2016年07月07日(木)
猛暑 [漢方薬]
外の気温、35℃とかすでに8月なみ。
外来に受診されるお子さんたち、身体から湯気がでているよう。ママ達もしんどそう。
今年は特に暑さがすごいらしい。
熱中症には十分注意が必要。
色々な方法があるけれど、実は漢方薬に熱中症のお薬がある。屋外の運動で、いつも途中でばててしまう場合に、運動前に飲むと効果的。
何といっても五苓散。
五苓散は、利水剤といって、身体の水のバランスを調節してくれる。水分が過剰なときは尿量を増やす。脱水のときは、尿量を減らして水分を保持してくれる。西洋薬にはこのような働きのお薬はない。
熱中症で、頭痛吐き気がしているときは、軽い脳浮腫と脱水の状態。これをうまく修復してくれる。
もうひとつ、白虎加人参湯。
これは、ほてった身体を冷やす作用と、水分を保持して脱水を予防する作用がある。
したがって、運動前にに五苓散+白虎加人参湯を飲んでおくと熱中症予防になる。私は、この2つを溶かして、凍らせて運動の時に飲んでいる。
また、夏バテ予防のお薬もある。
食の細いお子さんには小建中湯。
汗っかきで、あせもだらけになる、肌が弱いときは黄耆建中湯。
黄耆は汗をコントロールして皮膚を丈夫にする作用がある。
食欲がなく、だるさがとれないママには補中益気湯。
営業マンで、外で働いて汗だくになるパパには清暑益気湯。
その人の体質で漢方には色々なお薬がある。
気になられたら、また外来で相談してくださいね。
Posted by さかざきひろみ at 19時09分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2016年07月03日(日)
インフルエンザワクチン [クリニック情報]
7月なのにインフルエンザワクチンの話
フルミスト、2年続けて個人輸入して希望されるお子さんに接種してきた。
実際とても良く効くイメージがあって今年も輸入する予定だった。
しかし、突然アメリカCDCから、2016−2017シーズンにおいて推奨しないという勧告がだされた。一時は、不活化ワクチンより効果があり、年齢によってはフルミストを優先して接種する勧告がでた時期もあった。
しかし、ここ数年、なぜかフルミストの効果が劣るとの結論がでたらしい。
その反面、ヨーロッパでは効果ありと言う意見もある。
輸入業者さんからは、たった1日でどうするか考えて決めて下さいとの連絡。
すでに、予約を受けていたし、娘にも接種したいので、最小限だけ輸入すべきかどうかとっても迷った。
しかし、CDCが接種すべきでないというものを患者さんに勧めるわけにはいかない。
結局、今年は輸入しないことに決定した。
すでに、予約されている方には、改めてこちらから連絡します。
誠に申し訳ありませんが、そうゆう理由で今年はフルミストの取り扱いはしないことにしました。
さらに、もう一つ。
熊本地震で、化血研のインフルエンザワクチン生産工場に影響がでた。
ワクチンの必要量を確保するために、他のメーカーは手間のかかるチメロサールフリーのワクチンを作らないことにしたらしい。
毎年、シリンジタイプのものを使っていたのだが、今年は作らないそう。したがって今年はすべてのインフルエンザワクチンがチメロサール入りになる。
Posted by さかざきひろみ at 21時11分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2016年07月02日(土)
7月 [クリニック情報]
梅雨なのに、真夏の日差し。
トマトが、どんどん赤くなる。
パパ曰く、早く食べないと、カラスにやられるで。いつも、2匹が相談しあって、こちらを眺めている?らしいとのこと。もう少し、お庭で赤をみていたい。
外来では、急な高熱が多い。
ヘルパンギーナ、アデノウイルス、それ以外のエンテロウイルス。
1日で解熱する場合もあれば、4−5日続くタイプ、いったん解熱するけれど、もう一度熱がでる2波性タイプ。
さすがに、3日以上続くと血液検査をすることもあるけれど異常ない。
小学生では、溶連菌感染症、マイコプラズマが流行っている。
あとは、夏の皮膚トラブル3兄弟、あせも、虫刺され、とびひ。
とにかく、虫刺されは皆パンパンに腫れている。
平成の蚊は強敵や。
ちなみに私の足は、常夏仕様。
だけど、素足でお庭仕事していると、しょっちゅう蚊にやられてしまう。私の場合は、すぐにディオアクティブを貼って対処。痒みがなくなるから不思議。
この方法は、小さいお子さんは、すぐに剥がしてしまうかも。
パンパンにはれたときは、漢方が飲めるなら、越婢加朮湯がとっても良く効く。
Posted by さかざきひろみ at 20時58分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 2 )
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