2024年07月25日(木)
57番温清飲 [漢方製剤]
うんせいいん
温という文字がついているが、実は冷やす薬。
抗炎症作用が強いN黄連解毒湯+71四物湯。
炎症をおさえながら、血のめぐりをよくして潤す作用もある。
N黄連解毒湯は冷やす薬、
71四物湯は温める薬。
冷やすものと温めるものが一緒に含まれる不思議な処方。
効能効果は、皮膚の色つやが悪く、のぼせるものに用いる:月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症。
黄連解毒湯が含まれるのでとっても苦い。
月経トラブルに処方するよりも、ひどいアトピー性皮膚炎に処方する機会が多い。
もちろん男性にも処方できる。
特に、なかなか治りにくい皮膚の炎症に、57温清飲+125桂枝茯苓丸加ヨクイニンを処方すると、効果を発揮することがある。
粉薬が飲めない場合は、黄連解毒湯の錠剤と四物湯の錠剤で処方できる。
Posted by さかざきひろみ at 18時27分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年07月23日(火)
出てこない!
コインパークでの話。
清算しようと、クレジットカードを入れた。
なのに、清算できない......。
取り消しボタンをおしたのだが、
なんとクレジットカードがでてこない。
こんなことってあるのだろうか??
すぐに、そこのの緊急連絡先に電話。
事情を説明した。
「現地に行きますので、どのぐらいでそちらに行けるかまた連絡します」とのこと。
暑い駐車場で待つこと10分。
「1時間ぐらいで行きます」
「.........」
1時間もとても待てない。
いったん帰りますといったら、
「その間に何かトラブルがあっても責任もてませんので、現地にいてください」
「無理です」
「では、別日にやはり現地でお渡ししますので、いつかよいですか?」
「木曜日の19時なら」と約束して、いったん帰宅。
だけど、よく考えたら、クレジットカードなので、何かあったら怖い。
紛失したものとして、カードを停止するのが一番かも。
それで、カードを停止して、「もうカード止めたので必要ないので、破棄してください」と連絡した。
今後、コインパークでクレジットカード使うのめっちゃ怖くなった。これからは現金にしようと強く思った日であった。
Posted by さかざきひろみ at 20時26分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
2024年07月21日(日)
いつの日か
RSウイルスは、赤ちゃんにとって、とっても辛い感染症。
特に生後6ヵ月未満は重症化しやすいし、入院することも多い。
2012年から、重症化しやすい赤ちゃんにはシナジスといううRSウイルスに対するモノクローナル抗体の注射という予防法がある。効果は1カ月なので、流行期に月に1回投与が必要。
しかし、実際には、RSウイルス感染症による入院は、基礎疾患のない乳児が大半を占めている。
最近、アブリスボという妊婦さん用のワクチンが登場した。
妊娠後期に接種すると、赤ちゃんにその抗体が以降して、生後6ヵ月ぐらいまで効果がある。
費用は、1回約3万円ぐらい。
さらに、持続型抗RSウイルス抗体であるベイフォータスという注射が発売された。こちらは、1年ほど持続するので、毎月接種する必要はない。
ただ、体重5kg未満の新生児および乳児の1回投与用量である50mgで約46万円と高価、5kg以上でその倍の92万円とめちゃくちゃ高い。
保険適応になるのは、
〇生後初回のRSウイルス感染流行期の、流行初期において
在胎期間28週以下の早産で、12ヵ月以下の新生児および乳児
在胎期間29〜35週の早産で、6ヵ月以下の新生児および乳児
〇生後初回および生後2回目のRSウイルス感染流行期の、流行初期において
過去6ヵ月以内に慢性肺疾患の治療を受けた24ヵ月以下の新生児、乳児および幼児
24ヵ月以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の新生児、乳児および幼児
24ヵ月以下の免疫不全を伴う新生児、乳児および幼児
24ヵ月以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児
生まれて初めてのRSウイルス流行シーズンがきたら1回目の注射を行い、2回目の流行シーズンがきたら、必要に応じて2回目の注射を行うとされている。
実は、シナジスが健常児は対象外だったが、ベイフォータスは健常児にも接種可能になっている。だけどその場合は保険適応外で、すごい費用がかかってしまう。
この世からRSウイルス感染症で重症化するお子さんたちをなくすためには、まず妊婦さんにアブリスボを接種する。その後、生後6ヵ月になったら、ベイフォータスを赤ちゃんに投与する。まるで夢のような話かもしれないけど、もちろんすべて定期接種で無料でないと意味がない。
もしかしたらいつの日か、こんな時代になるかもしれない。
そうなると、RSウイルスで苦しむ赤ちゃんたちがいなくなる。
実際私が医師になった時、ヒブ髄膜炎で苦しむ赤ちゃんがたくさんいた。ところが20年たって、ヒブワクチンが定期接種になって、そんな赤ちゃんたちがゼロになった。
きっとRSウイルスもいつの日か。
私が医師として現役の間に、そうなったらいいな。
Posted by さかざきひろみ at 19時03分 パーマリンク トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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