2022年11月15日(火)
9価ワクチン・シルガード [クリニック情報]
子宮頸がん予防ワクチン、現在の定期接種は2価(サーバリックス)と4価(ガーダシル)。
まだ、ずっと先と思っていた9価(シルガード)が来年4月から定期接種化の予定。
サーバリックス2価(HPV16型・18型)
ガーダシル4価(HPV16型・18型・6型・11型)
シルガード9価(HPV16型・18型・6型・11型・31型・33型・45型・52型・58型)
どれにも、子宮頸がんの発がん性の高いヒトパピローマウイルス(HPV)の15種類のうちの16型と18型の2種類が入っている。さらに、シルガードには、アジア人に特に感染が多く見られるHPV52/58型を含むため、原因HPVの90%をカバーすると言われている。
2021年から国内でも接種できたが、全額自費で1回3万近くもかかった。
今回、びっくりしたのは、
定期接種で3回まで完了していない場合、シルガードを追加接種できるかもしれないということだ。
これは、CDCでは認めていたが、日本では、異なる種類のワクチンを交互接種した場合の有効性、安全性については十分なデータがないため、原則同じワクチンで3回の接種を完了することとされていた。
それが、今回は以下のようになった。
「同じ種類のHPVワクチンでの接種を原則とするが、交互接種における安全性と免疫原性が一定程度明らかになっていることから、2価、4価HPVワクチン未完了のものが、医師とよく相談のうえで、9価ワクチンを接種することも可能としてはどうか。」
メーカーに問い合わせたら、おそらくそうなるだろうが、まだ正式決定したということは、メーカー側には連絡がないとのこと。
では、4価でワクチンを1回または2回した方は、4月まで待った方が良いのかどうか??
これも、難しい問題。
待っている間に、定期接種の機会が過ぎてしまったり。
また待っていて忘れてしまったり。
いっせいに4月に開始して、ワクチンが足りないということになってしまわないか??
あと、世界ではシルガードは15歳未満は6ヵ月あけて2回接種。これも、今承認申請中で、日本でも2回接種でOKになる可能性は高い。
いずれにしろ、思ったより早く9価ワクチンが定期接種化されたのは、朗報。
Posted by さかざきひろみ at 18時22分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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