2022年11月29日(火)
インフルエンザの新しい診断機器
のどの写真でインフルエンザが診断できる機器「nodoka」が登場した。
実は、5月に薬事承認されていたが、12月より保険適用も開始。
専用カメラで患者さんののどの写真をとって、そのデータと、体温や問診などのデータと組み合わせて、AIがインフルエンザかどうか判定する。
対象は6歳以上で、時間も数秒〜数十秒で結果がわかるとのこと。
AI医療機器を用いた診断が公的保険に適用されるのは日本発らしい。
実際、インフルエンザの患者さんののどを診察すると、のどの奥の壁(咽頭後壁)のリンパ濾胞が腫脹して、イクラのように見えることが多い。
東大出身のDrが企業した医療機器ベンチャー アイリスが、このインフルエンザののどの所見とAIを組み合わせて、「nodoka」を開発されたとのこと。
約100病院から、計50万枚を超える咽頭画像を集めて、AIに読み込ませた。
実際はこんな感じ。
6歳以上のお子さんで、鼻の検査をとても嫌がるお子さんには、痛くないし、のどをみせるだけでいいので、楽かもしれない。
6歳以上でも、のどの奥を上手に見せることができないお子さんにはむつかしいかな。
ただ、数秒から数十秒、発症早期でも診断できるとなると、とても魅力的。
陽性一致率(感度)76%、陰性一致率(特異度)88.1%なので、精度も結構高い。
普通のインフルエンザの鼻の検査の感度は60%ぐらいともいわれているので、かなりよいということになる。
ただ、新型コロナも同時に検査するとなると、結局鼻の綿棒検査も必要となるけど。
あと、価格はどれぐらいなんだろう??
それにしても、すごい機器ができた。
これから、ほかのウイルス診断なんかもAI診断が増えるのかな。
Posted by さかざきひろみ at 19時18分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
トラックバック
トラックバックURL
http://www.sakazakidsblog.com/tb.php?ID=3123