2020年06月11日(木)
夏バテ対策 [漢方薬]
今日は雨なので少しましだが昨日は30度。
真夏なみ。
しかもマスクをしているのでなおさら暑い。
今年は暑くなりそうなので、これから夏バテや熱中症に注意が必要。
環境省熱中症予防サイトに色々詳しく書いてある。
@ 暑さを避ける
A 適宜マスクをはずす(屋外で人と十分な距離2m以上ではマスクをはずす)
B こまめな水分補給
C 日頃から健康管理
D 暑さに備えた身体作り
これらは当然なのだけど、漢方薬にもいいのがいっぱい。
まず大人の方の夏バテ対策
アウトドア派 136清暑益気湯(せいしょえっきとう)
(外で働く営業マンや大工さん、汗だくになって仕事をする方)
インドア派 ㊶補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
(夏の暑さに負けそう。クーラーの効いている部屋で働くOLさんたち)
お子さんたちには㊶や136は少し飲みにくい。
そこで ちょっと虚弱なお子さんたちは
胃腸虚弱で食が細い→99小建中湯
上記にさらに皮膚トラブルがある。汗っかき→98黄耆建中湯
136清暑益気湯と㊶補中益気湯の共通点は、どちらも人参と黄耆を含む参耆剤(じんぎざい)。
胃腸機能を丈夫にして身体を元気にしてくれる。
構成生薬にも共通点(人参・黄耆・蒼朮・当帰・甘草・陳皮)が多い。
違うところは、下の図の前半部分。
㊶補中益気湯の特徴は、柴胡と升麻の昇堤(しょうてい)作用。
これは簡単に言うと下がっているもの(食欲 気分 精神 内臓下垂)を持ち上げる。食欲も回復し、やる気もます、まさに漢方界のユンケル。
また内臓下垂、胃下垂や子宮脱、肛門脱にも有効と言われている。柴胡が入っているので、感染症の予防にもいい。
136清暑益気湯の特徴は、麦門冬と五味子が含まれていること。これらは身体を潤す作用があり、脱水予防になる。黄柏の成分であるベルベリンは、下痢に有効な陀羅尼助と同じなので、下痢にも有効。 麦門冬と五味子と人参は、生脈散といって、夏バテの基本方剤。
だるいしんどいをキーワードにまずは㊶補中益気湯。
さらに夏バテ予防には、身体を潤してくれる136清暑益気湯。
㊶補中益気湯には錠剤もある。
ぜひ今から夏バテ対策を。
もちろん、規則正しい生活。
睡眠、栄養、運動のバランスが一番大切。
Posted by さかざきひろみ at 17時01分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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