2025年12月11日(木)

88番 二朮湯 [漢方製剤]

にじゅつとう
保険適応病名は五十肩のみ。

水毒傾向がある上半身の慢性の痛み(重だるい痛み)に有効。

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二朮とは、蒼朮と白朮の2つ。
どちらも水毒に有効な生薬、さらに茯苓も含まれる。
香附子・天南星は、上半身の水毒を治すともいわれている。
他には、気のめぐりをよくする生薬、鎮痛作用のある生薬が含まれる。
ただ、黄芩がはいっているので、肝機能障害に注意。

ちなみに、二朮湯は肩こりにはあまり使われない。

肩こりと五十肩の違いは
肩こり⇒肩の筋肉疲労、筋肉痛、つまり筋肉の問題
五十肩⇒肩関節の炎症、つまり関節の問題

Posted by さかざきひろみ at 18時01分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年11月27日(木)

86番当帰因子 [漢方製剤]

とうきいんし。

名前の由来は当帰がメインの生薬で、
飲子は少量ずつ内服して飲むという意味らしい。

保険適応病名は
冷え症のものの次の諸症:慢性湿疹(分泌物の少ないもの。かゆみ)

どちらかというと老人性の乾燥性皮膚掻痒感に多く処方されるが、若い人でも適応がある場合もある。

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血虚を治す基本方剤の四物湯がそのまま含まれる。
黄耆も皮膚を強くする。
荊芥(ケイガイ)は多くの皮膚に関する方剤に含まれ、
非常に強いアクアポリン3の発現亢進作用があって、皮膚を潤す。

何首鳥(カシュウ)は実はツルドクダミ。
疾梨子(シツリシ)はハマビシの果実。
この二つの生薬は珍しくて、含まれているのは当帰飲子だけ。

冬に冷えていて、乾燥肌がひどく粉がふいていてかゆみが強い場合に飲むとよい。
もちろん、保湿剤やステロイド剤、西洋薬との併用もOK。

Posted by さかざきひろみ at 19時37分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2025年10月14日(火)

85番 神秘湯 [漢方製剤]

しんぴとう。

名前の由来は、霊験あらたかな薬効、すなわち奇跡的な治癒効果をもたらす薬ということから名づけられた。

気管支喘息や気管支炎に対する薬。

麻黄は気管支拡張、杏仁は咳止め、
柴胡は抗炎症作用がある。

さらに、気の巡りをよくするメンタルに有効な生薬がたくさん含まれるので、ストレスや精神的な問題で悪化する場合に有効。

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病気のステージで、麻黄は急性期に使う生薬。
柴胡はこじれた状態のときに使う薬。
傷寒論の張仲景は麻黄と柴胡は一緒に使わないようにと言っていた。

ところが時代を経て、浅田宗伯らは時には一緒につかってもいいのではと小児喘息の切り札として用いて、「不思議によく効く薬」と評価したとのこと。

咳に対する漢方は、まずは五虎湯や麦門冬湯。
それで、いまいちのときに出番がある。

Posted by さかざきひろみ at 19時22分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

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