2025年10月21日(火)
起立性調節障害と漢方薬 [講演]
昨日は、Dr.s Prime Academiaでの講演。
実際は9月下旬に自宅で録画したものを配信。
自分の声を聴くのはあまり好きでないけれど、今後の講演の勉強にもなる。
今回は起立性調節障害(OD)に対する漢方薬治療のお話。
実際、朝起きれないと相談されることが多い。
ただ、すべてがODというわけではない。
睡眠リズム障害が原因だったり、心理的要因だったり。
ただ、どれにしても生活習慣の改善が一番大切。
ODも、西洋薬や漢方薬などの薬物療法よりも、まずは非薬物療法が一番大切になる。
ただ、簡単なようでこれが一番難しい。
特に思春期のお子さんの睡眠を調節するのに、とっても時間がかかる。
ODの薬物治療には、西洋薬もたくさんあるが、今回は漢方薬の話。
生活リズムを整えてそのうえで漢方薬。
実際、小児ODのガイドラインの2025版でも、
「小児ODに対して、一部の漢方薬は有効であり投与することを提案する」と記載されている。
これは私のフローチャート。
まず㊴苓桂朮甘湯を処方することが多いが、これ1剤ではなかなかうまくいかない。
もう1剤追加することが多い。
他にも、メンタル面に問題があるときは、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯、半夏厚朴湯などの選択肢もある。
また、思春期女子で月経トラブルがある場合は、女子の漢方を処方。ODといっても、個人個人によって、少しずつ違う。
漢方薬を体質にあわせて処方し身体全体のバランスを整える。
ただ、粉薬は苦いし、錠剤は大きくて数が多いというのが難点。
Posted by さかざきひろみ at 19時02分 トラックバック ( 0 ) コメント ( 0 )
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