2019年06月11日(火)
頑張ったね
小児科外来をしていると、悪性疾患のお子さんを見つけることもある。
以前、お熱が4日目で来院されたお子さん。別のところで、かぜと診断されていた。普通に歩いて来院されて、一瞬私も熱の長いかぜかなとおもったが、おなかをさわってびっくり。硬い腫瘍が触れたのだ。すぐに総合病院に紹介。
結局ウイルムス腫瘍だったけど、治療して元気になった。
とっても顔色が悪い赤ちゃん。
血液検査をしたら、ものすごい貧血。
一瞬、うちの機械が壊れているのかと思ったほど。
しかし、それは本当で、結局白血病だった。
たくさんの化学治療をして、骨髄移植もして、また当院に来てくれた。
ママはニコニコ笑っていたけど、ほんとに大変やったと思う。お子さんもママもほんとに頑張った。
陰のうが腫れて来院された男の子。
問診票をみただけでは、ヘルニアかなあと。
だけど、実際見たら、出血傾向がある。やはりこの子も白血病だった。いっぱい治療して、元気に戻ってきてくれた。
そして、当時1才だったお子さん。顔のあちこちが腫れて、結局珍しいタイプの白血病だった。化学療法、骨髄移植はうまくいったが、強い拒絶反応で肺の状態がとても悪くなった。しかし、当時国内最年少、世界発の肺の中葉生体肺移植が成功。当時新聞にも載っていた。
その子が、小学生になって久しぶりに当院に来てくれた。
ママもその子もほんとに凄い。人ってすごい。母の愛って素晴らしい。
Posted by さかざきひろみ at 19時52分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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