2025年11月20日(木)
インフルエンザに対する漢方治療 [漢方薬]
西洋薬の抗インフルエンザ薬に併用して、または単独に漢方薬治療という方法もある。
どんなときに主に処方しているかというと、
1)熱がでてすぐで、まだインフルエンザの検査ができないとき
2)すでに48時間以上経過したケース。
3)抗インフルエンザ薬を投与しても、なかなか解熱せず高熱が続くケース。
4)漢方薬が飲める場合。
5)インフルエンザにかかって、すでに出席停止期間を過ぎているのに、いつまで食欲が回復せず元気がでないとき。
高熱がでて悪寒があるようなときは、㉗麻黄湯か@葛根湯を3時間おきに内服。
他にも初期には、高熱でひどい症状のときは大青竜湯(麻黄湯∔越婢加朮湯)。
ご老人や体力ない人は麻黄湯は避けたほうがよい。
汗をかいたら、H小柴胡湯やI柴胡桂枝湯などの柴胡剤に切り替える。
途中で切り替えるのがわかりにくいときは、最初から@葛根湯+109小柴胡湯加桔梗石膏(柴葛解肌湯さいかつげきとうの方位)
咳がひどくて、夜間眠れないときは、91竹茹温胆湯。
これはとても飲みにくいので、まず95五虎湯を処方していることが多い。これにも麻黄と石膏が含まれるので、抗炎症作用がある。
なかなか粉薬が飲みにくいという場合は錠剤。
錠剤があるのは、@葛根湯、H小柴胡湯、I柴胡桂枝湯、95五虎湯
鼻閉がひどかったら、A葛根湯加川芎辛夷という方法もある。
そして、もう登校登園してもいいころなのに、いつまでも食欲がもどらない、だるさがとれないときは㊶補中益気湯。
これも錠剤がある。
このように、漢方薬は個人の体質や病気の時期によってお薬が変わり、個人の免疫力をあげて、インフルエンザウイルスによって炎症を起こした体に対して抗炎症作用がある。
元気だったら、西洋薬だけで十分かもしれないけど、しんどいときやなかなか治りにくいときは漢方薬の併用がお勧め。
受験生で、インフルエンザに罹りたくないという場合には、㊶補中益気湯を内服するという方法もある。
体質によっては、H小柴胡湯、I柴胡桂枝湯、99小建中湯なども有効。
Posted by さかざきひろみ at 19時36分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2025年10月16日(木)
深堀エッセンシャル漢方 [漢方薬]
内科臨床誌『medicina』10月発行増大号、
「深堀エッセンシャル漢方1対1対応の一歩先へ」。
こむら返り→芍薬甘草湯、かぜ→葛根湯などの1対1のイメージからさらに先のイメージに進むために企画されたとのこと。
対象は漢方初学者の先生。
内容は、
座談会「ジェネラリストのための漢方診療〜初学者の壁を超えるには〜」
初学者からよく受ける質問(12)
患者からよく受ける質問(4)
エッセンシャル処方(14処方)
注目すべき生薬(5)
シーン別頻用漢方薬(8)
さらに鍼灸のことも記載されている。
とても勉強になる内容で、ご興味があればぜひ読んでいただきたいと思う。
私は企画の樫尾明彦先生に推薦して頂き、「小児科で使いたい漢方薬」を担当させて頂いた。
たしか、6月ごろ原稿を提出したように思う。
雑誌の原稿があると、書き上げるまで少し憂鬱になるけど、
書き始めたらあっという間。
しかも、改めて色々調べるので、とても勉強になる。
今回、小児科で使いたい漢方として、
小建中湯、甘麦大棗湯、抑肝散、五苓散、麻黄湯の5つをあげた。
葛根湯加川芎辛夷も入れようか迷ったのだけど、処方を増やすよりは、まずはこの5つを知っておくと役に立つ。
たくさんの著名な先生方と一緒に執筆させて頂きとても光栄なことだ。そして、少しでも多くの先生が漢方薬を日常診療に取り入れていただけたらなあと思う。
Posted by さかざきひろみ at 18時42分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
2025年10月07日(火)
にきびにも [漢方薬]
漢方薬!
西洋薬だけでは、なかなかよくならないときに漢方薬を併用すると効果的。
錠剤しかのめないという方には、まずはE十味敗毒湯。
これでいい感じになる場合もあるが、よくならないときは粉薬飲んでねと説明している。
月経時ににきびが悪化する場合は125桂枝茯苓丸加ヨクイニン。
赤ニキビがたくさんあって、顔の炎症が強いときは58清上防風湯。
これはなんと保険適応病名はにきびだけだけど、スギ花粉症で顔の炎症が強く真っ赤になったときにも効果的。
副鼻腔炎や鼻炎がひどい傾向もある場合は50荊芥連翹湯。
これは一番まずく飲むのに覚悟が必要。
だけど、にきびがよくなるからと飲んでくれたり、これが一番効くというお子さんも多い。
またニキビの化膿が目立つときは122排膿散乃湯。
娘はこれが効果的。
瘢痕タイプには114柴苓湯。
以上の漢方薬を併用する場合もある。
生活指導もとっても大切。
食事は、脂肪分や当分を控えめにしたバランスの良いものが大切。
やはり和食が一番。
チョコレートやケーキなどのお菓子は絶対だめというのは難しいけど、量を減らすことも大切。
できたら、食べない方がいいけど…。
さらに睡眠。お肌のためのゴールデンタイムは10時から2時の睡眠。
便秘もにきびにはよくない。
便秘の治療も同時進行で。
でも、生活習慣の改善が一番難しい。
ニキビができるお年頃はスイーツ大好き、夜更かしが楽しい時期。
でも美しくなるためなので頑張ろう!
Posted by さかざきひろみ at 17時46分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
【 過去の記事へ 】


