2021年10月03日(日)
1回か2回か?? [クリニック情報]
インフルエンザワクチンの接種回数は、日本では12歳以下は2回、13歳以上は1回となっている。
実は、日本と外国では小児への接種回数が異なる。
下の表はWHOとアメリカにおける接種回数。
日本では12歳以下は2回接種だが、 WHO/アメリカ方式では、9歳以上で1回接種、それ以下の年齢では、過去の接種によって回数が変わる。
つまり、乳幼児にも1回接種が導入されているのが世界標準。
海外とはワクチンの種類、抗原量等は異なっているので、そのまま日本に当てはめるのはという意見もある。しかし、日本の治験データを見ると、3歳未満では1回と2回の接種で抗体価に大きな違いがあるが、3歳以上13歳未満ではあまり変わらないとのこと。
ワクチンの本数には限りがあるので、より多くのお子さんに接種して集団免疫をつけてもらうほうが良いという意見もある。
それで、当院ではWHOやアメリカ方式を参考に、
「3歳以上は、毎年接種していれば1回でも可」にしている。
しかし、12歳以下でご希望の方は2回接種でも大丈夫。
2回接種をご希望の方は、1回目と2回目を一緒にご予約下さいね。
ただ、基礎疾患のあるお子さん(慢性呼吸器疾患、心疾患、腎疾患、神経疾患、血液・代謝性疾患―喘息・糖尿病を含む、免疫不全)に関しては、毎年接種していても2回接種をお勧めしたい。
Posted by さかざきひろみ at 18時26分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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