2019年12月01日(日)

あれこれたくさん

12月1日は、両親の結婚記念日。
ちょうどダイアモンド婚とのこと。
一緒にお祝いする約束をしてたらしい。
もしかして、この日まで生きてくれるのではないかと思っていた。

父は私のことを考えてくれたのかもしれない。
朝だと、私が仕事でいない。
夜中だと、早寝の私がしんどいだろうと。
それであの時間に旅立ったのかな。

父は前もって、元気なときに葬儀場も決めていた。
自分で足を運んで相談していたらしい。
それで、迷わず病院にもすぐにお迎えに来て下さった。
その日に、たくさんの決め事があった。
それも夜中だったら辛かったかもしれない。

お花のこと、粗供養品の種類、遺影の写真の背景、額縁の色、骨壺の種類などなど、ほんとにあれこれたくさん。
とりあえず、お花は一番素敵にしてあげたかった。
それで、百合の花がたくさん。
後は、ぜーんぶ大好きなピンク色を選んだ。
父の遺影の額縁はピンク色。
それが、優しい笑顔に似合っていた。
骨壺もさくらの模様。
粗供養品のはがきもピンク。お棺は、さすがに白だけど、紫のお花の刺しゅう入り。
葬儀会社の人が話す前に、即効で決めていったので、ちょっと驚いてはった。
葬儀の翌日にも今後のことを説明して下さる方にもお会いした。ほんとに色々たくさんあるんだ。
ほっとできるのはいつのことだろう。

ただ、母が案外元気にしているのが何よりだ。
孫っぴが今日までいて、母をいっぱい癒してくれた。

Posted by さかざきひろみ at 18時33分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2019年11月30日(土)

外来状況 [クリニック情報]

今週は、ウイルス性胃腸炎と溶連菌感染症が多い。
溶連菌感染症でも嘔吐している場合がある。
しかし、のどの赤さが全く違う。
よくかぜをひくと「のどが赤いですか?」と聞かれるのだけど、真っ赤っかは溶連菌かヘルパンギーナぐらい。
実は、他のかぜはそれほど赤くはない。
でもある先生が「のどが腫れている、のどが赤い」って言ってあげたほうが、患者さんが安心されると言ってはった。

あと、RSウイルスがまた少し増えたよう。
肌がカサカサになって、掻きむしっているお子さんがとっても多い。

マスコミでいうほどインフルエンザはまだそれほど流行してない。
だけど、皆さんの心配は「インフルエンザではないですか?」
周りで流行してないし、臨床的にはインフルエンザとは考えにくい。
しかし、念のため検査して下さい、検査しないと登園できないと言われることが多い。

インフルエンザの検査はお子さんにとって辛い。
できるだけ痛くないように工夫するのだが、経験したことがあるお子さんは綿棒を見ただけで大泣きしてしまう。
大暴れして、押さえつけられて、ほんとに辛そう。

とっても寒くなったので、流行はこれから。
そしたら、きっと熱がでるたびに検査される。
昔は検査なんかなかった。
臨床症状で診断していた

毎年思うのだけど、できるだけ、ほんとに疑わしいときだけにしてあげたい。
できることなら、インフルエンザ流行しないといいなあ。

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Posted by さかざきひろみ at 19時00分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 0 )

2019年11月29日(金)

ありがとう

11/26の夕方、母と妹、娘と孫っぴ。
可愛い可愛いと皆であやしていた時、病院から電話。
「心停止です」
ほんとに、眠るように静かに父は旅立っていった。
88才だった。

たくさんのお花に囲まれて、とても綺麗な父だった。

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遺影の写真は父の86才のお誕生日のときのもの。
ほんとにいい表情でほほ笑んでいる。

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医師としての父の姿、仕事熱心で、TUR(経尿道的前立腺肥大切除術)の権威だった。
家族としての父は、優しくいつも温和だった。
娘の面倒もとてもよく見てくれたなあ。
仕事から帰るといつも父の膝に乗って遊んでいた。
娘の結婚式に出席できてほんとに嬉しそうやった。

85才まで医師として現役で仕事をしていた。
その後、認知症をわずらって、父も不本意だったに違いない。しかしそのおかげで、父と一緒に過ごす時間がとても増えた。
病院を抜け出して行ったカフェ。ケーキ美味しかったね。
施設での七夕まつり、流しそうめん、夏祭り。
美味しい、美味しいといった父の顔。
もうあまり笑うことがなくなったのだが、そんな父を必死になって、笑かした。たまに笑ってくれるととても嬉しかったなあ。

涼しくなったら、お家に帰ろうねといった私の言葉を聞いて、とても楽しみにしていた。
その矢先に誤嚥性肺炎。
そして、飲むこと、食べることを全くやめてしまった。
それから2ヵ月と10日も、とても辛かったに違いない。
だけど、もしかしてこれは、母や私達にゆっくりお別れを言いたかったのかな。母は、毎日毎日、朝から夕方遅くまで病院で父と一緒に過ごしていた。父と母の絆の深さ、愛情の深さを改めて実感した。

とても痩せてしまったけど、お見舞いにいくと、ぎゅーっと私の手を握って、なかなかはなしてくれない。
私のことはわかっていたのだろうか?
だけど、その力強さと手のぬくもりは今も覚えている。

ほんとにいっぱいありがとう。
たくさんたくさん頑張ったね。
ゆっくりゆっくり休んでね。

孫っぴは、お通夜もお葬式も参列。
やっと、大じじに会えたね。彼は、全く泣くこともなく大人しくお経を聞いていた。そして最後は、ちゃんとおおじじにお花を上げたね。ほんとにおりこうさん。

お通夜にはスタッフも参列してくれた。
実は、お葬式の日は、ワクチン予約がすでに76人も入っていた。キャンセルは不可能と思い、式だけ出席して午後から外来をするつもりだった。
しかし、スタッフが
「先生、それは絶対だめです。何とかします」
彼女たちは、ほんとに凄い。
なんと全員と連絡がとれて予約変更をしてくれた。
いっぱいいっぱいありがとう。そして、快く予約を変更してくれた皆さまにもたくさん感謝したい。

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今日の夕日はとっても澄んでいた。
空から父が見てるのかな。まだお家にいるよね。
いつも父が私達のことを見守ってくれていると信じている。
前を向いて、父のように精一杯頑張って歩いて行こう。

Posted by さかざきひろみ at 15時58分   パーマリンク   トラックバック ( 0 )   コメント ( 2 )

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