さかざＫＩＤＳブログ

「まだ小学1年生なのに、急におっぱいが大きくなってきて」
「うちの子、成長が早すぎませんか？」と相談されることがある。

通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃より思春期の変化が出る。思春期早発症の方は、それらが2-3年以上早く出現してくる。

思春期早発症のサインとは、
・男女共通のサイン　
　急速な身長の伸び、従来、身長が平均以下で小柄であった子どもさんが急に平均以上になった場合は早発症の可能性が高い。
（その後に伸びが止まるリスクあり）
　　（下図のように成長曲線が急に上のカーブのところになると疑いが強い）

・女子では、
　　　　７歳６ヵ月未満で乳房発育開始
　　　　８歳未満で陰毛、腋毛発生
　　　　１０歳６ヵ月未満で初潮
・男子では、
　　　　　９才未満で精巣容量増加
　　　　　10歳未満で陰毛発生
　　　　　11才未満で腋毛発生、変声　　

もし上記にあてはまることがあれば、思春期早発症の可能性が高い。早めにかかりつけの先生にご相談くださいね。

ただし、女の子にみられる乳房腫大のうち、身長の伸びが成長曲線どおりであれば、早発乳房であることが多い。
これは、２歳以下と６−８歳でよく見られ、どちらも２−３年で軽快する。
ただし、まれに思春期早発症へ移行することがあるので、経過観察が必要。

また思春期前期の男子の30-65％にに片則あるいは両側に、一過性の硬結のある腫瘤を乳後部に触れることがあり、これは、治療の必要がなく自然治癒する