗い中お布団の中でスマホをしているとの話。
寝る直前までこれらをすると、どうしても睡眠の質が落ちてしまう。さらに、寝ようとしてもなかなか眠れない、夜中に目がさめると訴えるお子さんもいる。
成長期にあるお子さんにとって睡眠の質はとても大切。
まずスマホやゲーム、タブレットは症状がある間は中止して、また元気になっても寝る2時間前は辞めるようにお話しする。
そういうと大抵のお母さん達は「ほら、お母さんの言っていることと一緒でしょう。私が何度いっても言うこと聞かないんです。」
お母さんの言うことはとても正しいのだけど、お子さんたちはなかなか素直に母親の言うことはきかない。
人間を睡眠状態に導く物質に「メラトニン」というホルモンがあって、ブルーライトなどの強い光を浴びると分泌量が減少してしまう。結果寝付きが悪くなったり、翌日起きづらくなるなどの影響がでてしまうらしい。
ブルーライトは、脳に過剰な刺激を与え、脳が疲労してしまう。
特に、20歳未満の若い人は、脳が発達途中のため、その影響を受けやすい
睡眠障害だけでなく、頭痛、耳鳴り、眼の奥の痛み、めまい、吐き気など、2〜3種類の症状が同時に現れる。
ほっておくと、自律神経のバランスが崩れ、自律神経失調症を誘発。さらに進行すれば、人によってはうつ病やパニック発作が引き起こされることもあるらしい。
スマホはとても便利だけど、上手に使いたい。
中学生ぐらいになると友達のラインに返事しないといけない。夕食以降、両親が預かっているというお家もある。
今の子たちはとても便利だけど、逆に色々大変やなあと思う。
Posted by さかざきひろみ at 18時51分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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