2025年01月14日(火)
ヒトメタニュウモウイルス
「中国などで呼吸器感染症増加の兆し」と話題になっている。
この呼吸器感染症がヒトメタニュウモウイルス。
なんか、怖そうな名前だけど、このウイルスは結構前からあるし、毎年日本でも流行している。
いわゆる風邪のウイルスの一つ。
それほど、怖がらなくてもよいかと思う。
感染経路 飛沫や接触感染
潜伏期 3−6日
症状 発熱は4−5日続くことも多い。
乳幼児は、咳がひどくなり喘鳴がでることもある。
(下図はヒトメタニュウモウイルスのお子さんの熱型表)
診断:鼻腔からの抗原検査(インフルエンザと同じ)
ただし保険適応は6歳未満。
症状はRSに似ているが、それよりも、やや軽い感じがある。
また、RSウイルスはほとんどが2歳までに感染し1歳未満での感染が多いのに対し、ヒトメタニューモウイルスは、2歳までに感染するのは半分ぐらいで、ほとんどが5歳までに感染し、その後繰り返して感染することもある。
治療:特効薬はなく、対症療法のみ。
通常1週間程度で軽快するけれど、特に乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人では、気管支炎や肺炎などの重篤な合併症を引き起こすこともある。
熱も長く、咳もひどいので、ただの風邪というよりもしんどい風邪のイメージ。
だけど、ほとんどのお子さんが入院することなく、軽快している。
Posted by さかざきひろみ at 18時23分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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